世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
今回はBacklogのユーザーグループ、JBUG(ジェイバグ)が久々に大阪でオフライン開催されました!その様子を登壇された方ごとにレポートします。
JBUG福岡#15
今回は初の試みでJBUGメンバー同士の交流や新規参加者を増やすことを目的にバーベキューをやりました。
JBUGからは地元福岡のメンバーを中心に集まりましたが、その他スタートアップの経営者や地元企業の方々、フリーランスとして活躍している開発者まで、様々な方に遊びにきていただきました。
何より特筆すべきは、JBUG広島のリーダー、井上さんが広島から遊びに来たことです!
本当にありがとうございます!
そして、何の為に来たのか?
それはバーベーキューの途中にご本人の口から発表されました!
それは「BacklogWorld」の開催決定をJBUGとして宣言しに来たこと、そしてその運営委員長を井上さんが引き受けることを発表しに来たということです👏👏
BacklogWorldとは
「プロジェクトマネジメントに関わる全ての方のための祭典」として年に一度開催されるカンファレンスで、全国にあるJBUGの拠点のリーダー陣が有志で集まって準備を進めます。
コロナ禍以前はオフラインで開催していましたが、コロナ禍でオンライン開催を余儀なくされました。
現在はなんと!!2023年12月9日(土)のオフライン開催に向けて鋭意準備中です!!
過去のBacklogWorld(オンライン)
そんな井上さんと地元福岡の方々との間で遅くまで交流は続き、とても盛り上がりました!!
JBUG広島#12
オープニング&自己紹介
前述の通りJBUG福岡に来たJBUG広島リーダーの井上さんからJBUGの趣旨説明や開催経緯についてお話がありました。
JBUG広島では毎回このタイミングで自己紹介タイムもあります。
一人ずつマイクをまわしていき、一人30秒を目安に自己紹介します。
今回も驚くことに福岡や岡山など遠方から来られた方がいました。
井上さんが広島からJBUG福岡に行ったことで福岡のメンバーも応援に駆けつけてくれたのです。
最近のJBUGではこのように他拠点のメンバーが遠方から応援に来ることがあり、熱い感動的な交流が続いています。素晴らしいですね😊
僕自身もとても刺激を受けます。
井上さんが制作したとてもカッコいいオープニング動画をぜひ👇からご覧ください。
いよいよ今週末です!まだまだ参加者募集中です!
伝えたい事が沢山あったのでこういう予告動画になりました。予告は壮大だけど、会はユルユルですよ〜#JBUG pic.twitter.com/ENwUpobsKp— in0u (@in0u) July 30, 2023
「CSM(カスタマーサクセスマネージャー)から見たBacklogの有用性」
株式会社DreamArtsでCSXグループのゼネラルマネージャーとして働く清水さんはプロジェクトマネジメントやプリセールス、カスタマーサクセスの立ち上げなど様々な業務に従事してきました。
今回はカスタマーサクセスの立ち上げ時にどのようにBacklogを始めとするコミュニケーションツールを使ってきたかをご紹介いただきました。
プロジェクトの概要は、利用ユーザーが約3,500名いる会社のDX部門との連携から始まったようで、会計ワークフローの開発から導入支援を約130人月かけて行ったそうです。
そこで最初にあった問題は下記の通りでした。
- チャットにて自由にスレッドが立ち、作業履歴が不明
- 急ぎなので今日中に対応してください。が頻発
- 何のためにその作業をするのか、誰がいつやるものか分からない
- 同一案件なのにBacklogのプロジェクトが5つも存在
- 課題が自由に起票され原因調査も不十分なまま勝手に閉じられる
このような状況を打破する為に、会社間の作業依頼を全てBacklogに集約し、利用するプロジェクトも絞ってまとめたことで、業務改善に成功したようです。
その上でWikiとガントチャートを上手に組み合わせてプロジェクトマネジメントをされていました。
Wiki
- 朝会用に作業内容や相談事項をまとめる
- 議事録や作業手順書として利用
- 運用ルールやプロジェクト情報をまとめておく
ガントチャート
- 週単位の作業がわかりやすくなるようマイルストーンを区切る
- 誰が、いつまでに、何をするか、担当と期限をはっきりさせる
- お客様との定例会議で都度目線を合わせる
また、課題のテンプレートを使用することで起票者によって入力内容にばらつきが出ないように工夫していました。
プロジェクトによりコミュニケーションやタスクが乱立したり、急な依頼が頻発したり、作業履歴が残っていないという事態ははあると思います。ましてや立ち上げ時であれば尚更でしょう。
話を聞いて大切だと思ったのは、そのような状況に対してまずは交通整理を徹底したことだと思います。
現場の進め方に対してステークホルダーに問題提起を行い、然るべきツールを適材適所で使う。実はこれ、当たり前のことを言っているようですができている現場は少なくありません。
その後の社内外とのコミュニケーションもBacklogの各種機能を使って合理的に進めている印象でとても良いと思いました。
清水さんの登壇資料「CSMから見たBacklogの有用性」はこちらから
「つくる1人としてのWebディレクション」
株式会社フォノグラムでWebディレクターをしている中井さんにディレクターとして大切にしている心構えを話していただきました。
フォノグラム社ではWebサイト制作やマーケティング支援をしており、ビジュアルコミニケーションツールのAUNも開発しています。
以前デザイナーの田中さんにもセッションしていただいたことがあります。その節はお世話になりました。
中井さんご自身はDTPデザイナーを経てディレクターをしており、複数の案件管理をしており、とても忙しい日々を送っているようでした。
そのような状況下で社内外にわたり、プロジェクトをリードしています。
そんな中井さんですが、ディレクターに必要なことを下記の通りと話していました。
- 期待値調整
- 判断/決断
- Bパターン
「期待値調整」や「判断 / 決断」は専門家ではないお客様のご要望に対して適切なアドバイスを行うことです。その際に大切なのは肯定から入ることです。
Bパターンとは、多忙なお客様に代わって企画や文章作成を行い、添削してもらうことでお客様の負担軽減を行い、プロジェクトの進捗に滞りがないようにすることです。
しかし、過去の経験では案件を受注したら実装者のリソースがなく、ご自身でデザイン、コーディングをしないといけなくなったことや、デザインを持っていったら事前の擦り合わせが甘く、お客様に怒られたことなど、失敗談も赤裸々に語っていただきました。
僕自身もWebディレクターをしていたので中井さんの話にはとても共感できました。
発表いただいた失敗の経験があったからこそ、ディレクターとして必要な心得が少しずつ分かってきたのだと理解しています。
特に期待値調整から始まる3つのことはWebディレクターだけではなく、仕事をする多くの方に当てはまる教訓だと思います。
中井さんの登壇資料「つくる1人としてのWebディレクション」はこちらから
LT1 「転職先の研修内容がBacklogとGitHubで管理されてた話」
株式会社サーバーワークスに転職した兼安さんにBacklogを使った研修の流れについてご紹介いただきました。
【研修の流れ】
- トレーナーが研修のレベルを決定する
- トレーナーがGitHubからBacklogの課題を発行
- トレーニーはBacklogの課題内容に沿って行動
- 行動結果を課題に書いて、トレーナーに回して完了判断
各課題の特徴として数が多いと感じる側面もあったようですが、粒度が細かかったので結果的に手がつけやすかったようです。
関係者が多く、研修やタスクに関わる人が多いのでBacklogのシンプルさに価値を感じていただいているようです。
実案件ではBacklogで細かな議論が始まるとノイズになる可能性もあるので、チャットツールと組み合わせて事前にコミュニケーションを進めておくと尚更良いとのことでした。
研修中にしっかりとBacklogを使うことで、Backlogを使う実案件のプロジェクトでもスムーズに参画しプロジェクトマネジメントができているようでした。
また、業務ではAWSの構成図を頻繁に書くので、AWSのアイコンが登録してあるCacooをよく利用されるとのことでした。
ありがとうございます!!
Backlogで進める研修の流れがとても面白いと思いました。
特にレベルに応じてGitHubからBacklogの課題を発行するのは個人的にとても良いやり方だと思います。
BacklogのYouTube動画でもございますが、研修や新人のオンボーディングでBacklogを利活用いただくことはあるようです👇
実案件でBacklogをご利用いただいている場合は兼安さんも仰る通り、研修などで事前に使い、触れてもらうことで、実案件に参画した際にツールの使い方などに躓くことなく、案件に集中できるようなので、とても良い方法だと思います。
兼安さんの登壇資料「転職先の研修内容がBacklogとGitHubで管理されてた話」はこちらから
LT2 「俺たちはどう生きるか(炎上現場を)」
以前からJBUG広島でLTをしていただいている@kyokucho_1989さんですが、お勤め先の製造業の会社であった炎上案件の話をしていただきました。
炎上が起こる原因として、「人、時間、能力」の不足をあげていました。
その上スケジュールの過密化が加わり、担当者が退職するという事態を経験したそうです。
そこで時間やリソースを節約する為に下記の試みを行ったそうです。
- 会議をせず、立ち話で済ませる
- 資料を無くす為に進捗はまめに報告する
- 少人数で課題解決する
併せて、自分で全てのタスクを抱え込まず、メンバーを上手く頼ることで炎上を終息させプロジェクトを完遂させたようです。
案件が炎上するというのは事象としてはネガティブかもしれませんが、経験としてはポジティブかもしれません。そう思わせてくれる内容だったと思います。
特に時間や人が不足し、限られたリソースの中でどのようにプロジェクトマネジメントしていくかは前述のような試みが奏功するということが分かりました。
自分としても今後経験するかもしれない事態に備えて今回の知見をストックしておきたいと思いました。
kyokucho_1989さんの登壇資料「俺たちはどう生きるか(炎上現場を)」はこちらから
ワークショップ/トークセッション/交流会
座談会では事前に決めていたトピックを各テーブルに振り分け、話したいトピックのあるテーブルに座ってもらいます。
その後、各テーブルに集まったメンバー同士で議論を始め、最後に代表者が話した内容について発表します。
各トピックは以下の通りです。
- キラキラ感を出すにはどうしたら良いか?
- 今日のセッションLTを聞いて思ったことを話そう
- プロジェクト管理や開発周りで使った、おすすめ or 微妙なツールや手法
- 炎上話を成仏させよう
- 生産性が下がる要因って何だろう?どうしたらいいんだろう?
各テーブルでは議論が闊達でした。
「キラキラ感」の定義付け、セッションの感想、現場のリアルな声、過去の反省や振り返り。など、メンバーによって議論の進み方が様々で、結論が出るテーブルもあれば、出ないテーブルもあり、それぞれに特色があって側から見ていてとても面白く感じました。
座談会のあとのトークセッションではメインセッションで登壇していただいた、清水さんと中井さんに再び登壇していただきました。
こちらは事前にオーディエンスから集めた下記の質問になぞり、進行していきました。
- ディレクター、マネージャーの仕事をしていて「面白い」「嬉しい」と思う瞬間は?
- ルールを守らせる、リードする話
- 案件が炎上する確率はどうですか?
- いい人が来てくれる会社にするには?
- もし、くじけそうになり自信をなくしたらどうしますか?
現場で様々な状況に揉まれながら、乗り越えてきたお二方の回答には重みがありました。
クスッと笑ってしまうような回答もあり、和やかに進みましたが、基本的にはリアルな現場の声に会場の皆さんは聞く耳を立てていました。
このようにお昼過ぎから夕方まで会は続き、多くの知見がシェアされ、たくさんの方々が交流した今回のJBUG広島#12はとても盛り上がりました。
各地域のJBUGメンバー同士の駆けつけ応援もあり、コミュニティとしてのボルテージは今後もますます上がっていきそうです!
皆さん、本当にありがとうございます!!
引き続き、楽しみながら盛り上げていきましょう!!
二次会/三次会
昔からJBUG広島は土曜の日中に開催するので、前述の通りコンテンツも充実しています。そのため、各参加者同士が話す機会も多く生まれるので、より交流が深まる傾向があります。
二次会の参加者は毎回多く、今回も約8割が参加し、ラストオーダーの後も盛り上がっていました😅
JBUGのコンテンツや交流会、二次会ではまだ足りなかったのか、そのまま三次会に突入しました!
仕事の話だけではなく、コミュニティの話からプライベートの話まで、とても盛り上がっていました!
レポートブログについて
今回は局長さんと初参加のHamanosさんにレポートブログを書いて頂きました。
ありがとうございました!
局長さんのブログ:少しだけJBUG#12と、ちょっとだけRubyプログラム
Hamanosさんのブログ:キラキラ感を出すにはどうしたらいいのか?
Hamanosさんのブログ:【レポート】「JBUG広島#12 〜故きを温ねて新しきを知る〜」
会場提供について
サイボウズ社よりとても素敵な会場、サイボウズ広島オフィスを使わせていただきました。
細かいご準備や調整などお手伝いもいただき大変助かりました!ありがとうございました!とても楽しかったです♪
Togetterについて
当時のTwitterの様子をJBUG広島リーダーの井上さんにまとめていただきました。
ありがとうございました!!
そして、編集部イチオシにもなりました👍
次回以降のJBUGについて
なんと!現在全国各地で開催準備中のJBUGは9月〜10月にかけてJBUG発足以来初めての4週連続開催です!!
イベントの詳細及び参加申し込みはこちらからどうぞ👇
(現在更新中の為、各地の開催情報はJBUGイベントページにて随時公開されます)
【開催予定日時と開催場所】
- 9月15日高知[〜変化を楽しもう〜](イベントページ準備中)
- 9月21日東京[プロジェクトマネジメントをアンラーン](イベントページ準備中)
- 9月28日京都[関西 PdM/PM/PjM プロジェクト推進論(交流会あり)]
- 10月5日札幌[仕事の”うまい”進め方〜経験をシェアしよう!〜]
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、宮城、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
パートナー制度について
ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
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