チームを率いて成果を上げるリーダーシップとは?3つの要点を詳しく紹介

「チームを率いることになったのは良いけれど、どうすればリーダーシップを発揮できるのだろう?」

「リーダーシップを高めるためには何をすればいいの?」

「そもそもリーダーシップって何?」

皆さんこのような疑問やお悩みを抱えていませんか?本記事ではリーダーシップに関する以下の項目をご紹介します。

  • 役職者が知っておきたいリーダーシップとは
  • 成果を残すために知っておきたいリーダーシップの重要性
  • リーダーシップを発揮しチーム率いるために知っておきたいこと

役職者が知っておきたいリーダーシップとは

チームを率いて成果を上げるリーダーシップとは?

管理職になってはじめて「リーダーシップ」について考える人が多いかと思います。そこで本章では、リーダーシップの意味と時代により変化してきたリーダーシップ論、リーダーシップの種類についてご紹介します。

そもそもリーダーシップとは

リーダーシップとは「組織を統率しチームを率いる能力」のことです。また、経営学者のピーター・ドラッカーによるとリーダーとしての第一要件はリーダーシップを「仕事」として見ることだと述べています。

リーダーシップ論

リーダーシップ論は時代とともに変化してきました。古代ギリシャ時代から1940年代頃まで、リーダーシップは個人の能力であり、生まれながらの資質であると考えられていたのです。これを「リーダーシップ特性論」といいます。

しかし、それでは新たなリーダーの輩出につながらないという考えが出てきます。

そこで優れたリーダーとそうでないリーダーの行動特性を比較し、どのような行動によって優れたリーダーが作られるのかを発見しようとする「リーダーシップ行動論」が1940年代頃から提唱され始めます。

1960年代頃には「リーダーシップのコンティンジェンシー理論」が生まれます。あらゆる状況に適用できるリーダーシップは存在せず、リーダーの特性は取り巻く環境によって変わるとされていました。

1980年代には、「カリスマ的リーダーシップ理論」が提唱されます。将来のビジョンを描きながら部下を率いるカリスマ性のある者がリーダーであるとする理論です。

また同時期に提唱されたのが「変革型リーダーシップ理論」です。組織発展のために必要な変革ビジョンを共有し、メンバーの自発的な成長を促すためのリーダーシップです。

このようにリーダーシップ論は時代とともに変化し続けています。

以上をまとめると

  • 〜1940年代:リーダーシップ特性論
  • 〜1960年代:リーダーシップ行動論
  • 〜1980年代:リーダーシップのコンティンジェンシー理論
  • 〜1990年代:カリスマ的リーダーシップ理論、変革型リーダーシップ理論

個の資質、行動特性、環境、才能、考えといったさまざまな要素に焦点をあてたリーダーシップ論があります。

リーダーシップの種類

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次にリーダーシップの種類についてご紹介します。世界的なベストセラーである「EQこころの知能指数」の著書である心理学者ダニエル・ゴールマンはリーダーシップには6種類あるといいます。

それぞれのリーダーシップについての特徴を解説します。

ビジョン型リーダーシップ

組織が目指すべき目標を明確化し、メンバーを導くリーダーシップのことです。リーダーは目指すべき方向性を定め、目標へ向けて前進する方法はメンバーに委ねます。そうすることで自律的に考え行動でき、また帰属意識を持った社員に育ちます。

民主型リーダーシップ

メンバー全体の意見や考え方を組織運営に取り入れ反映させていくリーダーシップのことです。社員の仕事に対する意欲が高まり、新たなアイデアが生まれやすくなります。一方で、結論が得られにくいため、緊急時の対応が遅れるといったデメリットがあります。

コーチ型リーダーシップ

リーダーがコーチとしての役割を持っており、それぞれのメンバーの指導、手助けをするリーダーシップのことです。各メンバーの性格や特性を深く把握した上で、それぞれにあったアドバイスをして目標達成に向けて手を差し伸べます。

ペースセッター型リーダーシップ

達成難易度の高い目標を掲げる場合に、メンバーが達成イメージを持てるようリーダー自身が自ら行動で示すリーダーシップのことです。リーダー自身の能力が高く、それについていけるだけの能力を各メンバーが持っている必要があります。

関係重視型リーダーシップ

メンバーとの関係を重視し、信頼関係を気づき目標達成していくリーダーシップのことです。良好な人間関係の維持が大切でコミュニケーションに多くの時間がかかります。また関係を重視するあまり責任の所在が曖昧になるといったデメリットがあります。

強制型リーダーシップ

権力や圧力のような強制力で目標達成を目指すリーダーシップのことです。緊急時に強いリーダーシップを発揮します。リーダーの権限が強く、メンバーの不満は少しずつ溜まっていき組織に対する帰属意識や愛着、メンバーの自尊心が損なわれます。

成果を残すために知っておきたいリーダーシップの重要性

こちらではリーダーがチームを率いるために知っておきたいリーダーシップの重要性についてご紹介します。

リーダーシップの重要性

組織に多様性のある人材が増えていく中で、メンバーの特性に合わせたリーダーシップを発揮できるリーダーの存在が重要です。こういった背景から多様な価値観を持った人材をまとめられるリーダーが求められています

リーダーシップの誤った認識

管理職はリーダーシップを発揮しなければなりませんが「管理職だからリーダーシップがある」という認識は誤りです。

多くの場合、管理職はそれまでの仕事の実績が考慮されて選ばれます。そしてリーダーとしてメンバーを統率していく中でリーダーシップが磨かれていくのです。

リーダーのあるべき姿とは?

リーダーはチームの成果を最大化させる役割を担っているため、目標達成戦略を考え、組織が機能するようマネジメントしなければなりません。

またプロジェクトの進むべき方向性がずれないよう、進捗とゴールまでの筋道を立て全体像を把握することが求められます。

リーダーシップを発揮しチームを率いるために知っておきたいこと

チームを率いて成果を上げるリーダーシップとは?

リーダーシップを発揮しチームを率いるためにリーダーが知っておきたい3つのことを紹介します。

リーダーが知っておくべき考え方

リーダーはメンバーに対する直接的な働きかけとは別に、より根本的なチームの役割と運営について理解しておく必要があります。

チームを率いるにあたり知っておきたい考え方に「組織運営の7S」があります。

組織が7つのSによって相互補完されることで成り立っているという考え方で、メンバーにとって働きやすい仕組みを考える際に知っておくと便利なツールです。組織運営の7Sはさらに「ハードの3S」「ソフトの4S」に分けることができます。

それぞれを順番にご紹介していきます。

「ハードの3S」

  • Strategy(戦略)
    組織の目指すべき方向性。目的を達成するための戦略。
  • Structure(組織構造)
    各メンバーが行うべき役割や業務を遂行するために必要な裁量を規定するもの。
  • System(制度)
    目的達成のための業務フローを明確にし、スムーズに働けるための制度。

「ソフトの4S」

  • Staffing(人材)
    チームに属しておりさまざまな能力や経験を持った人材。
  • Style(組織文化)
    メンバーの人間関係や働きやすさといったチームの雰囲気。
  • Skill(組織に備わる強み)
    各メンバーの専門性と業務遂行力といった個々の強み。
  • Shared Value(共有価値)
    そのプロジェクトを遂行するためのチームで共有すべき意義や目標といった価値観。

これらは補完関係にあるため、リーダーとしてチームを率いる際には把握しておかなければなりません。

リーダーの役割

リーダの4つの役割について紹介します。

目標を細分化し、メンバーひとりひとりが行うべき業務を明確にする

チームとして与えられた目標を細分化し、メンバー一人ひとりが行うべき業務を明確にします。そうすることで、メンバーそれぞれが自身の業務に集中することができます。

仮に、メンバーの業務が明確にされていない場合、メンバー内で重複した業務が出てきたり、無駄な作業が発生したりと目標達成の筋道からそれてしまいかねません。そのためリーダーはメンバーが行うべき業務を明確にしなければなりません。

円滑なやりとりができるようにチームを率いる

円滑なコミュニケーションが取れるようチームを率いる必要があります。チーム内でのコミュニケーションが円滑になることでメンバーの働きやすさが増し、目標を達成しようとする意識が向上します。

メンバーに模範を示す

リーダー自身が模範となりメンバーにあり方を示す必要があります。継続的に結果を出し続けるためにはリーダーが他のメンバーから信頼されるよう行動することが大切です。

業務の進捗管理を行う

メンバーの業務進捗管理を行います。各メンバーの能力や特性を見極め仕事を振り、業務の進捗状況や業務レベルが適切かどうかを常に確認しておくことが大切です。

リーダーシップを高める方法

リーダーシップは意識することで高めることができます。ではどのように高めていくのか3つの方法を紹介していきます。

リーダーシップは

  • 関係構築能力を高めること
  • 3つの視点をもつこと
  • 理想のリーダー像を真似すること

で高められます。順番に解説していきます。

関係構築能力を高めること

チームをまとめるためにはチームメンバーとの良好な関係構築をするスキルが必要です。良好な関係を構築するために必要な4つのテクニックをご紹介します。

傾聴力

傾聴力とは相手の話に耳を傾けることです。人は自分の話を聞いてくれる人に対して心を開く傾向があります。傾聴力を高めることで相手からの信頼を得ることにつながります。

ペーシング

ペーシングとは、相手の状態によって声のトーンやスピード、声の大きさ、リズムを変えて相手に合わせることです。

バックトラッキング

相手が話した事実をそのまま繰り返し発言する手法です。バックトラッキングを行うことで話し手は相手が自分の話を理解している、聞いてくれているという安心感が得られます。

ミラーリング

相手の動作や表情に、こちらの動作を合わせていく手法です。たとえば話し手が頭を触るという動作を見せたらこちらも同様の動作をしていきます。

これら4つのテクニックはメンバーとの関係構築に役立ちます。しかしこれらはあくまでテクニックであり、メンバー一人ひとりに対して真摯に向き合うことが最も重要です。

ポジション・チェンジで3つの視点をもつこと

ポジションチェンジは相手の立場に立って物事を考えられるようになるための手法です。

ポジション・チェンジで3つの視点から物事を見られるようになりましょう。第一のポジションは自分の視点、第二のポジションが相手の視点、第三のポジションが第三者の視点となっています。

メンバーの立場になって、物事を考えたり、第三者の視点で俯瞰的に物事を見られるようになったりすると、他者の意見や考えに対し理解を深めることができるようになります。

モデリングで理想のリーダーに近づくこと

自分が理想とするリーダーの思考パターンや行動パターンを真似することでリーダーとしてのスキルを高められます。リーダーの考え方や行動、価値観を真似することで次第にリーダーに必要な素養が身につきます。

まとめ

本記事では以下についてご紹介しました。

  • 役職者が知っておきたいリーダーシップとは
  • 成果を残すために知っておきたいリーダーシップの重要性
  • リーダーシップを発揮しチーム率いるために知っておきたいこと

これまで自身の仕事に集中していた人もいずれリーダーとしてメンバーをまとめる立場になります。この記事で紹介したようにリーダーシップは仕事として見る必要があり、他者の働きやすさや業務の進捗管理をしていかなければなりません。

リーダーとしてチームをまとめられることは容易ではありませんが、大きなプロジェクトを達成することができ、やりがいにもつながります。今回の記事で紹介したように実践を通してリーダーシップを高めていきましょう。

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記事の作成
Backlog編集部


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