「ジョハリの窓」つながりでWindows 98のことを思い出して、懐かしい気持ちでいっぱいな中村です。
前回お届けした『インクリメンタルとイテレーティブをイベント資料作成に応用して使った話』に続いて、ドラッカー風エクササイズを実践するときに知っておくと効果的な「ジョハリの窓」という手法の併用を紹介します。
目次
質問:ドラッカー風エクササイズにおける「地雷」をうまく引き出すためには?
以前、ドラッカー風エクササイズに関する記事を書いたことがありましたが、その記事中でカスタマイズした追加質問として「地雷」というものを紹介していました。
- 質問内容:地雷(ここに触れられると怒る / 悲しくなること)は何か
- 説明:ある人が、どういうときに怒る / 悲しくなるといったマイナスの感情を抱くかを把握しておくことは、お互いを尊重しながらチームで動くために大事なことなので、改めて表明する機会を設ける。
この内容を受けて、ドラッカー風エクササイズに関する同僚のツイートが目に入りました。
地雷を知ってもらううえで、課題と感じるのは本当の地雷を曝け出してくれるのか、本人が認知していない地雷があるのではないか、かなあ。前者は公開するチームに信頼感を得てもらわないといけない、後者は普段から自分が何に怒ったのか理解できてるか、など?
— Tsuyoshi Yoshizawa ☕️ (@tsuyoshizawa_ja) May 27, 2020
確かに、突然「地雷を出して!」と言われても、チームによってはすぐに言い出せない難しい状況もあるかもしれません。
それでは、こうした状況を解決するための私の回答を見ていきましょう。
回答:「ジョハリの窓」をうまく使うといいよ!
こうした状況では「ジョハリの窓」がうまく使えるのでは、と回答しました。
ジョハリの窓とは?
(自分 / 他人)が(知っている / 気づいていない)という4つの視点で、特徴を分類していく手法です。図も引用していますが、下記のサイトに分かりやすい説明が掲載されています。
また、同じサイトで「ジョハリの窓Webアプリ」が提供されています。こちらのWebアプリは予め質問項目が用意されており、パソコン / スマホから手軽に開始できます。大体30分から長くても60分かからないぐらいでできるので、お手軽に試しやすいでしょう。
ジョハリの窓で、どう地雷を引き出しやすくなる?
同僚からの質問のなかにあった2点の課題について、ジョハリの窓がどう適用できるかを説明します。
- 本当の地雷を曝け出してくれるのか?
- 本人が認知していない地雷があるのではないか?
1. については、さきほど紹介したWebアプリが有効です。アプリの事前質問に「プライドが高い 」や「頑固」など、見方によっては欠点・地雷と受け取れる項目があります。
予め用意された質問項目から選択するのは、一から地雷を考え出すよりは曝け出しやすくなるでしょう。もし、用意された質問に適切なものがなければ、自分たちでカスタマイズしてからジョハリの窓をやってみるという手もあります。
2. については、これはそのまま「盲点の窓」の領域ですね。(信頼関係がある前提での)盲点の窓の指摘は、チームのコミュニケーションを円滑にする確かな一歩となるでしょう。
ドラッカー風エクササイズやチームビルディングをスムーズにする、一つの手法としての「ジョハリの窓」を紹介しました。チームビルディングで使える引き出しは多く持っていて損はありません。ぜひ適材適所で使ってみてくださいね。
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