JBUG東京 #21 「プロジェクトマネジメントをアンラーン」を振り返る!! #JBUG東京 #JBUG

世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!

今回はBacklogのユーザーグループ、JBUG(ジェイバグ)がコロナ禍を経て、久々に東京でオフライン開催されました!その様子を登壇された方ごとにレポートします。

12月9日(土)福岡:BacklogWorld 2023 開催決定!!

まず、JBUG東京のレポートの前に一つだけ重要なお知らせです。

BacklogWorldとは「プロジェクトマネジメントに関わる全ての方のための祭典」として年に一度開催されるカンファレンスで、全国にあるJBUGの拠点のリーダー陣が有志で集まって準備を進めます。

コロナ禍以前はオフラインで開催していましたが、コロナの影響でオンライン開催を余儀なくされました。

そんなBacklogWorldですが、今回はなんと!!2023年12月9日(土)に博多駅から徒歩7分のファッションビルでオフライン開催します!!

過去のBacklogWorld(オンラインでの開催でした)

申し込みページは鋭意準備中です。(参加費:一般 1,000円 / 懇親会付 変更前:3,000円→変更後:3,500円)

JBUG東京 オープニング Journeyman(ジャニ)さん&タニー

オープニングはJBUG高知の運営など、精力的に活動されているジャニさんです。

JBUG東京の運営に初期の頃から携わっており、コロナ前は2ヶ月に1回開催していたJBUG東京の話や、JBUGの趣旨などをお話しいただきました。

コロナ禍を経て久々に開催されたJBUG東京ですが過去と同様、50名近くの方に参加いただきました。

僕からは、レポートブログ執筆によるノベルティの紹介や、今回初の試みとなるヌーラボ社によるBacklogクリニックの紹介をさせていただきました。

JBUGの皆さん、ヌーラボにBacklogクリニックの場をご提供いただき、ありがとうございました!!

最後にメンバー募集のお知らせもしました。

現在札幌から沖縄まで全国15拠点で運営中のJBUGは運営メンバーを募集中です!

もちろん、東京でのメンバーも募集していますので興味ある方はお気軽にご連絡ください。

オープニングの説明資料オープニングの説明資料

「40歳を超えて転職した先で気がついたアンラーンの大切さ」 塩谷さん

塩谷さんは2019年頃からJBUGに参加していました。

今年の年末にご家族で実家がある名古屋の近くに移住されるので、最後にJBUG東京の運営チームに入り、今回のJBUGのテーマも決めていただきました!
ありがとうございました!

移住後はぜひ名古屋でもJBUGが開催できると良いですね。

来年2月に第5子が生まれる塩谷さんはストレングスコーチの資格も持っており、転職やマネジメントの経験から得た知見をお話しいただきました。

そもそもアンラーンとは、「学びほぐし」と訳され、変化の激しい時代に適応するためのアプローチとされています。

実践方法としては、
「認識」→「脱学習」→「再学習」→「行動」→「認識」というアンラーンサイクルから、新たなスキルや知識を実際に使い定着させていきます。

そこで「スクラムをアンラーン」と「Backlogをアンラーン」という二つの事例を紹介いただきました。

スクラムをアンラーン

転職当時の開発チームはスクラム経験者が不在であり、正しくできているか不安。という状況だったようです。

ご自身はある程度経験がありましたが、その経験を置き、基礎から一緒に学びました。

やったこと

  • アジャイルマニュフェストを読み込む
  • スクラムガイドを読み込む

結果、現状の理解が進み、改善するステップをチームと経験できたとのことです。

Backlogをアンラーン

塩谷さんはBacklogの利用歴が10年以上あり、以前勤めていた会社では社内勉強会も実施、開発チームから全社にBacklogを展開した経験もありました。

しかし、今回はメンバーの環境やプロジェクトの成り立ちも違うので、自分の経験が正しいと言えるのか疑問に思ったそうです。

そしていきなり大きく変えてもメンバーはついて来れないと考え、前述のスクラムの時と同様に、ご自身の経験を置き、基礎から一緒に学び直そう!と考えました。

その上でこれからは下記の取り組みを行い、社内へBacklogを浸透させたとのことです。

これからやりたいこと

  • 基礎を学ぶ
  • 現状の運用に照らし合わせて改善点を洗い出す
  • 優先度を決めて実行

塩谷さんの登壇資料塩谷さんの登壇資料

僕自身ストレングスコーチの取り組みやアンラーンの考え方には興味はありましたが、話を聞く機会はありませんでした。

面白いと思ったのはアンラーンが「学びほぐし」と訳され思考をリセットすることで新しい考え方を受け入れる素地を作るというところでした。

色々な環境で働いていると「思考の癖」がついていると思います。これは見えない癖で主観的なので自分自身で認識するのは難しいかと思います。

しかもその癖自体が自分自身の可能性やチャンスを潰す恐れもあるかもしれません。
そう考えるとコーチングを受けて、きちんとアンラーンをした方が良いと感じました。

変化が激しい時代だからこそ柔軟な思考を身につけ、自己成長に繋げないといけませんね。

また塩谷さんはBacklogの使い方に慣れていますが、社内浸透させる取り組みの中で経験や知見を置き、メンバーと一緒に基礎から学んでいくという試みはとても興味深いと思いました。

登壇資料:「40歳を超えて転職した先で気がついたアンラーンの大切さ」はこちらから

「老舗総合通販の業務効率を上げたアンラーン術」 中島さん

中島さんは現在、株式会社DINOS CORPORATIONのビジネスアナリストとしてECサイトのプロジェクトマネジメントから開発、運用まで携わってます。

Backlogを初めて使ったのはWebや映像の制作会社を起業した2006年まで遡ります。

Dinos事業だけではなく、今まで様々な企業へBacklogを中心としてツール導入を支援されてきました。

2016年に入社した当初はシステム開発依頼書という紙に目的や指定の内容を記載し、承認の押印を進めていくというフローでしたがその運用フローをBacklogに置き換え確立したそうです。

現在は346個のプロジェクトが運用中で下記の通り、総合通販会社ならではの使い方もご紹介いただきました。

  • カタログやWeb表記などの校正管理をプロジェクト化
  • 社内システムへの頻度高いお問い合わせをプロジェクト化

既存の運用フローをBacklogに置き換えるには、まずはご自身がBacklogを使い、業務改善ができることをアピールする必要がありました。

すると各部署に噂が広まり、社内の人から少しずつ問い合わせが増えてきたようです。

そこからは既存の運用フローを、Backlogを使った運用に切り替えることで、各部署の業務改善ができたようです。

結果的に社内で使う人が増え、Backlogの社内浸透に成功したようです。

中島さんの登壇資料中島さんの登壇資料

Backlogを開発している会社に勤めている僕としてはとても誇らしく、大変ありがたいお話しでした。

Backlog以外のツールも含めて社内に浸透させるのが大変という話はよく聞くので、簡単な事ではなかったと思います。

それでも中島さんが強い意思と行動力で進められたのは、起業した2006年からBacklogを使っていただいていたのと、過去に様々な企業に導入支援をしてきた実績と成功体験が支えになっていたのだと思います。

僕も強い意思を持って行動に移すという点は見習っていきたいと思います。

登壇資料:「老舗総合通販の業務効率を上げたアンラーン術」はこちらから

会場スポンサーLT KDDIウェブコミュニケーションズ 鎌田さん

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズでパートナーセールスを担当される鎌田さんに事業紹介をいただきました。

レンタルサーバーのCPIや特別価格で販売しているSSL証明書についてご紹介いただきました。

またコミュニケーションチャネルをAPIで提供するCPaas(Communication Platform as a Service)も間も無く開始されると言及がございました。

また、改めて今回はとても素敵な会場であるFLAT BASEをご提供いただき誠にありがとうございました!!

とてもリッチな音響設備やバーカウンターがあり、様々なイベントに最適だと感じました!

お陰様でJBUG自体も大成功に終わりました!

鎌田さんの登壇資料鎌田さんの登壇資料

LT1 :「会議を組み立てるABC」 徳田さん

株式会社ビーワークスでディレクターから営業へと転身したばかりの徳田さんは会議を組み立てる準備の大切さについてお話しされていました。

会議に使う資料を用意して、複数人の予定を調整しても「これって何の会議だっけ?」、「何を決めれば良いの?」と、招待された方が何も理解していないケースがあり、結局何も決められなかった。

そんな会議の経験はありませんか?と、聴衆の皆さんに質問を投げかけていました。

そこで「会議のABC」で参加者の認識を揃える大切さを訴えていました。

  • A:Agenda(議題)
  • B:Background(背景)
  • C:Conclusion(結論)

これらが欠けると、「何の話をするの?」や「なんでこの話してるんだっけ?」と頻繁に脱線が起こり、無駄に時間を消費してしまいます。

その結果、「結局なにが決まったんだっけ?」となり、次のアクションが定まらないという事態に陥ると言います。

そのような状況にならない為に事前にBacklogの課題やWikiに内容をまとめ、会議を「話し合う場」から「揃えて、決める場」にする意識を持ちましょう!とまとめていました。

徳田さんの登壇資料徳田さんの登壇資料

僕は会議をファシリテートするのは得意な方ではありません。上手にファシリテートする方を見ると、凄いなぁと感心してしまいます。

今回の徳田さんの話を聞いて、同様の気持ちになりましたが、一方でとても勉強になりました。

徳田さんの提言は、「ファシリテートが苦手な人もここさえ押さえればうまくまとめられるよ」と捉えることもできたからです。

今度からは僕もこのABCを意識して会議に臨んでいきたいと思います。

登壇資料:「会議を組み立てるABC」はこちらから

LT2 :「大企業からノマドへ転身、コミュニケーションのアンラーン」 大澤さん

約14年トヨタ自動車で働いた大澤さんは昨年退職しフリーランスとしてマーケティングのコンサルタントをしています。

そこで大企業にいた時とフリーになった時の環境や考え方の違いについて話していました。ご自身も大きな変化の中で様々な課題を感じることがあると振り返っていました。

弱みを感じた時

  • スピーディーな判断が苦手
  • とりあえず形にするのが難しい

決裁文化や納品主義に慣れていたため、自身の裁量で判断することやトライアルで発信して徐々にブラッシュアップしていくやり方には上手く適用できていないと感じたそうです。

また、「様々な角度から物事を多角的に検証する事」にも見る視点や視座の違いに気付かされたようですし、「人を育てる意識」に関しても、そもそもそれが求められている事なのか、と改めて考えるようになったようです。

しかし、「会議のファシリテート」や「プロジェクトマネジメント」など大企業で培われた強みが活かせる事も客観的に理解できるようになり、現在は会社員時代に当たり前だった習慣をアンラーンしています。

大澤さんの登壇資料大澤さんの登壇資料

僕が話を聞いて面白いと感じたのは日本を代表する大企業で活躍されていた方でも、独立したらできなかった事や課題を感じる事があったという点です。

もちろん活かせる強みも多いですが、次から次へと立ちはだかる壁の前に悩みながらも前進し続ける大澤さんの言葉には力があり、勇気が湧きました。

また客観的に自己理解を深めながらご自身のスキルをニーズにマッチさせていく姿はプロダクト改良のサイクルを見ているようでした。

登壇資料:「大企業からノマドへ転身、コミュニケーションのアンラーン」はこちらから

LT3 :「まずは使ってみよう!プロジェクトマネジメントの効率をグッと上げるはじめの一歩」 中野さん

オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を運営する株式会社ニットで広報2年目の中野さんにBacklog導入時の所感についてお話しいただきました。

中野さんはBacklogの導入を社内に提案した方ではなく、その提案を受けた方になります。受け手の初期の印象を聞くことができ、我々としても大変勉強になりました。

導入時から現在までのBacklog使用頻度は下記の通りです。

  1. 最初は難しそうな印象で使っていなかった
  2. 導入担当者から使うように促されたが、1の印象から今まで通りのやり方で進めたいと感じていた
  3. 導入担当者からの1on1で様々な使い方のレクチャーを受けた

3でとても便利に使えると感じた事が大きなきっかけとなったようです。
振り返るとこれが大切だったと話していました。

結果的に現在はチャットでコミュニケーションが散らからず、Backlogでうまくまとめて業務の進捗管理ができているようです。

中野さんの登壇資料中野さんの登壇資料

ツール提供側としては自社のツールを社内に広める担当者の方に着目しがちです。

一方で忘れてはいけないのはツールの使用について提案を受けた、受け手の気持ちだと思います。

僕も、ツール導入に伴い社内浸透が進まないという話はよく聞きます。
そしてこういった、「新しいツールの使用について提案を受けた方の気持ち」に寄り添わないと、浸透しにくいのではないかと、とても大切な事に気付かされました。

登壇資料:「まずは使ってみよう!プロジェクトマネジメントの効率をグッと上げるはじめの一歩」はこちらから

交流タイム

休憩タイムやクロージングの後に設けた交流タイムでは登壇した方同士の交流もありましたが、セッションを聞いていた皆さんから直接話を聞いてみたいと、登壇者の周りに人が集まっていました。

ヌーラボからの参加者もいたので、JBUGに参加していたユーザーの方々と交流ができ、多くを学べたようです。

また今回はヌーラボ社によるBacklogクリニックも実施しました。

トライアル中のお客様を対象にBacklogのお悩みやご相談を聞く場所としてJBUGの一角を借りてブースを設けさせて頂きました。

詳しくはこちらのブログをご確認ください。

事前予約で来られた方もいましたが、実際に登壇者のセッションを聞いた後に話を聞いてみたいとブースに立ち寄る方も多かったです。

今後もBacklogクリニックは様々なイベントや場所で実施予定です。引き続きよろしくお願いします。

集合写真集合写真

レポートブログについて

今回は登壇いただいた方や参加者の方にレポートブログを書いて頂きました。
ありがとうございました!

株式会社ニットさんのブログ:HELP YOU広報が登壇!業務改善方法の知見をシェアするJBUG主催リアルイベント『プロジェクトマネジメントをアンラーン』<9/21(木)登壇レポート>
大澤さんのブログ:大企業スキルのアンラーン|LT登壇 #JBUG #JBUG東京 21
たかくさんのブログ:『アンラーン』って何だろう? JBUG東京#21
門屋さんのブログ:ついに #JBUG にオフライン参加 #JBUG東京 21

次回以降のJBUGについて

現在JBUGは福岡、沖縄、東京での開催準備中です!!
今後の更新情報及び参加申し込みはこちらからどうぞ👇
JBUGイベントページ

JBUGについて

JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています

プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。

Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。

実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。

あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?

これまで、北海道、宮城、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。

いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!

Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。

それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!

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パートナー制度について

ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
お困り事があればぜひ公式パートナーへご相談ください。同時にパートナーになって頂ける企業も募集しております。
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