「Backlog World 2023 Re:Boot-未来への帰還」を振り返る!!【前編】 #JBUG #BacklogWorld

世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!

今回はBacklogのユーザーコミュニティ、JBUG(ジェイバグ)が開催したBacklogWorldの様子をレポートします。

BacklogWorldとは「プロジェクトマネジメントに関わる全ての方のための祭典」として開催されるカンファレンスで、各エリアのJBUGリーダー陣が有志で集まって準備を進めます。

コロナ禍を経て4年ぶりにオフラインで開催しました。

コンテンツもとても充実していましたので今回のブログでは前編として前半部分のセッション内容についてご紹介させて頂きます。

BacklogWorld23のタイムテーブルBacklogWorld23のタイムテーブル

開会式 運営委員長 井上拓也さん

井上さんは2023年7月に開催したJBUG福岡に広島から参加しに来ました。その時にBacklogWorldの開催と運営委員長をやることを宣言しました。

そして夏から任意で集まったJBUG各拠点のリーダーと運営メンバーで準備を進めてきました。

開会式は井上さんが制作した素敵なオープニング動画と、ご本人たっての希望で覆面レスラーに扮しての入場となり、会場はとても盛り上がりました!

開会式の様子開会式の様子

全国JBUGer LT

JBUGは全国で15拠点あります。今回BacklogWorldの運営に参加できたメンバーで下記を中心に各地のJBUGについて報告を行い、運営メンバー一同揃って挨拶しました。

  • 運営メンバーの紹介
  • 各地のJBUGの特徴
  • 2023年の開催報告
  • 推薦コンテンツ

JBUGでは各拠点の運営メンバーや新天地で開催したい方を募集しています。
ご興味がある方はお気軽にタニーまでご連絡ください。

全国JBUGer LTの様子全国JBUGer LTの様子

kintone SIerが使うBacklog管理術 ジョイゾー 大竹さん

株式会社ジョイゾーでSI統括マネージャーをしている大竹さんにBacklogを使う理由を話していただきました。

そもそもジョイゾー社ではkintoneの導入支援やカスタマイズ開発などをしています。

kintoneのスペシャリストが集まる会社ですから業務のタスク管理やプロジェクトマネジメントをするにもkintoneだけで充分と思いきや、Backlogを使用する理由があるようです。

まず、Backlogで行っていることは下記の通りです。

  • タスク管理
  • 案件の課題チケット管理(主にコード開発)
  • ソースコード管理
  • Wiki

これらをkintoneで実現しようとすると、SIが必要になり「kintoneでタスク管理システムを作る」という別タスクが発生します。

Backlogを使うとその手間が省ける上、ソースコードの管理をする時に「課題に紐づくコード管理」ができます。

また、ITツールの使い方に慣れていない方にとって、ユーザーインターフェースが優しく操作性に優れているのでBacklogを使用しているとのことでした。

大竹さんの登壇資料大竹さんの登壇資料

マネジメント層は特にコミュニティに関わった方がいいんじゃないかと感じてる話 メディア総研 勝毛さん

ゴールドスポンサー1社目のセッションはメディア総研社の勝毛さんです。
勝毛さんはBacklogWorldの運営メンバーでもあります。

セッションは会場の皆さんへいくつか質問することから始まりました。
その中の一つに「上席者はいても仕事が分からない時に聞ける上司がいない人?」というのがあり、数人が挙手しました。

その質問の真意としては「教えてくれる上司がいない人の仕事のやり方をどうアップデートしていくか」という問題提起でした。

調べたり、AIに聞いてもなかなか本質的な回答が得られず、実感も湧きません。

それがコミュニティに参加すると実体験として仕事のやり方をアップデートできるというのです。

なぜならコミュニティを通じて外部の方達とプロジェクトを進めることで、会社の外の人達がどのようにプロジェクトやタスクを進めているか分かるからです。

だからこそ自分の中のルールでやっていたことに対しても客観視でき、改善点を発見できる良い機会になるとのことでした。

自分が正しいやり方だと思っていてもそれは単純に気づけていないだけ。
そんなことにも気づけるようになるのがコミュニティの良さのひとつです。

勝毛さんの登壇資料勝毛さんの登壇資料

AmazonConnectとBacklogで実現する応対管理システム PCIソリューションズ 湯元さん

湯元さんはPCIソリューションズ社のプラットフォーム事業部企画室で室長をしています。サーバーレスアプリケーション開発を強みとしているようです。

お取引先とBacklogでコミュニケーションを図る事で迅速な対応を実現しています。
Wikiやファイルも活用してます。

<Wikiやファイルの使い方>

  • FAQ情報の共有
  • 契約情報の共有
  • セキュアなファイルを共有

メール、電話、Backlogとそれぞれのチャネルからの問い合わせを一元管理することで業務全体の可視化に成功しています。

また、電話での問い合わせ内容をオペレーターが手動で課題起票する工程をAmazonConnectとBacklogを組み合わせて簡易化しました。

AmazonConnectとはAWSが提供するクラウド型のコンタクトセンターソリューションです。

BacklogとAmazonConnect共にユーザー課金ではないので予測が難しいお問い合わせ数の増減に対して、最適な人数で対応できるようになるという大きなメリットがございます。
※Backlogはプランにより、利用人数に制限がございます。詳しくは「Backlogのプランと料金について」をご覧ください。

具体的な連携イメージはこちら、「AmazonConnectとBacklogで応対履歴を管理する」から確認いただけます。(動画もあります)

湯元さんの登壇資料湯元さんの登壇資料

不確実な世界で成果をあげる〜変化を抱擁するアジャイル思考 ソニックガーデン 倉貫さん

ランチタイムのあとは基調講演の倉貫さんのセッションから始まりました。

倉貫さんは(株)ソニックガーデンの代表であり、「人が増えても速くならない~変化を抱擁せよ~」の著者です。

セッション開始時にまずは「Backlog使ってる人?」という問いかけを会場に投げかけてました。ありがとうございます!

倉貫さんの登壇時の様子倉貫さんの登壇時の様子

今回お話しいただいた内容は倉貫さんご自身の経験に基づいた考え方や、会社としての取り組みになります。

まずこれからの仕事を下記のように定義しました。

  • 仕事とは誰かの指示通りに働くことではない
  • 自分の頭で考えて働くのがナレッジワーカー
  • クリエイティブな仕事とは再現性が低い仕事

その上でナレッジワーカーのマネジメントは管理、監視することではなく、内発的動機づけ重視で働ける環境を作ることが大切と仰っていました。

この考え方を前提に「不確実さが増す世界のプロジェクトマネジメント」の中でどのように向き合うかについてご紹介いただきました。

例えばプロジェクトがうまくいかない時、原因は様々でしょうが従来通りの考え方だと、

  • プレッシャーをかける
  • とにかく人を増やす
  • たくさんの機能を作る
  • 一度で大きく作る

と、なりがちです。

しかしこれからはこれまでのこのような常識が通用しないので下記の取り組みをしているそうです。

  • 経営と開発で同じロードマップを見て話す
  • スケジュールは固定せずロードマップを更新
  • たくさんの機能を作る
  • 制御できるサイズにスコープを小さくする

その上で「アジャイルである」ことが大切なのですが、この「アジャイルである」ことも人それぞれ考え方が違うので、以下の通り定義しています。

アジャイルであることとは?

  • 結果を約束しない、今のフォームに集中する
  • ベストを尽くしてふりかえりから学習する
  • 良いことも悪いことも、受け入れられる強さを持つ

そんな不確実な世界を「アジャイル思考」と「Backlog」で乗り越えよう!と最後にセッションを締め括っていました。

倉貫さんの登壇資料倉貫さんの登壇資料

管理工数が10分の1に!ニアショア開発を成功させたBacklog活用 キーワードマーケティング 橋口さん

プラチナスポンサーのキーワードマーケティング社から佐賀支社の橋口さんに登壇頂きました。
キーワードマーケティング社では運用型広告の運用代行をしており、Backlogを使って東京本社と佐賀支社間のニアショア開発を成功に導きました。

東京と佐賀では下記のように業務が分かれています。

<東京本社>

  • 広告戦略の企画と実行
  • 広告クリエイティブの考案
  • クライアント様との連携やミーティング

<佐賀支社>

  • アカウント作成、構築
  • 広告の入稿、編集
  • レポーティング、バナー作成

東京から佐賀への依頼事項をGoogleフォームとBacklogを連携し、管理しています。

そしてニアショア開発では3つの壁にぶつかったようです。

  • 非効率な業務管理が原因で組織のリソースを活用できていなかった
  • 作業漏れや指示の見落としがありミスが多発していた
  • 業務の担当者が東京か佐賀か不明瞭で業務の進捗が悪かった

原因として依頼方法や記録がチャットのみだった事や管理方法がスプレッドシートで依頼のフォーマットも定まっていなかった事にあると気づいたようです。

そこでBacklogを導入後、下記の運用方法にした事で業務改善に成功し、大幅に業務管理工数が削減できました。

  • GoogleフォームとBacklogを連携
  • 課題1件に対して依頼1件で管理
  • 1つの業務を管理する課題に紐づく形でコメントをし合う

その結果、受注できる案件数が大幅増加し、売上アップに繋がったとの事でした。

橋口さんの登壇資料橋口さんの登壇資料

ガントチャート機能開発をRe:Boot!そのために行ったこと  ヌーラボ砂川さん

Backlogの開発チームでガントチャートやボード機能を開発する砂川が、23年8月にβ版をリリースした新しいガントチャートの開発秘話を発表しました。

新しいガントチャートで利用できる新機能

  • 絞り込み機能
  • 簡易編集機能
  • 課題追加機能

他にも新機能が追加されています。

また要望の多かった、「日・週・月」単位で表示を切り替えられる機能はBacklogWorld開催のタイミングでリリースされました。

既存のガントチャート機能は小さい機能も含めて必ず誰かが利用しています。

そのため、今回の一連の開発においてリリースされた機能と既存の機能を切り替えて使えるように設計しました。

また、どのような機能を開発するかの判断基準としてユーザーからの要望をそのまま反映するわけではないとのことです。

数ある要望の中でもユーザー体験の一連の流れの中でまとまりを持たせる必要があるからです。

そこでユーザーストーリーマッピングで理想的なガントチャートならこうなるという流れを書き出し、マッピングした上で優先度をつけて開発に臨んでいったそうです。

砂川さんの登壇資料砂川さんの登壇資料

以上、最後まで「Backlog World 2023 Re:Boot-未来への帰還」を振り返る!!【前編】を読んでいただきありがとうございます。

当時の様子や登壇資料は下記からも確認できますのでぜひご覧ください。

ダイジェスト動画

「Backlog World 2023 Re:Boot-未来への帰還」のダイジェスト動画はこちらから

登壇者の資料一覧

「Backlog World 2023 Re:Boot-未来への帰還」登壇者の資料一覧はこちらから

JBUGについて

JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています

プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。

Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。

実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。

あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?

これまで、北海道、宮城、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。

いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!

Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。

それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!

JBUGバナー

パートナー制度について

ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
お困り事があればぜひ公式パートナーへご相談ください。同時にパートナーになって頂ける企業も募集しております。
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