
管理職の負担が重い、という話は、もう何年も語られています。では、その「負担」の中身は具体的に何なのでしょうか。
ヌーラボは2026年9月、従業員数30名以上の企業に勤める役職者1,100名を対象に、マネジメント業務に関する調査を実施しました。実務とマネジメントの時間配分、会議の中身、生成AIの活用状況。この3つの角度から、いま管理職の方が何に時間を使い、何を手放したいと考えているのかをうかがっています。
本記事では、調査で見えた3つの発見をご紹介します。
目次
調査の前提:「プレイングマネージャー」がマネジメントに使える時間は限られている
まず、業務時間の内訳です。
直近1か月で、実務が半分以上を占めると答えた方は72.5%。「実務が9割以上」という方も24.3%いました。マネジメント業務に使える時間は、思いのほか限られています。
では、なぜ手放せないのか。理由を尋ねると、最も多かったのは「任せられる人がいない・人手が足りないから」36.1%、次いで「自分でやったほうが速いから」32.1%でした。
発見1|会議は要る。ただし「報告のための会議」ではない
進捗を確認するための会議で、報告を聞く時間が半分以上を占めると答えた方は74.5%。ところが「会議の場でなければできないこと」を尋ねると、担当者の進捗を確認することを挙げた方は10.8%にとどまりました。会議そのものが不要なのではなく、「会議で何をするか」に課題があることが浮かび上がりました。
発見2|AIに任せる線は、業務ではなく工程で引かれている
8つの具体的なマネジメント業務について、「生成AIに任せることをどう思うか」をうかがったところ、すべての項目で「条件付きで任せてよい(人が確認する前提)」が最多でした。
AIに「渡す業務」と「渡さない業務」を線引きしているのではなく、ひとつの業務の中に線が引かれていることがわかりました。
発見3|任せられない理由は、相手が人かAIかで変わる
業務を人に手放せない理由と、生成AIの活用が進まない理由。この2つを並べると、情報を理由に挙げた割合におよそ3.8倍の開きがありました。
同じ業務を渡そうとしているのに、相手が人かAIかで語られ方が変わる。この違いが何を示しているのかを、レポートでは掘り下げています。
調査レポートを公開しました
本記事でご紹介した内容を含む、全20ページの調査レポートを公開しました。詳細な集計、手放せない理由の自由回答、生成AIの活用実態などを掲載しています。
調査概要
調査名 マネジメント業務に関する調査
調査主体 株式会社ヌーラボ
調査方法 インターネット調査(Fastask)
調査対象 従業員数30名以上の企業に勤務する役職者
調査期間 2026年9月11日〜16日
有効回答 1,100名
※本調査結果を引用する際は、出典として「株式会社ヌーラボ『マネジメント業務に関する調査』」と明記してください。
このテーマを、12月10日に議論します―― オンラインカンファレンス「PROGRESS Leaders Festival by Backlog 2026」

本調査結果について議論を交わす、オンラインカンファレンス「PROGRESS Leaders Festival by Backlog 2026」を、12月10日(木)に開催します。
『罰ゲーム化する管理職』の著者でパーソル総合研究所 主席研究員の小林祐児氏、『冒険する組織のつくりかた』『問いのデザイン』のMIMIGURI 安斎勇樹氏をはじめ、6名の有識者にご登壇いただき、「マネジメント業務の負荷」をテーマに議論を展開します。
セッションテーマ
Session 1: 「自分でやったほうが速い」は、正しいのか。プレイングマネージャーの限界を徹底議論
小林祐児氏(パーソル総合研究所)/安斎勇樹氏(MIMIGURI)
Session 2: 進捗会議は、なくせるか。報告のための会議が、なくならない理由
沢渡あまね氏(あまねキャリア)/蜂須賀大貴氏(Newbee)
Session 3: マネジメントは、どこまでAIに渡せるか。任せていい仕事と、「人」が持つべき仕事
澤円氏(圓窓)/石井遼介氏(ZENTech)
Session 4: 導入企業:Backlogを導入して、何が変わったか。実際に使っている企業が語る、現場のリアル
東急株式会社様
Session 5: 変えるのは、ひとつでいい。今日の議論に共通していた、ひとつの構造
参加は無料、オンライン配信です。ぜひご視聴ください。