理解のコツは3つ!アジャイルプロジェクトのプラクティスを3つに分類しよう

4以上の数はもう覚えるのがつらくなってきた中村です。本記事ではアジャイルプロジェクトで利用される各種のプラクティスを3つに分類してみようと思います。

「チームビルディング 三種の神器」と呼ばれる、インセプションデッキ、ドラッカー風エクササイズ、星取表などを使った具体的なプラクティスの流れについてもご紹介します。

アジャイルのプラクティスを分類した背景

2018/02に発売された書籍「カイゼン・ジャーニー」で幅広く紹介されるなど、アジャイルプロジェクトにおけるプラクティスが広まってきています。しかし、それらのプラクティスを知っているだけの状態だと、どういう場面で使うべきか・どういう順番で取り入れていくと効果的かが把握しづらいのではないでしょうか。

(僕はしづらかったのです。巷には色々なプラクティスがあるけど、どこから手を付けると効果的かというのが、ちょっと分かりづらかったという体験がありました)

というわけで、全体像を把握しやすくするために、各プラクティスを分類して関連性を考えてみようと思います。なお、それぞれのプラクティスについての詳細は割愛しますので、興味がある方は書籍を読んでいただければと思います。

プロジェクトを構成する要素

まず、前提としてプロジェクトを構成する要素を考えてみましょう。色々切り口や考え方はあるかと思いますが、一例として以下の図のように3つの要素に分類したと考えます。

プロジェクトの構成要素プロジェクトの構成要素

  • 作成物:プロジェクトで作るべきもの
  • チーム:プロジェクトに携わっている人や役割、持っているスキル
  • プロセス:会議体やワークフローなど、プロジェクトをどういう風に進めていくかを定義

なお、図中ではイメージしやすいようにスクラムの要素を当てはめていますが、スクラムに限定される話ではありません。必要に応じて、自分がイメージしやすいプロジェクトに当てはめてみましょう。

プロジェクトの構成要素に対する、プラクティスの分類

プロジェクトの構成要素を分類した上で、カイゼンジャーニーで紹介された各プラクティスがどこに属するかを、以下の図に示します。

(分かりやすくするために、プラクティスは一つの要素に属するとしていますが、状況によっては必ずしも一つの要素に属するとは限りません。例えば、インセプションデッキはチーム / プロセスについても触れていますし、ワーキングアグリーメントを作成する最中でチームの共通理解が深まるといったことも考えられます。)

プラクティスの分類プラクティスの分類

ここで取り上げたプラクティスの中でも、以下は「チームビルディング 三種の神器」として、カイゼンジャーニー中で紹介されています。

  • インセプションデッキ:プロジェクトやプロダクトの目的や方法論
  • ドラッカー風エクササイズ:チームメンバーの価値観
  • 星取表(スキルマップ):目的を達成するために必要なスキル

インセプションデッキやドラッカー風エクササイズについては、ヌーラボでの取り組みを以前ブログで紹介していますので、そちらも参照ください。

三種の神器の関連は、下図の通りです。インセプションデッキ / 星取表が、ドラッカー風エクササイズのインプットとなっています。

チームビルディング三種の神器の関連

プラクティスを採用する際の流れ

プラクティスの分類と、その中でも三種の神器の関連を紹介しました。これを踏まえて、どこから手をつけていくと効果的かを考えてみます。

  1. 作成物を固める
  2. 作成物に応じて、チーム / プロセスを固める
  3. 課題感があるところを見極めて、適切なプラクティスを採用する

1. 作成物を固める

作成物がふわっとしていると全てがぶれるので、まずは作成物を固めましょう。

ある程度作成するものが見えている状態での開発プロジェクトにおいては、インセプションデッキがテンプレートとして整っています。作成するもの自体が不確定な場合は、仮説(リーン)キャンバスやユーザーストーリーマッピングなどを用いて不確定要素を減らしていくといいでしょう。

2. 作成物に応じて、チーム / プロセスを固める

1 で固めた作成物に応じて、チーム / プロセスを固めていきます。

  • チーム:三種の神器である、ドラッカー風エクササイズ / スキルマップが取り組みやすい。
  • プロセス:スクラムを採用していた場合、スクラムのフレームワークに乗っかりつつ調整。カンバンや別のプロセスの場合は、都度定義していく必要がある。作成物によっては、品質の確保を優先して、ウォーターフォール的に厳密に管理するプロセスが必要になるかもしれない。

3. 課題感があるところを見極めて、適切なプラクティスを採用する

1,2 で、プロジェクトとしてある程度走れる状態となっているはずです。あとは、3 のように課題感があるところを見極めて、ケースバイケースで対処していきましょう。例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • ものは出来上がっていくけど、ユーザにいまいちささらない:作成物に属するプラクティス
  • 心理的安全性が低い、チームではなく個々が集まっただけのグループになっている:チームに属するプラクティス
  • 作業がうまく流れていない、ワークフローにボトルネックがある:プロセスに属するプラクティス

まとめ

プロジェクトを構成する要素とそれに沿ってプラクティスを分類し、プラクティスを適用する流れを紹介しました。

個人的に、カイゼンジャーニーは人に紹介するときに役立っています。書籍という形でまとまっていると、ひとまずこれを読んでおいてというのが可能になります。本を読んでコンテキストがあった状態だと、概要説明をある程度省けて、それを実践していくフェーズにもっていきやすいからです。

このブログがカイゼンジャーニーを補完するものとして、ひいてはプロジェクトをよくしていきたいと考えているみなさんの助けになれば幸いです。

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