【重要なお知らせ】BacklogはGit LFSなどの利用を推奨し、GitリポジトリとGitリポジトリ内のファイルのサイズを2020年9月上旬から順次制限します

Backlogを安定して運用し全てのお客様に安心してご利用いただくために、2020年9月上旬からGitリポジトリのサイズとGitリポジトリ内のファイル単体のサイズを制限します。これらのサイズの制限を超える場合、リポジトリへのプッシュはブロックされます。大きすぎるファイルを管理する方法として、後述のGit LFSやファイル共有を推奨します。

適用される制限、制限の背景、制限の対象と適用スケジュール、制限にともないお客様でご対応が必要なケースについてご説明します。

適用される制限

2020年9月上旬より適用される、Backlogの各プロジェクトに存在するGitリポジトリのサイズ(以下、リポジトリサイズ)とGitリポジトリ内のファイルサイズ(以下、ファイルサイズ)の制限について、具体的に説明します。

ファイルサイズは最大100MBまで

ファイルサイズは100MBを上限とし、それ以上は制限の対象となります。

ファイルサイズを超過した場合は、エラーメッセージが返却されプッシュをブロックします。

リポジトリサイズは1リポジトリにつき最大10GBまで

各プロジェクトに存在するリポジトリのサイズは1リポジトリにつき最大10GBを上限とし、それ以上は制限の対象となります。

一定のリポジトリサイズごとに段階的なメッセージを返し注意を呼びかけます。最終的にリポジトリサイズが制限を超過した場合に、エラーメッセージが返却され、プッシュをブロックします。※リポジトリのダウンロード(git cloneやgit fetch)は制限を超えていても可能です。

制限の対象と適用スケジュール

2020年9月上旬より順次適用

前述のリポジトリサイズとファイルサイズの上限規定を、2020年9月上旬より順次お客様のリポジトリへ適用していきます。

上限規定にともなうファイルサイズへの制限は、全てのリポジトリが対象です。リポジトリサイズの制限は、制限をすでに超えている一部のリポジトリ以外へ適用します。

既に上限規定を超えているリポジトリは対象外

2020年9月1日時点で上限値を超えているリポジトリは制限の対象外となります。突然ご利用できなくなるということはありませんのでご安心下さい。

制限を超えているリポジトリを持つスペースのお客様に、別途個別にご連絡させていただくことになりますが予めご了承ください。

制限の背景

今回ファイルサイズとリポジトリサイズを制限するに至った背景についてご説明します。

Gitは大きすぎるファイルの管理が得意ではない

Gitは音声、動画、高画質な画像などの大きなファイルを扱うことはあまり得意ではありません。Gitリポジトリにそのような大きなファイルを含めると、git clone、git pull、git pushの処理に膨大な時間がかかる場合があります。

一部の大きすぎるリポジトリによるサーバリソースの占有

プロジェクトの規模や寿命が長くなり、リポジトリに大きなファイルが増えていけばいくほど、処理の待ち時間も増えていきます。これに起因して、一部のお客様の過度なサーバリソースの消費により、他のお客様のパフォーマンスに影響を及ぼすケースがございました。

制限にともないお客様でご対応が必要なケース

お客様でご対応が必要なケースと具体的な対応方法についてご説明します。

定常的に100MB以上のファイルをプッシュしている

ご使用のGitリポジトリに定常的に100MB以上のファイルをプッシュされている場合、制限の適用後からそれらのファイルをプッシュできなくなります。

※既にプッシュ済のファイルについては制限適用後もダウンロード可能です。

以下の2つをBacklogで賄える代替機能としてご提案します。

  1. Git LFS
    Git LFSという昨年12月にリリースした仕組みを使用することで100MBを超えるファイルもGitリポジトリへプッシュできます。使用方法についてはBacklogヘルプセンター内「Git LFSの使用方法」のヘルプコンテンツをご参照ください。
  2. ファイル共有
    Backlogが持つファイル共有機能を使用することで100MBを超えるファイルをBacklog内で引き続き管理できます。使用方法についてはBacklogヘルプセンター内「ファイルの概要」のヘルプコンテンツをご参照ください。
    ※ファイル共有機能の場合、Gitのようにバージョンの管理はできません。

リポジトリのサイズが10GBに近づいている

制限適用後、1つのリポジトリのサイズが10GBを超えるプッシュはブロックされます。ご利用のリポジトリサイズが10GBに近づいている場合は、大きなファイルをリポジトリから削除して、リポジトリの容量を削減していただく必要があります。

その際に、最新のコミットから対象のファイルを削除するだけではサイズは減りません。削除したという状態がスナップショットとしてリポジトリに残り、過去のコミットのファイルは存在し続けます。過去のコミットまで遡ってファイルを削除する必要があります。

本制限についてのご協力をお願いいたします

2020年9月上旬に適用開始を予定している、リポジトリサイズおよびファイルサイズの制限により、ご対応が発生するお客様もいらっしゃいます。ご不便をおかけすることになり申し訳ございません。Backlogを安定して運用し、全てのお客様に安心して日々の業務でご利用いただくためにも、ぜひご理解とご協力いただければ幸いです。

リポジトリサイズおよびファイルサイズの制限、Git LFSの導入など、本件に関するご質問やフィードバックは問い合わせより受け付けております。ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

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