チームの力を最大化し、組織の競争力を高める 「チームワークマネジメント」

チームの力を最大化し、組織の競争力を高める 「チームワークマネジメント」
昨今、多くの企業や組織で、より複雑な業務管理が必要とされています。少子高齢化やグローバル化に加え、柔軟な働き方やリモートワークの増加など雇用の多様化も影響し、組織運営のあり方が変わってきているのです。

現代の働き方の多様化に対応し、異なるバックグラウンドやスキルを持つメンバー同士が効果的に連携するためには、従来のマネジメント手法とは異なるアプローチが必要です。

そこでヌーラボでは、組織や所属、専門分野が異なるメンバーと協働し、効率的かつ効果的に目標を達成するためのプロセスや手法を「チームワークマネジメント」と定義し、チームの成功を支援するBacklogやCacooの活用事例やノウハウを発信していきます。

チームワークマネジメントとは?

「チームワークマネジメント」とは、「チームワーク」と「ワークマネジメント」を掛け合わせて、ヌーラボが生み出した造語です。組織や所属の枠を越えて集まった人々がワンチームとなり、1つの目標に向かって協力し、効率的かつ効果的に業務を推進するためのプロセスや手法を「チームワークマネジメント」と定義しました。

これは多様なメンバーと協働して仕事を進めるために必要な考え方であり、距離や時間的制約を乗り越え、リモートチームや分散チームの協力を支援するために重要な役割を果たします。

チームワークマネジメントとは

チームワークマネジメントに必要な要素

チームワークマネジメントの実践には、まず以下の要素を考慮する必要があります。

  • 目標を設定する:
    共通の目標や目的を明確にします。方向性を示すことで、チームとしてのミッションに向けて自律的に邁進できる環境を整えることが重要です。また、チームのプロジェクトや自分の作業が、全体の成功にどう貢献するかを明確に認識できます。
  • 役割を明確にする:
    役割が明確であることで責任感が生まれ、各メンバーが主体的に行動し自分の強みを最大限に発揮できる環境を創り出します。また、明確な役割分担は、無駄な重複作業やコミュニケーションの齟齬を防ぎます。
  • リーダーシップを発揮する:
    リーダーシップとは役割ではなく、周りに及ぼす影響のことを言います。役職に関わらずメンバー一人ひとりがチームワークマネジメントの重要性を理解し、業務の推進をリードする意識を持ちます。

この3つの要素に加えて、さらにワークマネジメントを実行することで、初めてチームワークマネジメントが可能になります。

チームワークマネジメントに必要な3つの要素

ワークマネジメントとは、仕事(業務)の計画と管理を指します。個人のタスク管理だけでなく、チームで仕事をする際のプロジェクトごとの目標や進捗の管理を含みます。

  • タスクの割り当て:
    適切な人に適切な仕事を割り当てるプロセスのことを指します。メンバーのスキル、経験、現在の仕事量を考慮し、キャリア成長も視野に入れてタスクを割り当てます。
  • ワークフローの整理:
    作業プロセスを効率的かつ論理的に管理します。タスクの流れや手順の明確化、必要なステップの特定、タスク完了の計画を含みます。これにより業務の透明性が高まり、生産性向上、時間の節約、エラーの低減につながります。
  • コミュニケーション:
    情報の共有、目標の調整、問題解決、意見交換を促進します。定期的なミーティング、適切なフィードバックの提供は、チームの協力を促進し、生産性の向上に直接貢献します。オープンで率直なコミュニケーションは、組織の革新と成長を促し、より良い意思決定を実現します

チームワークの向上だけでなくワークマネジメントを実践することで、境界を越えたチーム間のシナジーを最大化し、全体として高いパフォーマンスを発揮する。これが「チームワークマネジメント」の考え方です。

なぜ今「チームワークマネジメント」が必要なのか?

現代のビジネス環境では、少子高齢化やグローバル化の影響により、人材の確保が企業にとって大きな課題となっています。さらに、リモートワークや副業の推進、ジョブ型雇用など働き方の多様化も、従来の組織運営の視点では悩ましい問題です。

つまり、労働市場の変化に伴いチームの多様化が進み、これまでの「固定メンバーによる定型業務」では、組織運営が成り立たなくなっているという状況があると言えるでしょう。

変化の激しい環境の中で成果を出すためには、状況に応じて社内外から柔軟にチームを編成しゴールを目指す、クロスファンクショナルな働き方へとシフトしていかなければなりません。

一方、立場や専門性の異なるメンバー同士が、物理的な距離を越えて連携することは容易ではありません。チームのメンバーが離れた場所や異なる時間帯で働いたり、メンバー同士の直接的な対面コミュニケーションが制約されたりするケースも増加の一途をたどるでしょう。コミュニケーションや理解不足、進捗管理の難しさといった課題も生じています。

このような変化に伴い生じる課題が、チームワークマネジメントの必要性を高めており、チームワークマネジメントの適切な実施は、組織の競争力や成果の向上に不可欠な要素となっています。

チームワークマネジメントが企業にもたらす影響・効果

チームワークマネジメントは企業に良い影響をもたらします。

  • 新たな価値の創出:
    多様なバックグラウンドや専門知識を持つメンバーが協業することで、各分野の専門知識が融合し、新たなアイデアや革新的な解決策が生まれやすくなります。また、問題に対するアプローチが多岐にわたり、迅速かつ効果的に問題解決が図れるようにもなります。
  • 業務効率の向上:
    メンバーのスキルや経験を生かしたタスク分担や業務プロセスの可視化により、より効率的に業務を進めることができるようになり、無駄な工数の削減にもつながります。
  • 従業員エンゲージメントの向上:
    各メンバーが自分の役割や責任を明確に理解し、チームへの貢献を実感することでモチベーションやエンゲージメントが向上します。

チームワークマネジメントの実践により、異なるスキルや専門知識を持つメンバー同士が協働することで新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなります。また、業務効率の向上やコスト削減など、ビジネスの成果にも好影響を与えます。

チームワークマネジメントの実践とツールの活用

異なる組織や専門スキルを持つメンバーが加わると、その暗黙知が通用しないため、混乱や誤解が生じることがあります。チーム全体で共通認識、共通言語を持つためには、オープンなコミュニケーションと相互理解が必要になります。

オープンなコミュニケーションは、チームメンバー間の信頼を築くための基本です。信頼関係が強化されると、メンバーは安心して意見を述べたり、問題を共有しやすくなり、協力体制が強化されます。情報共有は共通認識を持つための第一歩であり、全体感の把握は担当や専門の異なるメンバー同士の相互理解につながります。

また、透明性のあるコミュニケーションは、意思決定プロセスを迅速かつ効果的に実施することが可能となります。全員が最新の情報を共有し、同じ理解を持つことで、無駄な時間を省き、迅速に意思決定に行えるチームへと変わります。

チームワークマネジメントの実践には、適切なツールを使い分けることも重要なポイントです。

Backlogは、チームワークマネジメントをサポートする、プロジェクト・タスク管理ツールです。情報共有やタスクの割り当て、進捗状況の把握、オープンコミュニケーションなど、チームワークマネジメントに必要な要素はBacklogの活用で実行可能です。

チームで進める仕事の情報は、Backlogに集約することで、効率的な管理が可能になります。

チームの共通認識・相互理解をより深めるためには、図やイラストを用いた説明が効果的です。クラウド作図ツールのCacooはチームのアイデアを加速します。

チームワークマネジメント×Backlogの成功事例

チームワークマネジメントの成功事例をご紹介しています。

おわりに

チームワークマネジメントは、企業が持続的な成長を実現し、競争力を維持するための重要なファクターです。

ヌーラボでは、チームの成功を支援するためにBacklogやCacooなどのツールを提供しています。異なるバックグラウンドや専門知識を持つメンバーが円滑に連携できる環境の創出と、効果的なチームワークマネジメントの実現に向けて、今後も役立つ情報を発信していきます。

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