10人以上の大規模なチームビルディングと理想的な行動【事例付き】

Backlogのスクラムマスター中村です。みなさんは自分のチームに最適な規模とそれに応じたマネジメント手法について考えたことはありますか?チームは人数に応じて小規模、中規模と分けられ、10人以上は大規模なチームと定義されています。

前回の記事では、小規模チーム(1人から3人)と中規模チーム(3人から9人)のそれぞれの特性と規模に応じた行動や手法について考察しましたが、本記事では、10人以上の大規模なチームの特性と適切な手法と行動についてご紹介します。

大規模チームの特性とは

小規模チーム、中規模チーム、10人以上の大規模なチームでは、それぞれのチームの特性やプロジェクトの目的が異なるため、マネジメントに適した手法や行動も変わります。

意思決定や実務を進める、といった点で高い効果を発揮する小規模チームと中規模チームと比較して、大規模チームはどちらかというと、実務に最適ではない特性があります

チームビルディングは10人を超えると、定常的に集まって実務をこなすことが難しくなります。しかし、多ければ多いほど多様性・意見の発散という目的は満たされる可能性が高まります

例えば、チームをよりよくするためのアイデアを募ったり、ビジネスアイデアを集めたりするといった場面では、多様な意見を広く集める方が有利なことが多いため、10人以上のチームで意見を交換し合うことをおすすめします。

大規模チームに適した2つの手法

大規模チームに適した手法として、人数が多いときの議論を円滑に行える2つの手法をご紹介します。

OST:Open Space Technology

OSTは、予め決められたプログラムに従って進むのではなく、参加者が自由にプログラムを決めて進めていく手法です。

Regional Scrum Gathering TokyoでもOSTが取り入れられるなど、熱量を持った大規模な参加者が集まるカンファレンスでも使われています。手法の詳細については、他の参考サイトなどを参照ください。

OSTは、以下の2つの役割が特徴的です。積極的に議論に参加する役割だけでなく、一見すると場に貢献していないと見える人でも、実は大事な役割を担っているんだという考えはいいですね。

  • Bumblebee(蜂):チームからチームへ自由に動きながら、立ち寄った先のチームにアイデアを提供していく
  • Butterfly(蝶):積極的には参加せず、空いているテーブルに座って休憩したり、立ち寄った人と雑談したりする

ワールドカフェ

OSTは参加者が自由にプログラムを決める手法です。一方で、ワールドカフェは参加者全員で同一テーマについて深掘りする際に適しています。

ワールドカフェは、4人から5人程度の小グループを主体とし、複数グループを作成します。その中で、3回ほどメンバーを入れ替えて他者のアイデアをうまく取り入れながら、アイデアどんどん洗練させていきます。

2010年と昔の話ですが、ヌーラボでも「コラボレーションカンファレンス」というイベントで、ワールドカフェを主催したこともあります。興味がある方は、その当時の様子も合わせて確認ください。

コラボレーションカンファレンスでのワールドカフェの様子コラボレーションカンファレンスでのワールドカフェの様子

参考記事:コラボレーションカンファレンス2010-日本初!コラボレーションを語ろう|レポート|

発散と収束

大規模チームは、発散的な議論・広く意見を集めるときに適しています。

しかし、日々の業務では、最終的には発散だけでなくて収束させる・意思決定が必要な場面も多いでしょう

収束の際に使える手法として、以下が挙げられます。

  1. 多数の意見から、適切に間引く
  2. 小規模チームに収束・意思決定を委ねる

前者については、例えばドット投票がいい例でしょう。ドット投票を用いると、多数の意思表示を短時間で見える化できます。ドット投票については、事例を何度か紹介しているので、そちらも参照ください。

後者については、前回の記事でもとりあげた小規模チームの特性を活かすものです。ある程度の情報が出揃ったと判断したら、スピードを優先して小規模チームに意思決定を委ねるのもいいでしょう。

もちろん、1,2はどちらかだけしか採用できないものではなく、両方同時に採用するのも一つの手です。


「10人以上の大規模なチームビルディングと理想的な行動」についてご紹介しました。

チームに適切な規模の決め方小規模チームと中規模チームに適した行動、大規模なチームビルディングに適した行動、の記事を参考に、ぜひ自分のチームの規模に応じた適切な行動の具体的な説明と効果的なアクティビティについて一度考えてみてはいかがでしょうか。

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