組織としてパフォーマンスを最大化するためには、チームコラボレーションの創出が欠かせません。
メンバー同士がシームレスなコミュニケーションを実践して、ノウハウ・ナレッジを共有するためにも、イノベーティブなアイデアを出し合いながら斬新かつ最先端な商品・サービスを開発するためにも、チームコラボレーションが必須なのです。
今回は、チームコラボレーションのメリットについて改めて解説します。
効果を上げる方法や重要性にも触れていくため、効果的なチームビルディングをしたいときの参考にしてみてください。
目次
チームコラボレーションの重要性とは
チームコラボレーションが重要だと言われる理由として、自社が持つ人的リソースを最大限活用できる手法であることが挙げられます。
異なる知識・能力・技術を持つ集団がお互いの強みを発揮して、新たな価値を創造できるのがチームコラボレーションです。成功すると、生み出された価値は「1+1」が3にも4にも膨らむことにつながるでしょう。
チームコラボレーションを積極的に取り入れることができれば、ひとりあたりのパフォーマンスをあげられるため効率のよい働きができるほか、斬新なアイデア・気づきも生まれていくでしょう。意外性と付加価値の創出に価値が置かれている時代であるからこそ、多方向から刺激を得られるチームコラボレーションが重要になっているのです。
チームコラボレーションをするメリット
チームコラボレーションが起きると、個人にも組織にも大きなメリットを与えます。結果的に取引先・顧客・株主などステークホルダーにもプラスの影響を及ぼすことが多い点も注目すべきポイントです。
下記では、チームコラボレーションで得られる代表的なメリットについて解説します。
イノベーションの促進
時代のニーズやトレンドの移り変わりが加速化している昨今、イノベーションを生むことが、企業の生き残り戦略として注目されるようになりました。
既存の業務を効率化するだけ、もしくは模倣商品のローコスト生産をするだけでは限界があり、自社ならではの新しい価値を生む商品・サービスの開発が急務だとされています。「モノ消費」ではなく「コト消費」を重視する消費者が増えていることからも、同様の傾向が読み取れます。
イノベーションを促進する近道として挙げられるのが、チームコラボレーションです。それぞれが持つ知識・ノウハウ・ナレッジを集約すれば、ひとりでは思いつかないアイデアが生まれやすくなります。
また、各分野のスペシャリストが技術を集合させれば、アイデアを具現化するハードルも下がります。イノベーションの源流には、多種多様な強みや個性を発揮し合うことがあると捉え、理解していきましょう。
チーム内での知識の共有
チーム内で知識を共有すれば、パフォーマンスの最大化が叶います。ひとりが1から全ての分野でプロフェッショナルになるよりも、すでにプロフェッショナルとして活躍している人材を集合させた方が、多くの分野で効率を向上させられるでしょう。
分野を越えた知識の共有は、過去の成功例・失敗例など経験に基づくアイデアも生まれやすく、前述したイノベーションも生まれます。
また、後進の人材を育成するためにも、チーム内での知識共有が欠かせません。「あの人がいないと業務が回らない」という属人的な状態から脱却するためにも、知識やノウハウは広く教育しながら、業務の平準化を図ることが大切です。
ワークフローの最適化
ワークフローを最適化できれば、チーム運営に関する事務仕事を簡略化できます。チームコラボレーションによって情報共有が活発化すれば、他チームが採用している効率的なフローを参考にすることも可能です。
例えば、面倒な手続きをオンライン上で手軽に申請できれば、削減した分の時間を本業に充てられるようになります。業務の効率化につながり、パフォーマンス向上が期待できます。
また、ワークフローの最適化は、管理職の負担軽減にも貢献する施策です。手続きの進捗が可視化でき、差し戻し・追加資料の提出依頼・さらに上位の管理職に向けたパスなどもボタンひとつでできるようにシステムを構築しておけば、プロジェクトの管理や人材マネジメントができます。
チームメンバーの誰にとってもメリットが多い取り組みとなるため、ぜひ着手してみてください。
チームコラボレーションを成功させるための秘訣
最後に、チームコラボレーションを成功させるための秘訣を解説します。より効果的なチームコラボレーションとなるためにも、コツを押さえた対策を講じましょう。
まずはコミュニケーションを取る際のルールを作る
チームコラボレーションには、壁のないシームレスなコミュニケーションが必要です。役職・年代・性別・所属部署・勤続年数に関係なく意見を言い合える風通しのよさがあれば、アイデアの種や素朴な疑問であっても積極的に発言しやすくなります。
また、「誰もが自分の意見に耳を傾けてくれる」「新人であっても発言して咎められることがない」などの心理的安全性を築ければ、さらにチームコラボレーションは活性化します。
ほかにも、チームメンバー間で情報格差が生じないよう対策したり、テレワークなどこれまでにない働き方をしていても、コミュニケーションに支障が出ることのないよう工夫したりすることも必要です。
自社で普段おこなわれているコミュニケーションを見ながら、課題や問題点を浮き彫りにしてみましょう。
チーム内のリーダーと目標を設定する
チーム内のリーダーと、目標を設定する時間を設けます。会社のミッション・ビジョン・バリューや理念に沿っているか、プロジェクトが立ち上がったそもそもの目的・理由・意義は何なのか、根本から見直すとよいでしょう。
プロジェクトを進行させているうちに、本来の目的を見失ってしまうことはよくあるものです。舵取りがうまくいかなくなり、チームコラボレーションが起きない原因ともなるため、時間をとって対策していく必要があります。
チーム内の理解を促進する時間を設ける
チーム内の理解を促進する時間も、同時に設けておくのが理想です。前項で設定したチームの目標はメンバー全員に共有し、定期的に反芻する機会を設けておきましょう。
また、新たに生じた課題・問題点・トラブルなどがあれば全体に知らせ、改善策に関するアイデアを募ることも効果的です。誰がどんな思いでプロジェクトに参画しているか知るためにも、緊急時以外でもトップダウンのみならず、ボトムアップの組織運営も一案かと思います。
チームで出したアイデアを共有しYesAndのマインドで磨く
チームで出たアイデアは、採用の可否に関わらず広く共有します。共有されたアイデアに対しては「YesAnd」のマインドで対応していきます。
YesAndは、相手のアイデア・意見・アドバイスを一度そのまま受け取り、否定することなく最後まで聞き通して同調するコミュニケーション手法です。
「話を最後まで聞いてもらえる」という安心感を与えやすく、前述した心理的安全性の創出にも貢献します。
そのうえで付け加えたいことがあれば「And」のマインドでサポートし、よりアイデアの実現可能性を上げていきましょう。
チームコラボレーションで生産性を向上させよう
自社の市場価値を上げるためには、チームコラボレーションが欠かせません。パフォーマンス向上だけでなく、新たなイノベーションの創出につながることも多く、自社オリジナルのアイデアを形づくる基礎ができていくでしょう。
シームレスなコミュニケーションを実現するためには、発信者側だけではなく、上司や同僚をはじめとした、関係者の受け取る姿勢が整っていることも大切です。
Backlogは開発・デザイン・マーケティング・バックオフィスなどさまざまなチームで採用できます。より手軽にチームコラボレーションを促進したいときに、ご活用ください。
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