JBUG静岡 #2 「プロジェクトマネジメントの天国?地獄?」を振り返る!!

世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!

今回はBacklogのユーザーグループ、JBUG(ジェイバグ)が浜松で3年振りに開催されました!その様子を登壇された方ごとにレポートします。

オープニング 松井さん

オープニングトークはJBUG静岡リーダーの松井さんです。
松井さんはAWSのユーザーグループでも活躍しており、 AWS Serverless Heroにもなっています。
そんな松井さんですが、建設業界など、異業界からエンジニアになったようです。

エンジニアとなり、場所にとらわれずに働くことができたり、コミュニティを通してご自身の活動の幅が広がり、成長にも繋がるなど、その魅力と成果を語っていました。

実際にコミュニティ活動やそこから得られる情報の発信に努めることで副業として想定外のお仕事の機会を頂けるなど、充実したエンジニアライフを過ごされているそうです。

松井さんの登壇の様子松井さんの登壇の様子

シゴトをジモトに運び込め〜大企業でCCoEやってた私が地元に事業所を作るまで〜 大橋さん

大橋さんは地元の静岡県三島市でリモートワークをしながら東京にも週2回通う、他拠点エンジニアとして活動しています。

今回はそのようなライフスタイルを送れるようになった経緯や普段の活動内容をご紹介頂きました。

まずコロナ禍になったことで、大きく変化した環境とその心のうちについて話されていました。

「顔を合わせて話すこと」が事実上不可能になり、今まで通りの生活ができないことが辛いと感じる時期もあったそうです。

ただ、リモートワークとなったことを転機と捉え、地元の街に出て、「みしま未来研究所」と個人で契約したそうです。

「みしま未来研究所」とは地域住民が自由に利用できるスペースとしてオープンしており、市民によるイベントやワークショップ、セミナーなどを開催している地域センターです。

その後はあっという間に地元で活躍される多くの方々と知り合い、地元でもコミュニティ活動が始まったようです。

今まで技術コミュニティには何度も参加してきましたが、地元のコミュニティ、「三島デジタル人材交流会」として活動するのは初めてでした。

しかし、今までと同様に、「動く」、「繋がる」、「発信する」という活動を繰り返した結果、三島市移住アンバサダーに就任したそうです!

それをきっかけに飛躍的に活躍の幅が広がり、「みしま日帰りワーケーション体験ツアー」を実施したり、ご自身が所属する会社の事業所が設立されたりしました。

また、タビトシゴトというワーケーション検索サービスのリリースにも繋がったそうです。

大橋さんの登壇の様子大橋さんの登壇の様子

僕は話を聞いてとても感動しました。コロナ禍という逆境の中で自身の「考え」と「行動」を変えたことはもちろんですが、次々と活動の幅を広げていったのはとても素敵なことです。

それだけではなく、行動力と実行力を活かし、地元やそこで暮らす人々に貢献できる取り組みを続けています。

このような取り組みは「地方創生」や「働き方改革」というキーワードが叫ばれる昨今、素晴らしいモデルケースになると思いますし、僕自身も見習いたいと大きな刺激を受けました。

登壇資料はこちらから

伝えるための情報アーキテクチャー 平野さん

幼少期に祖父から国語の楽しさを学ばれた平野さん。当時はあまりピンと来なかったようですが、お勤め先の企業で製品情報のデザイングループに務めることでその大切さと面白さを知る機会が増えたそうです。

まず、文章の種類を下記の2つに分けて解説されていました。

  • 芸術的文章(学校で学んだ文章 : 国語、小説)
  • 実用的文章(社会に出て出会う文章 : 評論文、報告文、説明文)

社会で必要とされる実用文に関しては、芸術的文章と違い読者が決まっていること、そしてその読者がどんな行動をすれば良いか分かるように書くことが大切と話していました。

つまり、国語の成績が良くても「わかりやすい文章」が書けるとは限らないと仰っていました。その上で「日本語スタイルガイド(第3版)」から引用し、文章の組み立て方について実務での経験を踏まえながら解説していました。

平野さんの資料から一部抜粋平野さんの資料から一部抜粋

実用文の大切さは社会人の方であれば誰もが直面するのでは無いでしょうか。

新聞やネット上の記事など、普段の生活で触れないことはない。と言っても過言では無い程情報に溢れています。ただ、改めて芸術文と実用文に分けて考える機会はなかなか無いはずです。

ライターの方にとっては、当たり前かもしれませんが、その伝え方というのは改めて意識した方が良いですね。

マニュアルやヘルプページも事実だけを端的に伝えるものなので、読んで理解するだけではなく、その構成を知ると学べることは多いと感じました。

登壇資料はこちらから

幸せなプロジェクトマネジメント 原子さん

リテール業界で情シスの部長を務める原子さんは、九州サイバーセキュリティシンポジウムの実行委員もしています。

そんな原子さんにはリモートワークで進めるプロジェクトマネジメントについて話ていただきました。ご自身のキャリアとプロジェクトマネジメント方法を時系列に紹介頂きました。

  • 1990年代〜 自己流でプロジェクトマネジメントを行う
  • 2000年代〜 PMBOK + ツールでプロジェクトマネジメントを行う
  • 2013年頃〜 社内外との共同開発でBacklogをご利用頂き、プロジェクトマネジメントを行う

このように、長年に渡りプロジェクトマネジメントに従事されてきた原子さんがリモートで進める際の注意点として、

  • 目標設定
  • チームビルディング
  • コミュニケーション

をあげていました。

それらを踏まえて言えることは、自分達に合うツール選定を行えば、より業務が円滑に進み、みんなが幸せになれるということです。

原子さんの資料から一部抜粋原子さんの資料から一部抜粋

原子さんがご自身でも仰っていましたが、リモートでプロジェクトマネジメントを進める際の注意点は実はリモートでなくても同様とのことでした。それは僕も同感です。

特に今の時代コミュニケーションツールは多いので選定や導入後の運用に苦慮されることも多いですし、実際にユーザーの皆さんからも同様のお話は聞きます。

だからこそチームの在り方を強くする為にも目標設定や目指すべき方向性と互いの価値観や考え方の違いを認め合うことは、尚更大切なことだと感じました。

登壇資料はこちらから

LT1:プロジェクト管理勉強会宣伝LT 大石さん

ご自身が運営されているPCNWという「PC・ネットワークの管理・活用を考える会」の次回のイベントの告知をされていました。

こちらの会は情報システム管理者の方を対象とした「情報収集・意見交換」の集いであり、「企業のIT部門の人材を成長させる」場所としてもう25年以上も運営されています。

ちなみに、次回のイベントは「プロジェクト管理について語ろう ~各ツールの識者と話すプロジェクト管理~」 ということで過去にBacklogの事例インタビューにもご協力頂いた、株式会社カンリーの宮瀬さんに登壇頂きます。ぜひご覧ください。

登壇資料はこちらから

LT2:Backlog × GPT-3 中西さん

過去にJBUGで発表している中西さんは、「GoogleとBacklogの連携。AIの感情分析を組み合わせた。」など、毎回とても面白く興味深い内容の話をされます。

今回は「BacklogでGPT-3のAPIを組み込んでみた」というLTでした。

Backlogで課題登録をするとGPT-3のAPIがベテランビジネスマンとしてのアドバイスを返してくれるというものです。

デモンストレーションでは餃子屋の開店を上司に無茶振りされたという設定の課題に対する解答を見せて頂き、聴衆者一同興味津々でした。

中西さんの資料から一部抜粋中西さんの資料から一部抜粋

登壇資料はこちらから

LT3:頑張らなくても成功するプロジェクトマネジメント、を考える やなさん

やなさんはSIerでプロジェクトマネージャーやセールスエンジニアをやりながら、複業でフリーランスのエンジニアとしても活動されています。

そんなやなさんに「プロジェクトマネジメント」自体に向き合って考えたことを発表いただきました。まず、マネジメントを「顧客とメンバーを幸せにするためのもの」と定義し、頑張りすぎずに結果を出すには「仕組み化」することが大切と仰っていました。

例えば、WBSや見積書をデータベース化したり、Backlogでタイムトラッキングした工数を作業日報として保存しておくなどです。

ただ、分かっていてもメンバーが入力してくれないということも考えられるので、データが入力される仕組みの一環として、各ツールに散らばっている作業報告のデータ入力を外注化するというアイデアも話していました。

またそのようなサービスを自身で事業化できないかとの構想も語っていました。

実現するととても便利で救われる企業は多いはずです。
ぜひ楽しみに待ってみたいと思います。

登壇資料はこちらから

交流会 / 二次会

各登壇者のセッションが終わった後の会場では、登壇者や会場に遊びに来られた方々との間で、お互いに気になったことを質問しあいながら交流して盛り上がりました!

開催に向け準備された松井さん大石さん栗原さん、ありがとうございました!!
また登壇者の皆さまもお疲れ様でした!皆さまにシェア頂いた知見からとても学べることが多かったです!

また次回もよろしくお願いします。

集合写真集合写真

その後希望者だけで集まった二次会では更に深い話ができ、とても楽しい時間が過ごせました!
お互いをよく知れた結果、更に交流が深まったと思います!お疲れ様でした!!

二次会のあと二次会のあと

レポートブログ

今回はhmatsu47(まつ)さんにレポートブログを書いて頂きました。ありがとうございました!
ブログはこちらから

次回以降のJBUGについて

イベントの詳細及び参加申し込みはこちらからどうぞ👇

JBUGについて

JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています

プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。

Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。

実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。

あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?

これまで、北海道、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。

いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!

Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。

それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!

JBUGバナー

パートナー制度について

ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
お困り事があればぜひ公式パートナーへご相談ください。同時にパートナーになって頂ける企業も募集しております。
詳しくはこちらからご確認ください

チームで使うプロジェクト管理・タスク管理ツール

カテゴリ一覧