ハネムーンに行ったオーストラリアで10年に一度の大雨に当たってしまって島に一日釘付けになってしまった中村です、こんにちは。
突然ですが、みなさんのチームは適切な規模ですか?チームビルディングを成功させるには、自分のチームの規模に応じた性質を理解して、マネジメントをする必要があります。
そこで前編と後編に分けて、チームの規模とその性質、適切な行動について紹介していきます。
目次
チームの適切な規模とは
チームの適切な規模について、四苦八苦している方も多いのではないでしょうか?
人数が少なすぎると、実現できることが少なくてなかなか成果を出せません。一方、人数が多すぎても、コミュニケーションコストばかりがかかって、それはそれで前に進まないでしょう。
他に考えられる問題として、チームメンバーをアサインできる権限を持っていない人たちは、基本的にあるがままの状態を受け入れることになります。自分が制御不可能なところでの不満は、メンバーの大きなストレスになる可能性もあります。
これらの問題に立ち向かいやすくするために、まずはチームの規模(人数)と規模に応じた性質を洗い出してみましょう。これを図解したのが以下です。
規模に応じた4つの性質をそれぞれ解説していきます。
1.意思決定
まずは意思決定ですが、人数が少なければ基本的に決定しやすいというのは疑うところはないでしょう。「船頭多くして船山に登る」という言葉もあるように、人数が多くかつ決定権を持つ人が曖昧な状況では、意思決定のハードルはかなり高くなります。
また、説明責任を果たすべき人が複数いると、責任の所在が曖昧になります。その意味でも少人数が適切です。なお、説明責任をうまく取り扱うフレームワークについては、RACIチャートを用いて解説しているこのブログでぜひご覧ください。
参考記事:RACIとは?RACIチャートで管理部門の業務責任を可視化した話
2.多様性・機能横断
次に、多様性と機能横断の性質をみていきましょう。
多様性は、異なる考えや価値観を取り入れるため、チームの規模・人数が多ければ多いほど満たされる可能性は高まります。既存のアイデアにとらわれない斬新なアイデアや、見落としがちな視点を得られるでしょう。
機能横断は、チーム外に頼らずに作業を成し遂げる力を伸ばせるため、チームが大規模な方が満たされやすいです。フルスタックエンジニアとよばれる、すべて一人で対応できるエンジニアが理想的ではありますが、各分野がより高度に専門的になってきている現代において、現実的に難しい場面も多いでしょう。
そのような場合、ひとりでは無理でもチーム内のメンバーで補って完結できるチームであればチーム外との調整が不要で、最高のパフォーマンスを発揮しやすいです。
3.負荷分散
トラックナンバー / ハネムーンナンバーと言う言葉はご存知でしょうか。
「何人が、トラックに轢かれたら / ハネムーンでいなくなったら、プロジェクトが回らなくなるか」と定義され、トラックナンバー/ハネムーンナンバー1だと一人いなくなるだけでプロジェクトが立ち行かなくなる状態です。
これらの、いわゆる負荷分散は、人数が多ければ多いほど分散されやすくなります。一方、少数精鋭チームだとひとりいなくなっただけでプロジェクトやチーム全体に大きな影響を及ぼすでしょう。
4.関心度合い
物事への関心度合いは、少人数だと強く、大人数になるにつれて弱くなっていきます。極端な話、人数がひとりのときには自分で考えないと何も進みませんが、100人もいると自分ひとりが何をせずとも大勢に影響がないことが多いです。
なお、上記の現象を表すのに「社会的手抜き」という言葉があるようですね。
社会的手抜き(しゃかいてきてぬき)は、集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象。リンゲルマン効果、フリーライダー(ただ乗り)現象、社会的怠惰とも呼ばれる。
まとめ:チームの規模に応じた適切な行動
以上の4つの性質を踏まえて、チームの規模を3つに分割し、その規模に応じて一番効果を発揮できる行動について考えてみました。
- 小規模チーム(1-3人):意思決定
- 中希望チーム(3-9人):実務 – 実際に物事を進める
- 大規模チーム(-10人):発散 – 広く意見を集める
次回の記事「1+1を4にもできる!チームの理想的な規模と行動(後編)」では、チームの規模に応じた適切な行動の具体的な説明と効果的なアクティビティについて続けたいと思います。
▼チームビルディングに関連する記事はこちら
- 1+1を4にもできる!チームの理想的な規模と行動(後編)
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