Backlogカスタマーサクセス担当の鍋島です。みなさんは普段、Backlogにどのようにログインしていますか?意識されることは少ないかもしれませんが、Backlogのログイン方法には、Backlogアカウントとヌーラボアカウントの2種類があります。本記事では、後者の「ヌーラボアカウント」の解説とセキュリティレベルの向上という観点でのメリットもお伝えします。
この記事を読んでほしい読者:
■ 従来のユーザID(Backlogアカウント)をお使いのクラシックプランのユーザー
■ 新しくBacklogを利用し始めて、アカウントの仕組みを知りたいユーザー
目次
はじめに
Backlogの2種類のログイン方法については以下で分けることができます。
- Backlogアカウント
各Backlogスペースごとに独自のユーザIDでログイン - ヌーラボアカウント
様々なBacklogスペースやヌーラボのサービス(Typetalk、Cacoo)に、1つのメールアドレスでログイン
今日ご紹介したいのは後者のログイン方法「ヌーラボアカウント」です。ヌーラボアカウントの仕組みを理解して使いこなすと、利便性とセキュリティレベルが向上し、管理者にも一般ユーザーにも様々なメリットが生じます。
旧来のBacklogアカウントをお使いのお客様や、まだヌーラボアカウントに馴染みのないお客様向けに、ヌーラボアカウントの仕組みと活用法を記事内で徹底的に紹介します。
ヌーラボアカウントとは?
ヌーラボアカウントは、ヌーラボが提供するBacklog、Cacoo、Typetalk共通のアカウント基盤です。ユーザーの視点から見ると、様々な会社や組織が利用するヌーラボのサービスに、メールアドレス一つで、ログインできます。言い方を変えれば、様々な組織のプロジェクトやチャットに参加しやすくなり、コラボレーションがこれまで以上に簡単になります。
また管理者の視点からは、サービスとアカウント管理が分離することで、大規模なユーザー管理が容易になり、また後述の二段階認証機能を利用することで、セキュリティレベルを引き上げられます。
ヌーラボアカウントの利用開始方法
Backlogユーザーがヌーラボアカウントを利用する場合、プランによって手順が異なります。以下をご参照ください。
- クラシックプランの場合
- 個人設定➡︎ヌーラボアカウント➡︎ヌーラボアカウントに接続する
- クラシックプランから新プランへ移行した場合
- 移行したスペースについては、ヌーラボアカウント移行の案内が出ます
- 詳細はこちらの記事をご覧ください
- 【一般ユーザー様向け】Backlogアカウントからヌーラボアカウントへ移行する方法について
https://backlog.com/ja/blog/migrate_nulab_account/
- 【一般ユーザー様向け】Backlogアカウントからヌーラボアカウントへ移行する方法について
- 新プランの場合(現行のプラン)
- 初めてBacklogを利用開始した時、または別のBacklogに招待された時に、必ずヌーラボアカウントの作成を行います。
コラム:クラシックプランと新プランについて
2017年9月以前にBacklogをご契約頂いたスペースは「クラシックプラン」でのご利用となっています。同プランを新プランへ移行することで、ヌーラボアカウントによる全ユーザーの一元管理やクレジットカードでのお支払いを利用できます。
クラシックプランから新プランへの移行のメリット、移行方法についてはこちらのブログ
【スペース管理者様向け】こんなにある!クラシックプランから新プランへ移行するメリットをご覧ください。
Backlogのプランによるヌーラボアカウントの扱い
クラシックプラン | ヌーラボアカウントはBacklogをはじめとした、ヌーラボサービスへのシングルサインオンにのみ使用 |
新プラン | Backlogをはじめとした、ヌーラボサービスのアカウント・メンバー管理が完全に統合されている |
ヌーラボアカウントの仕組み
以下の図は、新プランにおけるヌーラボアカウントの仕組みを図式化したものです。
組織
新プランでは、ヌーラボアカウントにおける「組織」という言葉は特別な意味を持ちます。この「組織」は、ヌーラボのサービスをご契約頂く時の最小単位で、一つの組織につき、それぞれ一つのBacklog/Cacoo/Typetalkを利用可能です。契約主体で、ヌーラボサービスのトライアル申込時に作成します(※Backlogは新プランのみ)。
※新たに、別のBacklogのスペース利用を開始したい場合は、Backlogのトライアル申込みを行い、ヌーラボアカウントで別の「組織」を作る必要があります。
※Backlogの場合、組織=Backlogスペースと置き換えていただいても差し支えありません。
ユーザー
ヌーラボアカウントは、各ユーザーのメールアドレスごとに一つ発行されます。
ヌーラボアカウントは複数の「組織(=Backlogスペース)」に所属できます。ユーザーをある「組織」から外すと、その組織のヌーラボサービスにはログインできなくなりますが、他の組織のサービスには引き続き同じメールアドレスでログインできます。
ヌーラボアカウントは、新規にヌーラボサービスの利用を始めた時、具体的にはトライアルに申し込んだ時や、他の組織(ヌーラボアカウントを利用)に招待された時に作成します。一度作成すれば、その後は作成する必要がありません。
グループ
組織にはグループを作れます。組織に所属するユーザーをグループ分けすることで、プロジェクト(Backlog)・トピック(Typetalk)・フォルダ(Cacoo)へのメンバー追加や変更が簡単になります。
おすすめの機能
以上では、ヌーラボアカウントの基本的な使い方や役割について解説しました。以下では使いこなせるともっと便利なヌーラボアカウントの機能をご紹介します。
グループ機能の活用
組織に所属するユーザーをグループに分けておくことで、プロジェクト(Backlog)・トピック(Typetalk)・フォルダ(Cacoo)へのメンバーの追加や変更が簡単になります。具体的には、グループ化することで、「ユーザの一覧」で表示するユーザを絞り込んだり、「プロジェクト参加ユーザの編集」でのユーザー追加がしやすくなります。
グループのメンバーを変更すると、グループが所属するすべてのプロジェクト/トピック/フォルダのメンバーも変更になるので、メンバー管理が楽になります。
グループの設定方法については、こちらのマニュアルをご参照ください。
一括登録機能
サービスの利用者が増えてくると、ユーザーを一人ひとり招待するのが大変です。ヌーラボアカウントには、CSVファイルに記載したユーザーを一括で組織に追加する機能があります。詳細はこちらの記事で詳しく説明しています。
■ ヌーラボアカウントの組織に複数のメンバーを一括追加できるようになりました!
https://nulab.com/ja/blog/nulab/nulab-account-add-multiple-members-with-csv-file-importing/
※こちらの記事には「Backlogにも対応予定」とありますが、昨年の時点ですでに対応しています!
二段階認証の強制機能
二段階認証の強制機能は8月2日にリリースされたばかりの機能です。こちらをお使い頂くことで、組織全体のセキュリティレベルを大きく引き上げることができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
■ スペース内のユーザーに二段階認証を強制できるようになりました!
https://backlog.com/ja/blog/release-2018-08-02-force-mfa-setting/
これからの展望
ありがたいことに、大規模な組織でヌーラボサービスを利用したり、複数の組織がコラボレーションのためにBacklogを利用したりするケースがますます増えています。こうした用途で、一般ユーザー・管理者のみなさまそれぞれにとって、さらに便利にお使い頂けるよう、ヌーラボアカウントは進化していきます。
ヌーラボアカウントのこれからに、どうぞご期待ください!
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