混ぜるな危険!プロジェクトを構成する3要素の取り扱い方

ヌーラボのアジャイル・ライダー長沢です。本記事ではプロジェクトを構成する3つの要素「人」「行動」「成果」のうちどれをコントロールするべきかを考察します。また「コントロールする要素の“混在”」といったプロジェクト管理における注意点と対策についてもお伝えします。

また、前回の記事がきっかけで実施した「3要素のなかでもっともコントロールすべき要素とは?」のアンケート結果も発表します!

どの要素をコントロールすべき?アンケート結果

前回の記事の文末に「これらのうち、どれをコントロールすべきでしょうか?」と問いかけたところ、Backlog TwitterアカウントでTwitterアンケートが実施されました。

プロジェクト管理でコントロールすべき要素3選プロジェクト管理でコントロールすべき3要素

このアンケート結果によると、半数の方が「行動」と回答しました。続いて4割ほどの方が「成果」と回答しました。「人」については約1割の方のみの回答でした。コントロールすべき要素を行動か成果のいずれかと考えている方が多いという結果になりました。

結論は「決められない」

ここで皆さんにちょっとだけ悪い知らせと、とても良い知らせがあります(仮面ライダージオウ/オーラ風に)。

ちょっとだけ悪い知らせは、どの考えが正解かは断言できないということです。前回の記事でも、アンケートでも、前提条件などを設定しておりませんでしたし、さまざまな現場の状況、経験、そして意見があるので、どれが正解ということはないのです。

とても良い知らせは、今回のアンケートを40名の方々に回答してもらえたことです。現場で、どれをコントロールするとやさしいのかを考えるきっかけができました。常に進行している現場で、立ち止まるきっかけはとても大切です。これを機に、ぜひ現場の見つめ直しや改善をしてみてください。

人・行動・成果のどれをコントロールしても良い理由

前回からの流れで、あえて人・行動・成果の3要素のうちどこに注目すべきか、コントロールすべきかを問いかけたのには理由があります。

それは、どれが正しいということではなく、現場でどれをコントロールすると良いのかを考えて決めてほしいという点です。

チームで共有言語を作ることの重要性」でも述べたように「プロジェクト管理では、〇〇に着目してそれらをコントロールする」(〇〇には、主に今回の3つの要素のどれかが入ることになります)と共通言語化しておくと良いのです。

注意したいのはコントロールする要素の“混在”

今までプロジェクト管理の現場をいくつも見てきましたが、意外と多いのは、コントロールする要素が混在しているという事実です。

タスクを洗い出すときに、あるひとは「行動」を、他のあるひとは「成果」から洗い出します。「行動」と「成果」はスタート地点も、粒度*も異なるので何がどうなっているのか測ることが難しくなってしまいます。(*単純に、行動と成果は1対1とは限らないので数が異なる傾向があります)

人によって「行動」と「成果」でコントロールする要素が異なる場合人によって「行動」と「成果」でコントロールする要素が異なる場合

工程によって「行動」と「成果」でコントロールする要素が異なる場合工程によって「行動」と「成果」でコントロールする要素が異なる場合

「行動」は、着手すればすぐにスタートしたことになります。終了すればそれで終わりです。それに対して「成果」は、行動することですぐに成果が出るとは限りません。

前回述べたようにプロジェクト管理とは、複雑な業務をシンプルにすることが大切ですので、明らかに複雑になりそうなものは、改善してみる価値があります。

3要素をすべてコントロールするとマイクロマネジメントになる

「人」「行動」「成果」をすべてそつなくマネージャーがコントロールしようとすると、マイクロマネジメントになりがちです。事細かに計画を立て、人の割り当てをして、行動を強制して、成果をコミットすることになるからです。

この方法は、マネージャー側にも高い能力が求められますし、メンバー側にも高い順応力と従事能力が求められます。ルーチンワークではこの方法は効果的な気がしますが、少しでもクリエイティブな業務の場合はに、あまり向いていないです。

統制型と自律型」についての記事でいうところの「統制型」では3つの要素をコントロールしがちです。逆に統制型でない場合、すべての要素をコントロールしようとするのは、問題をより複雑にするかもしれません。人・行動・成果の3つの要素は作業の根本的な要素なのですべてをしばると自律する要素がなくなってしまうためです。


次回は、ヌーラボのアジャイル・ライダー長沢流の「プロジェクトをコントロールしていくための段階的な検討手順と考え方」について解説していきます。

 

Backlogで人・行動・成果を可視化してみる

 

30日間無料でお使いいただけます。

80万人に愛用されているBacklogを今すぐ試してみませんか?クレジットカードは不要です。

無料トライアル