【マネジメント】成果を上げたいマネージャーがやるべき5つの仕事

チームを成功に導く立場にある人には、マネジメント能力が必要不可欠ですが、マネジメント経験が浅いうちは様々な場面でつまづくことと思います。

そこでこの記事では、マネジメントの意味について徹底解説し、マネジメント能力がアップする3つのポイントを紹介します。

マネジメントとは

マネジメントとは目標を達成するために行うもの

組織をまとめ、目標を達成するにはマネージャーのマネジメントスキルが欠かせません。しかし、マネジメントと聞いても、どのような意味なのか正しく理解できていないという人もいるでしょう。ここでは、マネジメントの意味と、マネジメントを遂行するマネージャーについて解説します。

マネジメントの意味

マネジメントとは、会社などの組織において目標を設定し、目標を達成するために、人材や予算といった組織の資源を無駄なく効率的に活用することです。マネジメントは、アメリカの経営学者であるP.F.ドラッカーが考案した概念であると言われています。

マネージャーとは

マネジメントを遂行する人や、管理する人を「マネージャー」と呼びます。マネージャーには業務とチームを管理する能力が求められますが、新人マネージャーなど経験が浅い人は「部下の育成ができない」「組織目標が分からず組織をまとめられない」「チームの調整ができない」「上司と部下の間で板ばさみになり、意見をまとめられない」といった壁にぶつかります。

思ったように部下を育てられないと、部下の分の仕事まで請け負う羽目になり、業務で手一杯になってしまいます。そうなるとマネジメントに割ける時間も減るので悪循環です。この悪循環を解消するためにはマネジメント能力アップは必要不可欠です。

成果を上げるマネージャーの仕事内容5つ

「マネージャーに任命されたけど、中々チームをまとめられない」という人は、取り組む方法が間違っているのかもしれません。チームを成功に導くことができるマネージャーは、具体的にどのように仕事を進めているのか見ていきましょう。

1.目標を設定する

マネジメントで大切なのは部下やチームメンバーが「目標を見失わないこと」です。そのため「このプロジェクトはどんな方向に向かっているのか」「最終的にどうあるべきなのか」を明確に伝えることが重要です。部下やチームメンバーに「最終的なゴール」を示し、導くことを忘れないようにしましょう。

2.タスク(業務)を把握する

プロジェクトは、雑然とした無数のタスク(業務)の集まりです。マネージャーはこのタスクを把握して整理し、部下やチームメンバーに割振ります。マネジメントは膨大な仕事を各自の「タスク」に分類して、チームメンバーがやるべきことを明確にすることが大切です。

3.チームワークを向上させる

組織では、プロジェクトごとにチームが編成されます。このチーム作りもマネジメントの大切な仕事の一つです。人材を適材適所に配置し、モチベーションを上げ、チーム間のコミュニケーションを活発にして何でも相談できる環境を整えると、チームの雰囲気が良くなり効率アップに繋がります。

4.評価とフィードバックをする

人は評価されないとやる気を失い、次への改善に繋げられません。良いマネージャーは、必ず目標に対しての評価を部下に行っています。この評価は「Aさんは英語もペラペラだし感じが良いからプラス」「Bさんは何となくヤル気が無さそうだからマイナス」といった主観的なものではなく、客観的に評価できるような評価制度の整備や改善も行うことが重要です。

また、評価と同時に次のプロジェクトにいかせるようにフィードバックも行うことを忘れてはいけません。

5.人材の育成をする

フィードバックも含めた人材育成や、スキルアップのための研修を行い、チームの能力を底上げしていくことも大切です。資格取得やノウハウ共有のための勉強会を開いたり、部下やチームメンバーのキャリアプランの相談に乗ったりすることも効果的です。チーム全体のレベルが上がれば、より短時間で効率的に目標を達成できるようになります。

マネジメントで成果を上げるポイント

マネジメントで成果をあげるポイント

もしもマネージャーに任命されたら、確実にマネジメントで成果を上げたいところです。ここでは、効果的なマネジメント方法を紹介します。

情報共有を徹底する

どんなに些細な情報でも、認識を共有することがミスを防ぐことに繋がります。それには、チームのコミュニケーション頻度をアップさせることが重要です。チームメンバー同士、小さなことでも報告や相談し合う環境が整っていれば認識の共有は容易です。

例えば「取引先の山崎さんは、ヤマザキさんではなく、ヤマサキさんだから」といった些細な情報でも、共有できていれば取引先の名前を複数人が間違ってしまう、といった事態は避けられます。

「目標」と「成果」を明確にする

マネジメントでは、客観的に正当に評価することが不可欠です。まずは「目標は○○である」と具体的にチームメンバーに示しましょう。

目標を達成するには、派手で目立つ仕事だけでなく、地道な仕事も必要です。マネジメントで成果を上げるには、この地道な仕事にもきちんと評価をすることがポイントです。

例えば「目標はアプリの市場シェア30%以上」だと仮定します。アプリの知名度を上げるための広報担当ばかりが評価されて、地道にアプリを開発したプログラマーが評価されなければ、プログラマーのモチベーションは下がってしまいます。

このような事態を防ぐためには、地道な仕事にも評価がいきわたるように、それぞれの分野での「目標」と「評価」を可視化させることが重要です。

現場と管理者のバランスを取る

マネジメント業務を行う中間管理者やマネージャーは、上司や経営層(管理者)と、部下やチームメンバー(現場)との間で板ばさみになりがちです。どちらかに寄り過ぎていては客観的に事態を把握し、分析して目標に近付けることはできません。

例えば「もっとメンバーを増やして欲しい」という現場の声と「赤字になりそうだから、何とか納期内に今のメンバーで目標を達成してほしい」という管理者側の意見があったとします。

仮に現場に感情移入しすぎてコストを無視して人員を増やす判断をしてしまったら、目標が達成できたとしても赤字になってしまいます。これでは、良いマネジメントとは言えません。マネージャーは、常に中立の立場で、管理者と現場のバランスを取る必要があります

マネジメント能力をアップさせるには

マネジメント能力を高める方法をいくつか紹介します。自分に合う方法でスキルアップを目指しましょう。

本を読んで勉強する

通勤時間や休日に取り組みやすいのが「本を読む」方法です。マネジメントについて分かりやすく解説しているものなら簡単に理解できます。

  1. 『徹底的にかみくだいたドラッカーの「マネジメント」「トップマネジメント」』 二瓶 正之 (著)
    「マネジメント」と「トップマネジメント」の理論と実行方法が学べるのが特徴です。「ドラッカーの本は難しくて挫折した」という人にもおすすめの分かりやすい本です。
  2. 『まんがでわかるドラッカーのマネジメント』 藤屋 伸二 (監修)
    ドラッカーのマネジメント論をまんがを使って分かりやすく解説しています。

資格取得を目指す

これからマネージャーを目指す人や、マネージャーとしてもっと高みを目指したい人は資格取得を目指すのも良いでしょう。

  1. プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
    プロジェクトの現場でマネージャーとして習得すべき知識と技術の習得を証明する資格です。オンライン完結型なので自宅や職場で勉強できます。
  2. ビジネスマネジャー検定試験®
    マネジャーが身につけておくべき大切な基礎知識を習得するための検定試験です。

マネジメント能力をあげてプロジェクト達成に導こう

マネジメントとは目標を達成するために、人材や予算といった組織の資源を無駄なく効率的に活用することです。

マネジメントを行う人を一般的にはマネージャーと呼びます。マネージャーは、目標を設定し業務を把握するだけでなく部下やチームメンバーの評価やフィードバックを行う必要があります。

マネジメント能力を上げるには、本を読んで勉強したり資格取得を目指したりするのも良いでしょう。マネージャーとしてのスキルアップができればチームの成功に近づきます。

またプロジェクトのマネジメントを楽で効率的にするために専用ツールを使用する方法もあります。ヌーラボではプロジェクトマネジメントツールのBacklogを提供しています。多くの事例があるのでよろしければ他社でどのように活用しているかご覧ください。

 

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タスク管理、ファイル共有もできるプロジェクト管理ツールBacklog

記事の監修 藤田 正訓

2015年にヌーラボ入社。 Backlog開発チームで2016年のデザインリニューアルに携わり、ヌーラボアカウント組織との連携機能、カンバンボード機能の開発プロジェクトでプロダクトオーナーをつとめる。プロジェクトマネジメントに関する発表をすることが多い。

記事の作成
Backlog編集部


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