世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
2022年最後のJBUG(ジェイバグ)オフラインイベントが広島で開催されました!!その時のレポートをします。
今回のJBUG広島は、登壇者のセッションに加え、パネルディスカッションもありました。
Session1:頭の中のもやもやと闘う私のタスク管理 品川直子さん
2020年のコロナ禍以降、「頭の中に常にもやもやがある」という症状があり、不思議に思った品川さんは周りの人に相談したそうです。
すると、案外同じ症状に悩む人がいて改めてその原因を考えてみると下記の4点が考えられるという事でした。
【もやもやの原因】
- あせり
- マインドループ
- インプット「だけ」しすぎ
- 記憶力低下(加齢)
何かしていないと不安になり「あせる」、買い物忘れなど大した事ではないけど何回も思い出してしまう現象「マインドループ」、オンラインイベントが増え「インプットだけが増える」、そして「記憶力が低下する」という事が重ねて起こる事が「頭の中に常にもやもやがある」原因との事でした。
そこで仕事とプライベートを分けないで全てを取り扱う、デジタル情報の整理法「P,A,R,Aメソッド」を取り入れ、本気でタスク管理を行う事で、もやもやの原因を整理整頓し、解決したそうです。
僕自身、「頭の中に常にもやもやがある」という現象は経験した事ありますし、会場にいたオーディエンスの方からも共感の声が上がっていました。
品川さんがあげた原因がこの現象を経験した事ある方全てにあてはまるかは分かりませんが、少なくとも僕は「あせり」と「マインドループ」には心当たりがありました。
もし同様に悩まれている方がいるようでしたら、早速「P,A,R,Aメソッド」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
Session2:頭がバグった駆け出しフリーランスの迷走話 やんこさん
やんこさんは2022年3月にフリーランスとして独立しました。ご本人によると、独立後は「バリバリ働く」というより「自身のペースでゆっくり働く」という働き方をイメージしていたようです。
ところが蓋をあけてみると、ありがたい事にたくさんの仕事の依頼が来るようになったそうで、当初は多少の戸惑いもあったそうです。
仕事が増えていき、今までよりも成果があがる事に充実感を覚えつつも、フリーランスとして新たに直面した悩みを次のように打ち明けていました。
- 仕事内容の方向性
- デザインテイスト
- 金額設定
- 自分自身が特化するべきジャンル
やはり、会社という組織から離れても、自分自身のキャリアについては常日頃から考えていかないといけないようですね。
これから独立したり、フリーランスとして活動される方は、事前に前述の問いに対する答えをイメージし、キャリア設計を踏まえた上で、独立をご検討されても良いかもしれません。
Session3:製造業のプロジェクトマネジメント ライン増設編 kyokucho1989さん
搬送機器の部品加工会社で働くkyokucho1989さんに生産ラインの増設についてお話し頂きました。JBUGで製造業の話が出るのはとても珍しいですね。
生産ラインの増設ですが、当然「ラインの生産能力<必要な台数」となった時はラインを増やして対応しなければなりません。
しかし、単純に同じラインをもう1本増設すれば良いというものではなく、加工機械がいくつか並ぶラインの中でも商品1個あたりの生産時間が長く、ボトルネックとなっている機械だけを増やす事で、より合理的に生産ラインを確保できるようになるそうです。
が、しかし。これはあくまで理想であって、ここからステークホルダーとの調整が必要なようです。当然、管理者、技術者、製造、営業など、各担当者としての立場から様々な意見が出ます。
最初はネガティブな反応もあったようですが、週1回のミーティングで丁寧なヒアリングと各担当と関係構築を行っていったそうです。
その結果、提案初期の段階では協力を取り付けるのが難しそうな方々からも、理解と前向きな意見をもらい、協力を得る事で前述の生産ラインの増設に成功したようです。
kyokucho1989さんは最後にステークホルダー全員への確認と定期的なミーティングで意見を言いやすい環境を作る事が大切と仰っていました。
僕も共感したのはこの定例ミーティングを行う事より、それを通して関係性が構築できたり、心理的安全性が醸成される事を大切に考えている点でした。
むしろそれらがない状態で行う定例ミーティングにどこまでの意味があるのか疑問は残りますね。
Session4:上京したらコロナ禍だった件 森藤敏之さん
バックエンドエンジニアとしてSREチームのマネージャーをしている森藤さんは、仕事の都合で上京したそうですが、その後すぐにコロナ禍となり、働き方が大きく変わったお話をされていました。
コロナ禍での働き方に関してメリットを下記のようにあげていました。
- 営業、エンジニア部門は完全リモートワークへ
- 採用や業務委託の募集は全国へ
- 通勤手当やオフィス賃料などの固定費の削減へ
- 通勤ラッシュで疲弊したり会議室の奪い合いがなくなった
- フレックス制度で働き方に融通を利かせて家事や育児ができるようになった
しかし、同時に各メンバーに求められる事として、「情報共有を意図的に行う事」や「セルフマネジメント力」、「目の前に同僚がいない中でのコミュニケーション力」をあげていました。
僕自身もフルリモート、フルフレックスの環境下で働いているので、これらの事は頭に入れておかないといけないと感じました。
また、ミーティングの在り方に関しても言及されていました。
果たしてどこまで本当にミーティングをする必要があるのか、リスケジュールや再調整を誰が行うかなどです。
各ミーティングの間に1時間あけて設定される事もあり、まとまった時間が取れないので意外と困るというお話もありました。会場では共感している方が多く見られました。
ミーティングに対する考え方は人それぞれで定義も曖昧なので、「何がどうなったらどういう目的で開催する」というような一定の基準を設ける事を検討しても良いかもしれませんね。
トークセッション:みんなどうやって仕事してるの
パネリスト / サイボウズ 満田さん、ヌーラボ 谷山
モデレーター / ヌーラボ 中道
各登壇者のセッションの後は休憩を挟み、上記のメンバーでパネルディスカッションをしました。事前に来場者の皆さんから質問を募集して、その中からランダムで選び、質問に回答していきました。
最初は中道さんが引いた質問に対して、パネリストが一問一答する形で進んでいましたが、次第にオーディエンスの方々も巻き込み、インタラクティブに進んでいきました。
【実際にあった質問事項の一部】
- 職場の仲間に望む3つの事
- 一日の仕事でプロジェクト管理に費やす時間
- リモートワークのメリットデメリット
- どうやって学習を進めているか
リモートワークのメリットについては、先の森藤さんのセッションにもあったように、働き方に融通が利き、公私共に充実した生活が送れる事などがあげられました。
職場の仲間に望む事も、心理的安全性を配慮したコミュニケーションなど、やはりコロナ禍特有の悩みや相談が多く見受けられたと思います。
リモートワークの環境のデメリットとして、設定されたミーティングでしか会う機会がない事が会場の皆さん一致した認識でした。
出社した際、エレベーターホールや休憩室での偶然の出会いから生まれるコミュニケーションや、「この後飲み行く?」という会話が発生しないのは、皆さんが抱える悩みの一つとしてあげられそうでした。
一つの解決策の例として、毎日任意参加で30分程行われる弊社マーケティング部の夕会を紹介し、「いつでも誰もが気軽に参加できるコミニケーションの場がある事」の大切さと、そこでは雑談も気軽に行えるようにしている事を併せて伝えました。
当初は何気なく始まったカスタマーサクセス内の取り組みでしたが、今はマーケティング部の人なら誰もが参加できるようになっています。
当時からいる人間として思うのは、新人さんが入社し、この夕会に参加して雑談混じりのコミュニケーションや業務内容についての話が進む中で、自然と分からない事や気になった事が聞けるようになっていく好循環があると思いました。
普段からこのような場所がある事で、チームの心理的安全性が担保され、気になった事を確認できる場所が常にあるのはとても有意義なものだと改めて思いました。
クロージング
今回はJBUGの後にエンジニア忘年会も開催され、JBUGに参加したほとんどの方が、その忘年会へも参加していました。たこ焼きを焼きながら、LTが始まったりと、こちらも大いに盛り上がりました!
JBUG運営の皆さんを始め、登壇者や参加者の皆さん、お疲れ様でした!!ありがとうございました!!
また次回もよろしくお願いします🙇♂️
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
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