世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
4月18日に開催されたBacklog World 2020を皮切りに、次々と全国各地でオンライン開催が決まってきているJBUGですが、今回は第3弾となるJBUG大阪のレポートとコミュニティマネージャーとしての所感をお届けします。
LT1:JBUG大阪リーダー駒田さんによる「Backlog World 2020 re:union運営に参加して学んだ自立型チームについての考察」
駒田さんのLTは、全国のJBUGリーダー陣が一堂に会して開催する年次の祭典「Backlog World 2020」のお話でした。オフライン開催に向けて半年以上準備してきましたが、コロナウィルスの影響で中止。そこからオンライン開催の成功に至るまでのポイントを下記のように分析したそうです。
- 「オフライン開催中止のままで終わりたくない」という有志のメンバーで少数精鋭のチームができた事
- チームでMTGに関する事など、最初にコミュニケーションルールを決めた事
- 上記2に伴い、意思決定の方法を統一できた事
- 一部のメンバーが同じ場所に集まりそこから配信する予定だったが、全員がフルリモートになるリスクも視野に入れて予め動けていた事(結果的には全員フルリモートでの配信)
- メンバー全員が助け合いの精神を持ち、お互いをヘルプし合えた事
以前駒田さんが過去に読んだ本、「THE TEAM 5つの法則」に沿ってチームがまとまっていたのだと気づいたそうです。今後は意識的にこの法則を創作するできるよう、日々の業務でも活かしていきたいとの事でした。
僕自身コミュニティマネージャーとして最後までメンバーを側で見てきた立場の人間としては、駒田さんの分析に同感できる部分は多いですね。
特に「5」のお互いに助け合おうとする精神は、誰か一人がそのようなチームを作りたいと思っていても成立しません。全員の思いが一致するだけではなく、お互いの仕事やプライベートに対しても理解が必要です。
そんなメンバーだからこそ、あのような偉業を成し遂げられたのだと、僕自身確信させられました。詳しくは当時の様子を綴ったブログを読んで頂ければと思います。
LT2:業務で開発に携わる宮地さんによる「プロジェクトテーマパークはいいぞ」
Backlogを使用し始めた当初はそのユーザーエクスペリエンスに感動されたそうです。課題管理やWikiでの情報共有など使い易いと感じ、次第にJBUGにも興味を持ち始めたようです。そんな中でヌーラボが開発したプロジェクトテーマパークというボードゲームに出会い、どんどんハマっていったそうです。その楽しさを下記のように分析しております。
- 「PJあるあるネタ」がある上に「ゲーム性のバランス」が良く、楽しい要素がある
- 「ロールプレイング」ができる上に「コミュニケーションの取り方」など、勉強になる要素がある
- 「チーミング」に役立つ上に「成功体験を味わえる」事で、仲良くなれる要素がある
と、Backlogやプロジェクトテーマパークに出会った時の感動をお話頂きました!
このようにBacklogと共にユーザーの方に喜んで頂けると、ヌーラボとしても身が引き締まる思いですね。また、プロジェクトテーマパークに関しては確かに様々な企業様から「楽しく勉強になる」とご評価を頂いており、実際に新人研修やチームビルディングの際に皆さんでプレイいただくなど、その価値を存分に発揮しているそうです。
LT3:ギルドワークス株式会社中村さんによる「チームでの共通認識の揃え方と合わせ続け方」
仕事を進める上で「皆さんは共通認識を取れていますか?」という問いかけからスタートしましたが、こちらに関しては耳が痛い方もいるのではないでしょうか。例えば、成果物を見て、「えっ?そうじゃないんだけど……」と思う事や、「すいません、〇〇の認識でした……」みたいな経験は比較的誰にでもあるのではないかと思います。
そんな「プロジェクトあるある」を切り口に、例え話を盛り込みながら、共通認識の揃え方を紹介。そこでよく言われるのが「インセプションデッキ」です。これは関係者全員が話し合い、どのようにプロジェクトを進めて行くか?の問いに答える為のテンプレートで、共通認識を合わせ続けるものでありプロダクトや機能のリリース後にも見直し、アップデートしていくというものです。
これはお互いの考え方だけではなく、同じ物を見た時の解釈やプロジェクトを進めていった時の自分自身の考え方など、いわゆる「ズレ」を微調整し修正していく為のものです。
僕自身も中村さんがお話したことは経験があって、身をもって理解していたので強く共感できる内容でした。
物の捉え方は人それぞれの経験や考え方によって違います。だからこそ、大切なのは自分の見え方や解釈を正解だと思い込まないこと。自分が正しいと思い込めば、相手の解釈が不正解に見えます。そこからコミュニケーションに亀裂が入り、関係性が悪化する、ということは往々にしてあり得ます。
インセプションデッキが無ければプロジェクトが恣意的に進む事で、非効率であり「自分は振り回されている」と感じるメンバーが出ます。故に業務やプロジェクトに対する納得感に悪影響を及ぼし、パフォーマンスの低下に繋がる事も考えられるでしょう。だからこそ、インセプションデッキと呼ばれる「地図」がプロジェクトでは必要だと思います。
LT4:業務で開発に携わる中西さんによる「Backlog × AI」
JBUG静岡が初開催した際にLT枠で参加した中西さん。当初発表内容のアイデアは無かったそうですが、話のタネの為にAPIを使って「GoogleフォームからBacklogの課題として登録する仕組み」を制作したそうです。
ただし、単純に課題登録するだけではなく、「Google Cloud Natural Language」というAPIと組み合わせて入力内容から感情分析を行い、スコア次第で課題の優先度を切り変えるというものです。
僕はこの中西さんの試みを聞いて感動しました。なんとなく近未来のBacklogの形を垣間見れたような気がしたのです。入力内容から感情分析を行い、課題の優先度が自動で割り振られるという事は、今まで人の判断に委ねられていた、「課題の担当者決め」を自動化できる為、圧倒的な業務効率化に繋がるからです。
例えば、優先度が高いものはベテランが対応し、低いものは新人が対応する。と運用ルールを決めるだけでも全然違います。また、データが蓄積されればFAQの作成にも役立ちますし、そのFAQと問い合わせ内容を紐づければ、問い合わせを受けた担当者が回答を探す手間を省く事にも繋げられるからです。
全体を通して
今回は3回目のオンライン開催でした。開始時間も金曜20時30分からと、いつもより少し遅めからでしたがこれが功を奏したのか、視聴者の方々にとっては落ち着いたタイミングでゆっくりご覧頂けたようにも思います。
また各種LTの内容も濃く、勉強になる事が多かったと思います。JBUGではBacklogの話だけではなく、プロジェクトマネジメントについて皆さんに知見をシェア頂く場となっている為、自分自身だけの課題だけではなく、別のチームや会社全体の課題解決にも転用できるアイデアやノウハウが詰まっています。
なのでオンライン開催になった今は普段から参加できない皆さんにとっても良い機会になり得るのではないかと思いました。もし、周りにお困りの方がいれば是非アーカイブされた動画とJBUGについて共有頂ければと思います。
最後に、今回の開催に向けご尽力された、JBUG大阪のリーダー駒田さん、宮地さんお忙しいところお疲れ様でした!!ありがとうございました!!
また、配信に伴いご協力頂いたJBUG東京の大西さん、ジャーニーマンさんもご協力頂き、ありがとうございました!!
参考資料につきまして
JBUGのあとは恒例の懇親会😋
とても盛り上がって楽しかったー(プハー😙)♫
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
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