ビジネス用語「マイルストーン」とは?意味を理解しプロジェクトを管理しよう

はじめてプロジェクトマネージャーを任されたとき、上司から「マイルストーン」をしっかり設定しておいてくれ」と言われたら、あなたは何を思い浮かべますか?

距離のこと?石って何?

直訳すると、少し混乱してしまうかもしれませんね。

「マイルストーン」は、プロジェクトを完遂するために重要な中間目標地点のことを指します。

本記事では、ビジネスシーンにおける「マイルストーン」の詳しい意味と使い方をご紹介していきます。

マイルストーンとは?

まずは、マイルストーンの基本的な意味から理解していきましょう。

マイルストーンとは中間地点という意味

マイルストーンは、元々は鉄道や道路において中間地点の距離を表すための標石として使われていた言葉です。

出発地からの距離をマイルごとに石に打刻し、現在の距離がわかるように設置していたことから「マイル(=距離の単位)ストーン(石)」と名付けられました。 (出典:wikipedia

ビジネスにおけるマイルストーンの使い方

昨今では、このマイルストーンがビジネスシーンにおけるプロジェクト管理の用語として使用されています。

ビジネスシーンでのマイルストーンとは、プロジェクトや作業の中間目標地点や節目のポイント地点のことを指します。

例えば、何かのプロジェクトがスタートしたときの「企画案(計画書)決定」までが一つのマイルストーン、そのための「要件定義」までが次のマイルストーンといったイメージです。

一般的にプロジェクトの工程が長期化しそうな場合、複雑になりそうな場合などに使われます。

マイルストーンを設定することのメリットは、プロジェクトまたは作業工程の中でも重要となるポイントがどこにあるのか、遅延が出てしまうとプロジェクト全体に大きな影響を与えるポイントはどこなのかを明確に把握できることです。

マイルストーンごとに進捗や結果を確認することで、万が一トラブルや遅延があってもその次の工程に必要な修正やスケジュールの練り直しが可能になります。

スケジュールとはどう違う?

プロジェクトや仕事のスケジュール表を作成するのとどう違うの?と思われる方もいるかもしれません。

マイルストーンは、スケジュール表の中における「工程ごとの期限(区切り)ポイント」と考えるとわかりやすいです。

例えば、あるプロジェクトの中で作業AとBの2工程があるとします。

  • プロジェクト完了日:10月1日
    • 作業A:9月1日~9月15日
    • 作業B:9月15日~9月30日

このスケジュールにおいて、9月15日に作業工程Aが終わらなければ、作業工程Bに移れない場合に設定されるのが「マイルストーン」です。そして、この全体の計画表が「スケジュール」です。

マイルストーンを意識することは、以降のスケジュールに深刻な問題をおよぼす可能性を最小限にするためにとても重要だといえます。

マイルストーンの活用事例

では、マイルストーンが実際に利用されるのはどのようなシーンでしょうか。

よくある利用シーンと、例文を合わせてご紹介します。

システム開発での利用

IT業界においてマイルストーンがもっとも活用されるのがシステム開発の工程です。

システム開発は長期化することが多く、検証を複数回することもあるためマイルストーンの設定が重要になります。

商品リリースでの利用

IT業界のシステム開発だけでなく、新商品のリリースでもマイルストーンは使われます。商品の企画立案、試作作品の作成、モニタリング、パッケージデザイン等がマイルストーンとして設定されます。

ウェブページ公開での利用

ウェブページの制作は、システム開発と比べると長期化することは比較的少ないですが、1〜3ヶ月程度のマイルストーンを設定することで分業していても遅延が発生しづらくなります。

例えば、企画立案、ワイヤーフレーム設計、デザイン作成、コーディング等でマイルストーンを設定します

<豆知識>分割で支払う、マイルストーン払い

クラウドソーシングの普及によって、工程ごとに分業して依頼をすることも増えてきました。

例えば、ホームページを制作する際にデザインとコーディングを別の人にお願いする場合や、ワイヤーフレーム設計のみで報酬を発生させといった、作業ごとに支払いをする場合です。

このようにマイルストーンごとに仕事の契約をし、支払いをすることを「マイルストーン払い」と呼びます。

利用する機会は少ないかもしれませんが、クラウドソーシングを利用する場合は覚えておくと良いでしょう。

参考:マイルストーン払いとは【クラウドワークス】

<マイルストーンを使った会話例文>

【プロジェクト参画者(担当者)に向けて】

  • 「2番目のマイルストーンまでに間に合いそうでしょうか?」
  • 「本プロジェクトにおいて、このマイルストーンが一番重要となります」
  • 「マイルストーンに影響が出そうな場合は、一刻も早く連絡をお願いします」

【上長や依頼主に向けて】

  • 「今のところ、4番目のマイルストーンまで順調に進んでいます」
  • 「本プロジェクトのマイルストーンについて説明します」

また、プロジェクトの進捗管理以外にも

「君にとって、今回のプロジェクトがマイルストーンとなるだろう」

といったように「マイルストーン=転機(重要なポイント)」として会話に使用されることもあります。

ビジネス用語が日常会話に応用されることはよくありますので、柔軟に対応しましょう!

マイルストーンの正しい書き方

マイルストーンを具体的に設定するには、まずは全体のスケジュールを作成する必要があります。

作成の仕方はいくつか存在しますが、ここではIT業界でよく使われる作成方法をご紹介します。

ガントチャートを作成しよう

スケジュールを作成する際によく使われるのが「ガントチャート」です。

「ガントチャート」は、プロジェクトの作業内容を項目ごとに書き出し、表形式で進捗を管理する手法です。

ガントチャートを作成することによって、作業工程数や作業の順序、担当者、全体のスケジュールをざっくりと把握することができます。

ガントチャートを設計するメリットは、作業工程の中で実現不可能な日数が生じていないか、担当の重複によって負荷がかかっていないかを確認できるため、プロジェクト開始後のトラブルを極力防ぐことにつながります。

▼ガントチャートについて詳しい内容はこちらをご参照ください
ガントチャートとは?導入するメリットと作成方法などを解説します

マイルストーンを設定しよう

次に、作成したガントチャートにマイルストーンを設定していきます。

プロジェクト内容や企業のやり方によって工程は変わりますが、一般的には以下のような工程においてマイルストーンが設定されます。

  • 企画立案
  • 要件定義
  • 基本設計(骨子)
  • 詳細設計
  • 実装テスト(プロトタイプ)
  • 改修
  • 実装テスト
  • リリース

作業遅延やトラブルがあるとプロジェクト進行に影響が出てしまう工程はどこかをしっかりと見極めて漏れのないように設定していきましょう。

マイルストーン設定のポイントは「上長やプロジェクトに関わるステークホルダーに進捗を説明する際に重要となるのはどこか?」です。

あまりにも細かく設定しすぎると逆にわかりづらくなります。作業工程の細かなタスク管理は担当者に任せましょう。

マイルストーン設定時の注意点

ガントチャート作成時に、注意点はある程度洗い出されるとは思いますが、マイルストーンの設定の際に改めて注意してほしいポイントをご紹介します。

現実的な設定になっているのか

作業のボリュームやスピード感の詳細については担当者しかわからないこともあるでしょう。必ず、作業担当者に確認をとって現実的なマイルストーン設定になっているか確認しましょう。

また、作業によっては前のマイルストーンが完了していなければ進められないこともあります。
例えば、システムを導入する際にそもそもパソコン環境が整っていなければ導入できませんよね。(これは極端な例ですが)

前後の関係を再度確認して、ミスのないように作成しましょう。

作業工程のタスク漏れはないか

マイルストーンの設定には、マイルストーン到達までに必要な具体的なタスクが全て漏れることなく出揃っていることが絶対条件です。

タスクが漏れていると、スケジュール通りのマイルストーン到達が難しくなることもあります。

ガントチャート作成時に、全て出揃っているかは担当者も含めて確認するようにしましょう。

土日祝日を考慮した設計になっているか

意外とありがちなのが、土日祝日を作業日としてカウントして作成してしまうことです。会社によって休暇日は異なりますが、一般的には土日祝日が休日となっていることが多いです。

自社以外のスタッフに参画してもらう場合、なるべく休日を考慮したマイルストーン設定を行いましょう。

仮に土日祝日を作業日として含めなければならない場合には、事前に担当者に確認を取るなどコミュニケーションをしっかりとるようにしましょう。コミュニケーションを怠ると、トラブルにつながることもありますので要注意です。

プロジェクト管理ツールを利用するのもおすすめ

現在では、Backlogをはじめとしたプロジェクト管理ツールが多数存在しています。

プロジェクト管理ツールを活用すると、ガントチャートはもちろん、誰でも簡単にマイルストーンを設定できます。

また、マイルストーンに遅れやトラブルが生じた場合のスケジュールの組み直しも手軽に行えます。
リアルタイムで進捗共有が可能になるため、プロジェクト参画者が多数いる場合にも便利です。

エクセルなどでスケジュール管理表を作成することももちろん可能ですが、作業効率を上げたい人はプロジェクト管理ツールの利用をおすすめします。

まとめ

ビジネス用語「マイルストーン」の意味や使い方、書き方についてご紹介しました。理解は深まりましたでしょうか?

マイルストーンの設定は、プロジェクトを完遂するために重要な「中間地点の設定」です。

また、大きなプロジェクトではなくても、日常的にマイルストーンを設定しながら作業を進めることで、スケジュール管理やタスク管理が上手になります。

さっそく今日から「マイルストーン」を設定して、日常生活やマネジメントに活かしてくださいね。

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