「言った、言わない」の開発現場を変える。IT・通信業界のBacklog活用事例

「言った、言わない」の開発現場を変える。IT・通信業界のBacklog活用事例

新しい案件が始まるたびに、進捗を管理する環境を一から用意したり、情報がツールをまたいで散らばったりして、立ち上げに手間取るチームは少なくありません。

拠点や関わる会社が増えるほど、進捗の共有や指示の伝わり方にもズレが生まれやすくなり、海外拠点との共同開発では言葉や文化の違いが誤解につながることもあります。

開発のスピードとチーム連携をどう両立させるか。今回は、実際にBacklogでこの課題に向き合った2社の事例から、そのヒントを探ります。

IT・通信業界に共通する課題とBacklogでの対応

IT・通信業界の開発現場は、自社のエンジニアだけで完結することがほとんどありません。顧客、元請け、協力会社、オフショア拠点と、複数の立場の相手が同じプロジェクトに関わります。

そこで起きやすいのが、情報の伝言ゲームです。仕様変更のたびに「そんな話は聞いていない」というやり取りが発生し、決定の経緯が誰の記憶にも残っていない。進捗を確認するための会議や報告書づくりが、本来手を動かすべきエンジニアの工数を削っていく。営業やカスタマーサポートは開発ツールを見られないため、顧客への回答のたびに開発チームへ確認が飛ぶ。運用フェーズに入れば、障害対応の割り込みが日常的に開発を止めます。

プロジェクトが増えるほど、こうした負担は積み重なっていきます。1人が抱えているタスクや経緯を、関係者全員が同じ形で見られるようにすること自体が、抜け漏れやコミュニケーションコストを減らす近道になります。

そこで、IT・通信業界でよく聞かれる課題と、Backlogでの対応の考え方を整理しました。

✕ IT・通信業界が抱える課題 ✓ Backlogで対応できる機能
案件ごとの管理用プロジェクトの準備に時間がかかる クラウド型だから管理ツールのサーバー構築は不要。数分で新しい管理プロジェクトを作成
仕様変更の経緯が追えず「言った言わない」になる 課題のコメントに決定事項と背景を記録し、履歴として保持
進捗確認や報告書づくりが開発工数を圧迫する ガントチャートやボードで、報告用資料をつくらず進捗を共有
メンバー全員が閲覧できる共有ツールがなく、情報伝達に差が出る ユーザー数無制限*。社内外を分けず全員を同じプロジェクトに招待し、同じ情報を共有
エンジニアと非エンジニアで使うツールが分かれる 直感的な操作性で、営業・サポート部門も同じ場所で状況を確認
障害・問い合わせ対応の割り込みで開発が止まる 課題として起票し、開発タスクと優先度を並べて判断
特定のメンバーしか分からない部分が生まれる ドキュメント機能とGit/SVNで、仕様と成果物を一元管理

* プランにより異なります。詳しくは料金プランをご確認ください。

どれも「新しい開発フローを一から作る」のではなく、「今使っているツールの役割をBacklogに寄せていく」ことで解決できる点がポイントです。

厳格な運用ルールや大掛かりな移行作業がなくても、プロジェクトの立ち上げ方や記録の残し方を少し変えるだけで、開発チームの動き方は大きく変わります。実際にこうした課題に向き合い、Backlogを活用している2社の事例を見てみましょう。

事例に見る、Backlog活用のポイント

「プロジェクト立ち上げ」を60分の1に短縮(株式会社神戸デジタル・ラボ 様)

課題:
オンプレミス型のプロジェクト管理ツールを使っていたため、案件ごとに管理用プロジェクトを作るたび、サーバー構築や環境設定が必要でした。そのため、案件が増えるほど情報システム部門の負担になっていました。

Backlogの使い方:
クラウド型のBacklogに切り替え、標準搭載のGit/SVNを活用。ガントチャートで進捗を管理し、外部パートナーや顧客との共有プロジェクトにも利用しています。

効果:
API連携なども活用し、プロジェクトの立ち上げにかかる時間が約60分から1分以内に短縮されました。ユーザー数・プロジェクト数無制限*という点も、運用コストを気にせず使い続けられる安心材料になっています。

* プランにより異なります。詳しくは料金プランをご確認ください。

「オフショア開発の壁」を越える(遠鉄システムサービス株式会社 様)

課題:
エクセルでのタスク管理でバージョン管理が煩雑になっていたほか、ベトナム拠点との共同開発では、翻訳を介したコミュニケーションの齟齬も課題でした。

Backlogの使い方:
ガントチャートやボード機能で進捗を可視化し、課題に決定事項や背景を記録。日本語とベトナム語のやり取りもBacklogの課題上で行っています。

効果:
ベトナム側の進捗もリアルタイムに可視化され、安心してプロジェクトを進められるようになりました。文字でのやり取りが基本になったことで、誤解も減っています。

今のツールはそのままに。まずは1つのプロジェクトから

最初から全社的な運用ルールを整備する必要はありません。1つのプロジェクトやチームから使い始め、少しずつ利用の幅を広げていくことで、スムーズな導入が期待できます。

まずは、今立ち上げようとしている新しいプロジェクトを1つだけ、Backlogで作成してみてください。担当者と期限を設定し、進捗をコメントで残す。これだけで、これまでのタスク管理のやり方を大きく変える必要はありません。

そうして積み重ねた課題やガントチャートは、いつの間にか「聞かなくてもわかる」プロジェクトの記録として蓄積されていきます。確認のためのやり取りが減り、日々の開発がそのままナレッジになる。特別な仕組みを新たに作らなくても、記録が資産になる文化がつくれます。

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