世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
今回、Backlogのユーザーグループ、JBUG(ジェイバグ)が京都で初めて開催されました!その様子を登壇された方ごとにレポートします。
12月9日(土)福岡:BacklogWorld 2023 開催決定!!
まず、初開催したJBUG京都のレポートの前に一つだけ重要なお知らせです。
BacklogWorldとは「プロジェクトマネジメントに関わる全ての方のための祭典」として年に一度開催されるカンファレンスで、全国にあるJBUGの拠点のリーダー陣が有志で集まって準備を進めます。
コロナの影響でオンライン開催を余儀なくされましたが、今回はなんと!!2023年12月9日(土)に博多駅から徒歩7分のファッションビルでオフライン開催します!!
こちらの特設サイトからご確認ください。
申し込みフォームやコンテンツについては鋭意準備中です。
(参加費:一般 1,000円 / 懇親会付 変更前:3,000円→変更後:3,500円)
新しい情報についてはアップデートがあり次第、サイトを更新していきますので、ぜひ楽しみにお待ちください!
オープニング 町田さん
オープニングトークは株式会社ハマヤで代表を務める町田さんです。
町田さんとは今年の7月に開催したJBUG大阪で出会いました。
JBUG大阪に京都から参加していた町田さんとワークショップで同じチームになりました。その後、交流会でも話が弾み、JBUG京都の開催が決まりました。
町田さんからはJBUG京都開催経緯や会場のご案内、タイムテーブルの紹介があり、
僕からもJBUGの趣旨や注意事項などを説明しました。
また、前の週にJBUG東京で初開催したヌーラボによるBacklogクリニックの紹介もさせていただき、スタートしました!
Backlogクリニックの詳細はこちらのブログをご確認ください。
情報伝達から見るコミュニケーションマネジメント設計 上ノ薗さん
株式会社ロフトワークで京都ブランチの事業責任者を務める上ノ薗さんにコミュニケーションマネジメントについてお話しいただきました。
まず大切にしているポイントは3点です。
- 相手の文化を知ることと同時に、自分たちの文化と比較すること
- コミュニケーションラインにプラスしてツールと手法の確認をすること
- プロジェクト序盤に早くフリクション(摩擦)を起こしておくこと
1について
クライアントと合意した時にロフトワーク社では「FIX」という表現を使うそうです。
しかし実際にあった例ではクライアントの担当者が使う「FIX」の言葉の意味に会社や上司との合意という意味が含まれておらず、プロジェクトの中盤で実はクライアントが会社として承認を得られておらず、困った経験があるという話をしました。
この経験からお互いの会社の文化や考え方の違いに気づき、コミュニケーション計画というドキュメントを社内用に作り、用語や用例に関連する注意点をまとめ共有しました。
2について
クライアントのコミュニケーションライン(レポートライン)の確認だけではなく、決裁者との間でどのようなツールを使用して合意を得ているか、その手法やタイミングも抑えることで円滑なプロジェクト推進の設計ができます。
3について
プロジェクト序盤にクライアントとのコミュニケーションにおいて摩擦を起こす大切さを話しました。
波風を立てたくないと、当たり障りのないコミュニケーションをとると後から衝突を起こしかねないということです。
つまり、できる限り序盤から踏み込んだコミュニケーションをとり、敢えて摩擦を起こすことで、認識齟齬や確認漏れによる衝突の芽を序盤から摘んでおきましょう。
ということです。
上ノ薗さんの話はプロジェクトマネジメントにおけるクライアントとのコミュニケーションにおいて本質的なことを仰っていると思いました。
Webディレクターをしていた僕にもコミュニケーションや意思疎通の齟齬の経験があります。
例えば、同じものを見ていてもお互いの前提知識や考え方の違いから認識がずれたまま話が進むようなケースです。
また、クライアントの上席者や決裁者が後から出てきて、急遽制作物の方針が変わるようなケースです。
これらは上ノ薗さんが言うようにプロジェクトの序盤に確認を取り、どのようにクライアント内のステークホルダーを巻き込んでコミュニケーションを進めるか設計することで未然に防げることですし、必然的なことだと思います。
社内での知見共有 三谷さん
株式会社ビーワークスでエンジニアを務める三谷さんに、社内でどのように知見を共有し合っているかについてお話しいただきました。
現代社会では新しい情報が飛び交う中でキャッチアップするのがとても大変です。その為、自分一人でキャッチアップするのは限界があるのでチームでカバーする大切さを述べていました。
その際に課題となる事を2点挙げていました。
- 知識の差が大きすぎてコミュニケーションをうまく取れない
- チームの規模が大きいと、互いに何が得意なのかわからない
1つ目に関しては知識の差が大きいと、専門用語や前提知識の違いからなかなか話が理解できないというものです。
2つ目に関してはチーム規模が大きいとお互いに何が得意か分からない。というものでした。
そこでBacklogの登場です。
ブログ用プロジェクトを作成し、その中にメンバーが自由に課題を立てます。
- 課題詳細にインプットした内容をまとめたり、調べながら都度コメントします
- 画像や実際のコードを紐付けることもできます
- 他メンバーのコメントで、新しい学びや議論が生まれます
また週に1回、メンバー全員が集まる部会で30分1テーマで発表する機会があります。
そこでは自分が学んでいるテーマについて語れ、聞き手は専門外の分野に触れられます。
結果、共通言語を持つことで知識の差を埋めることができ、誰がどの分野に詳しいかが分かるので相談しやすくなります。
Backlogを社内ブログで活用するのは初めて聞きました。
自分が学んでいる分野や興味がある事柄についてアウトプットをする時、まずブログが思いつくと思います。
しかし外向けのブログだと体裁や周りの目を気にする事もあり、執筆のハードルは人によっては重くなりがちです。
社内向けブログだと全くそれらがないとは言い切れませんが、心理的安全性がある程度確保されていれば発信しやすいと思います。
それを読んだ人達も気軽にスター機能やコメントでコミュニケーションが取れるのでチームコラボレーションが活発になる良いきっかけになると思いました。
Backlogで爆速カスタマーサクセス 谷口さん
株式会社ブリッジコーポレーションでカスタマーサクセス部署を立ち上げた谷口さんにその経緯と現状分析を発表いただきました。
Web制作やシステム開発など、受託業務をしていると、リソースや別の案件との兼ね合いから追加の開発や修正をすぐに承れないという事があります。
谷口さんはお客様の如何なる要望も可能な限り早く承りたいと以前から考えていました。
そこでチームごとに開発を進める方法は残しつつ、追加の開発や修正を専門に請けるチームを別に立ち上げたそうです。
そのチームではメンバー一人一人がお客様対応と、開発やデザインなどできる限りの対応を一手に引き受けます。
Backlogを活用し、クライアントからあった相談や依頼事項に対し、チームとして極力すぐに動ける状態を保つように心がけています。
結果としてクライアントの満足度は上がり、今まではすぐに対応できなかったことも対応できるようになり、追加で案件の相談をいただけるようになりました。
僕自身もWebディレクターをしていた時にクライアントからの追加要望に対して、すぐにお応えできないもどかしさを感じていたことがあります。
追加要望や修正を専用に請けるチームを作れば、クライアントから相談いただいたタイミングで対応できるので満足度も上がります。
また、クライアントとの接点を持ち続けることもできるので、相談し合える関係性が構築でき、追加発注の相談がくる可能性も高まります。
チームメンバーは比較的フットワーク良く、オールマイティーに業務をこなす大変さはありますが同時にとても鍛えられ、自分自身のキャリアにとっても大きなプラスになると思いました。
登壇資料:非公開
トークセッション
トークセッションは下記のメンバーとテーマで行われました。
メンバー
- (株)ハマヤ 中谷さん(モデレーター)
- SCRUMMASDAR 増田 さん
- (株)Helpfeel 飯塚さん
- (株)ロフトワーク 上ノ薗さん
全体テーマ:チームで生産性をあげるための心得!
- コミュニケーションとりやすい雰囲気をつくるには?
- プロダクトの機能を選ぶ、無くすはチームでどう決めている?
- いい人が入社したくなる会社にする為にはそんな工夫をしている?
参加者の皆さんは現場で培われた経験を元に、活きた知見を発信する登壇者3名の話に釘付けでした。
特に1では、Backlogを使用したtipsが共有されました。
ビーワークス社三谷さんの発表にあった社内ブログと同じようなことをしているのですが、自分の趣味や特技など、業務と関係ないことを書いて良いWikiや課題を用意しています。
そうすると、それを見た人が参考にして行動にします。
その結果、コミュニケーションが生まれ仲良くなっていき、より良い雰囲気が醸成されます。
これも個人的にはとても良い活用方法だと思います。
メンバー同士が自分の趣味や特技について発信することは、一見業務と関係ないことのように思えます。
しかしここからコミュニケーションが生まれることで、メンバー同士の信頼関係が構築されます。
業務上においても気軽に相談できるようになったり、お互いに協力して力を合わせることができるようになるので、結果的には生産性の向上に繋がるからです。
交流会
今回、初開催となったJBUG京都では50名近くが参加しました。
初開催の拠点ということもあり、9割以上が初参加でした。
タイムテーブルの最後に設けた交流会では登壇者や参加者同士が楽しく交流していました。また、Backlogクリニックのブースにも多くの人が話を聞きに来ていました。
PMやディレクターが参加できる勉強会がないので、ぜひ定期的に開催して欲しいとの声も上がり、大成功で無事に終えました。
JBUG後の懇親会では、大阪、広島、福岡など各地方から応援に来たJBUGメンバーと登壇者に加え、ヌーラボ社員も参加させていただき、非常に楽しく交流ができました。
JBUG京都自体の振り返りや、12月9日(土)に開催を予定しているBacklogWorld 2023の話を含めてとても盛り上がっていたと感じました。
宴席の規模もさほど大きくなかったため、参加者同士充実したコミュニケーションが取れていました!
開催に向け準備された運営の皆さん、ありがとうございました!!
登壇者の皆さまもお疲れ様でした!お忙しい中ご準備いただきありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします。一緒に関西を盛り上げて行きましょう♪
レポートブログについて
今回参加頂いたiusamiさんにレポートブログを書いて頂きました。
ありがとうございました!
iusamiさんのブログ:関西 PdM/PM/PjM プロジェクト推進論(JBUG京都)に参加しました
次回以降のJBUGについて
今後のイベントは下記の通り開催予定です。
-
- JBUG 福岡 11月8日(水)
- JBUG 沖縄 11月10日(金)
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、宮城、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
パートナー制度について
ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
お困り事があればぜひ公式パートナーへご相談ください。同時にパートナーになって頂ける企業も募集しております。
詳しくはこちらからご確認ください
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