世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
コロナ禍にも拘らず次々と全国各地でオンライン開催が決まってきているJBUGですが、今回はオンライン開催が2回目となるJBUG大阪のレポートとコミュニティマネージャーとしての所感をお届けします。
JBUG大阪リーダー駒田さんのご挨拶
冒頭はJBUG大阪リーダー兼Backlog World 2021運営副委員長の駒田さんから今回のJBUGの趣旨と3/13(土)に開催するBacklog World 2021のご紹介がございました。
Backlog World 2021の詳細につきましてはこちらのページから確認頂き、よろしければ是非ご参加ください。
LT1:ドリーム・アーツの井上さんによる「Backlogを利用してデザイナーと上手く共創した話 〜LoveStory風味〜」
自分自身にはないスキルがあるからという理由でデザイナーと一緒に仕事をするのが好きという井上さん。今回は開発者目線からデザイナーと仕事を進める上での関係性をラブストリー風に伝えて頂きました。
- プロジェクト立ち上げ当初はやりたい事を出し合う楽しい時期(ラブラブ期)
- デザインや開発など少しずつ形にしていく時期(互いを尊重し合う時期)
- プロジェクトの佳境に入り、バグ修正などの対応の為デザイナーは他案件のヘルプに…(だんだん冷めてきた時期)
- プロジェクト終盤前から手が空き始めた事によってヘルプのまま別案件に行ってしまったデザイナー(さよなら…)
このようにデザイナーと開発では作業のタイミングが異なりがちなのでプロジェクト終盤にはデザイナーは別案件に行ってしまい、最終的なデザイン修正が残りがち。という井上さん。
それを解決する為にBacklogのカンバンボードに「実装保留」という状態を追加し、デザイナーと開発のタスクと、それらの優先順位の認識を一致させる事に成功したそうです。
この運用が奏功しPM、開発、デザイナーと三者にとってタスクが見えやすくなり、抜け漏れやスケジュールの違いによって生じていた残タスクもうまく片付くようになったそうです。
Tanny’s eye
井上さんも仰っていましたが、デザイナーと開発のタスクの粒度やスケジュールに違いが出るのは当たり前であり、プロジェクトの終盤に手が空いたデザイナーが別案件にアサインされるのも致し方ない事です。
それは別に悪い事ではないのですが最後に修正タスクが少しだけ残り、別案件で多忙になってしまったデザイナーの方が振り向いてくれなくなってしまったのはなんか寂しい…。
その、なんとも言えないコミュニケーションの問題をツールを使って解消し、結果として業務がスムーズになり、気持ちよくプロジェクトを進められるようにできたのはとても素晴らしい話でしたし、その役割をBacklogが担えたのはとても光栄な事ですね。
LT2:神戸デジタル・ラボの村岡さんによる「たぶんオレのはPMじゃない」
神戸デジタル・ラボさんで役員を務める傍ら様々なお仕事をされるというマルチキャリアな村岡さんですが、プロジェクトマネジメントにおいて大切な事はマネジメントしなくてもメンバーが自律的に動き出す環境を作り出す事だと仰っていました。
プロジェクトではメンバーや部下から中間報告も受けずに最初と最後だけ見るようにしている為、部門では3年近くミーティングもしてないそうです。
結果として自律的に動き、様々な場所で表彰されるようになったエンジニアが増えたそうです。
その中でも気をつけた事は「センスやスキル」など、個人の努力に依存する事だけに着目するのではなく、管理職として「職場の環境改善」にも気を配ったそうです。
しかし、環境改善をすれば個人やチームのパフォーマンスが上がるというケースはなく、結果が出ているチームの環境を改善する事で更なるパフォーマンスの向上に繋がると考えているそうです。
また、職場の自律化に必要な環境要因を下記のように挙げていました。
- 高レベルで権限が移譲されている
- 責任に対する教育
- 即断即決
Tanny’s eye
メンバーが自律的に動き出す環境をいかに作り出すかは、マネジメントに従事される方であれば喫緊の課題ではないでしょうか。
今回村岡さんの話を聞いて思ったのは「責任の取り方」や「不安への耐性」など、実は試されているのはメンバーではなく、マネージャーの方だと思いました。
つまり「覚悟を決めて任せる」事ができない上に「放任」と都合の良いように解釈するとメンバーからは「放置」と解釈され、信頼関係が構築されずにチームのパフォーマンス向上に繋がらないのではないかと推測しました。
セッションで村岡さんは当たり前のようにメンバーを自律化させる方法を話してましたが、大前提として各メンバーとの厚い信頼関係があるからこそなせる技なのだと思いました。
ミドルセッション:StrategIT立原さん、JoshuaさんによるBacklog原価計算アドオンの話
SaaS to SaaSの連携開発などを行うストラテジットさんでは戦略とITを統合し経営改善に貢献する事をミッションとしており、SaaSと他のSaaSをデータ連携できるアプリであるSaaStainerを提供しているそうです。
今回はSaaStainerを使用してBacklog原価計算アドオンを実装したお話をして頂きました。
元々ストラテジットさんではBacklogを使っていてプロジェクト管理を行っていたそうですが、その際に稼働実績から原価を算出したいと考えたそうです。
そこで原価計算や予実管理をする作業時間を削減する事を目的に今回のアドオンの開発を進めたそうで、ユースケースとしては「複数プロジェクトの予算管理」や「開発保守」、「問い合わせ管理」など、どこでどのくらいのコストが生じているかを把握する事を想定しているそうです。
Tanny’s eye
原価計算に関してはBacklogで管理できるようになりたいと実際にユーザーの方からお問い合わせ頂く事もありました。
実際にユーザーの中には表計算ソフトや別のツールで原価計算を行う方もいたので、こちらのアプリは非常に痒い所に手が届く代物だと思いました。
現時点でリリースされている機能としてはプロジェクト単位での工数管理を行うものですが、今後はメンバー単位での工数管理を行える機能がリリースされるそうなので、是非今からご導入頂き運用フローに組み込む事で予め慣れておいてはいかがでしょうか。
そうすればメンバー単位での工数管理機能が実装されるようになった際は、よりスムーズに業務が進み、不要な管理工数を削減する事が実現可能となります!!
特別企画:プロジェクトテーマパーク対談(JBUG大阪 宮地さん × Nulab 砂川)
皆さん、プロジェクトテーマパークをご存知でしょうか?こちらはヌーラボ が開発した協力型のボードゲームでメンバー全員で決めたアトラクションを建設し、テーマパークを作ろう。という趣旨のボードゲームです。
今回はこのゲームの大ファンでJBUGメンバーである宮地さんの希望で開発者の砂川との対談が実現しました。
そして実際に宮地さんがファンとしてゲームを楽しむ中で気になる事を砂川に根掘り葉掘り訊いており、楽しく対談が進んでいました。
さらにゲーム制作時の裏話や苦労した事、盛り込めなかった機能などの話でとても盛り上がっておりました。
実際にこちらのゲームは新入社員の研修やチームメンバー間でのコミュニケーション促進など、「学びながら楽しめるゲーム」として多くの企業から反響を頂いております。
現在は在庫切れとなっておりますが、もしお近くにお持ちの方がいれば是非一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に、今回の開催に向けご尽力された、JBUG大阪のリーダー駒田さん、宮地さん、お忙しいところお疲れ様でした!!ありがとうございました!!
また、配信に伴いご協力頂いたJBUG東京のジャーニーマンさんもありがとうございました!!
参考資料につきまして
最後はみんなでお決まりのポーズ♫
BacklogWorld2021 は2021年3月13日(土)に開催です
JBUGメンバーが年次で開催するプロジェクトマネジメントの祭典です。
是非こちらのページから詳細を確認頂きご参加してみてください♪
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに170万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
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