ヌーラボのアジャイル・ライダー長沢です。今回から数回に分けてプロジェクト管理をする上で大切な要素についての紹介とその扱い方についてみなさんにお届けします。本稿では、プロジェクトで重視すべき3大要素についてお伝えします。
複雑な業務をシンプルにするのがプロジェクト管理
業務は複雑になりがちです。たくさんの成果物、たくさんの業務指示やタスク、たくさんの人。それゆえにプロジェクト管理をすることは、複雑なものごとをシンプルに捉えることなのかもしれません。
「プロジェクト管理」と言っても進行管理だけでなく、計画、予算、調達など多岐にわたる管理要素があることはご存知のとおりですが、もっとも大切な要素は当たり前すぎておざなりにしてしまうことが多いです。具体的にどのような要素か以下で見ていきましょう。
プロジェクトで大切な3大要素
いろいろなものを取り除いてフィルターにかけるとプロジェクトに必要な要素は3つしかないことがわかってきます。それが「人」「行動」「成果 (物)」の3要素です。
「人が、行動して、成果がでてくる」
と文章にすればわかりやすいですね。もう少し具体的にしましょう。
- 従業員が、経費を取りまとめて、経費精算書が提出される
- 開発者が、コードの修正作業を行い、バグの直ったコードがコミットされる
- マネージャーが、プロジェクト計画を行い、WBSが作成される
このようにあらゆる業務や仕事は、この3要素から成り立っています。
それが理解できれば、プロジェクトは、この3要素の連鎖で成り立っていることもわかりますね。次の業務は誰かの成果物を元に実施されることになるので、実際には成果物はアウトプット(出力)だけではなく、行動のインプット(入力)もあることが多いです。
これに、質や期日といったパラメータがつくと、プロジェクト計画や進行管理っぽくなります(今回はそこには触れません)。
プロジェクト管理でコントロールすべき要素とは?
さて、プロジェクト管理では、この3つの要素のうちのどれをコントロールしたらいいのでしょうか?
全部でしょうか?それともこのうちの2つ?もしくは1つ?それは、どれとどれでしょうか?
次回はこの辺りを考察していきます。
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