6割が「チームとしての成果を求められるようになった」と回答 ~多様なメンバーで成果を最大化するチームワークマネジメントが重要に~

6割が「チームとしての成果を求められるようになった」と回答

株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本正徳、以下 ヌーラボ)は、2024年8月29日〜9月2日までの間、全国のビジネスパーソン1,200人を対象に「チームワークマネジメント」に関する調査を実施いたしました。

調査対象者の全員が社内外メンバーとの共同業務を経験しており、うち6割は部門を超えてチームで業務を遂行する能力が求められるようになったと感じています。現代のチームが抱える課題と、成果を上げるために重視すべきことについてお伝えします。

調査結果のポイント

  • 回答者の100%が社内外のメンバーとの共同業務を経験している
  • 個人よりも部門を超えたチームで業務を遂行する能力が求められるようになった
  • 多様な価値観をもつメンバーとの協働が増えたと実感している人が多い
  • 6割が「5年前と比べ、定型業務よりも非定型的なプロジェクト型業務での柔軟な対応が期待されるようになった」と回答
  • 8割以上が「チーム内での役割の明確化や目標に対する共通認識」を重視

組織や部門を横断したチームでの共同業務の経験

仕事を円滑に進めるには、チームワークが重要であることは以前から広く知られています。一方で、近年は社内だけでなく社外メンバーと共同で業務に取り組むケースも一般的になりつつあることから、チームワークの意味合いが変化しているのが実情です。社内外メンバーとの共同業務を経験している人の割合について調査しました。

回答者の100%が社外のメンバーとの共同業務を経験

調査では回答者の100%、つまり全員が社内外メンバーとの共同業務を経験、うち約70%が2件以上の複数の案件で共同業務を同時並行していることがわかりました。

近年、組織に所属しているメンバーのみで完結する業務は、むしろレアケースになっていることが見てとれます。所属の異なるメンバーと一緒に共同業務は、現代のビジネスシーンにおいてごく一般的なものになったといえるでしょう。

仕事において期待されていることが変化しつつある

社内外のメンバーとの共同業務が一般的になったことで、具体的にどのような変化がもたらされたのでしょうか。5年前と比べて、仕事で期待されているスキルの変遷を調査しました。

「部門を超えたチームにおいて、非定型的な業務を遂行する能力が求められるようになった」が6割

5年前よりも仕事で期待されることが多くなったと感じている要素は、主に以下の3点です。

  • 非定型的な業務・プロジェクト型業務への対応の必要性
  • 複数のメンバーとコミュニケーションを図る必要性が高まった
  • チームとして成果を上げることの重要性が高まった

59.5%の人が、定型的な業務を確実に遂行するよりも、非定型的な業務やプロジェクト型の業務を柔軟に対応することが期待されるようになったと答えました。

個人で黙々と仕事を進めるよりも、複数のメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが重視されていると感じている人の割合は、62%に達しています。

仕事に求められる成果に関しても、個人の成果以上に、チームとして成果を上げることを期待されるようになったと回答している人の割合は60%にのぼります。

チームで成果を上げることの重要性が高まりつつある

前掲の調査結果から、メンバーが個々の成果を上げること以上に、チーム全体としてのパフォーマンスが重要視されるようになったという実態が浮き彫りになりました。メンバーとのチームワーク、そして非定型的な業務に柔軟に対応するためのマネジメントの重要性が従来にも増して高まっていることが読み取れます。

 

多様なスキルをもつメンバーが在籍するチームにおける課題

5年前と比べて働き方が変化した点の調査では、「さまざまなスキルをもつ人を複数交えたチームで働くことが増えた(39.3%)」「多様な価値観をもつ人を複数交えたチームで働くことが増えた(36.7%)」といった回答が目立ちました。

ここから踏み込んで、多様なメンバーによるチームで仕事をする際の課題について、調査結果をご紹介します。

「共通の目標や方向性をすり合わせること」「役割や責任の分担が不明確になりがちなこと」への課題感が高い

課題を感じている点に関する回答として、「共通の目標や方向性をすり合わせること」(26.3%)や「役割や責任の分担が不明確になりがちなこと」(23.3%)などが散見されたことから、チームワークだけでなく、ワークマネジメント向上の必要性も高まっていることがわかります。

これらの要素は、回答の多かった「モチベーションの維持」(39.2%)や「チームワークの醸成」(26.4%)の具体的な要因にもなっていると読み取れます。

多様なスキルをもつメンバーが在籍するチームにおいては、方向性や役割分担が不明瞭にならないよう、メンバーの業務の見える化や、オープンなコミュニケーションの促進が求められると考えられます。

社外担当者との間にギャップが生じやすくなっている

こうした課題の背景として、社外担当者との共同業務が一般的になったことが挙げられます。社外担当者は、チームの一員であることや、共通の目標に対する認識が薄い傾向があります。社外のメンバーも含めたチーム全体での目標共有とコミュニケーション促進を通じて、認識のギャップをできるだけ埋めていく必要があるでしょう。

 

5年前と比べてチームワークの醸成が難化した理由

ここまでに見てきたとおり、5年前と比べてチームワークの醸成は難化しつつあります。なぜ従来と比べてチームワークを培っていくことが難しくなったのでしょうか。回答者が感じている要因を尋ねました。

「一緒に働くメンバーの価値観が多様化しているから」が最多

最も多かった回答は「一緒に働くメンバーの価値観が多様化しているから」で、54.2%と突出して高い割合を占めていました。多様なスキルをもつメンバーが在籍しているチームにおいては、価値観が画一的ではなくなりつつあることが読み取れます。

この背景には、グローバル化やリモートワーク普及をはじめとした働き方の多様化による、異なるバックグラウンドやスキルをもつチームメンバー同士での仕事の増加があると考えられます。

「対面で会ったことがない人と仕事をすることが増えた」(34.8%)や、「一緒に働くメンバーの数が増えてコミュニケーションを取る時間が減ったから」(26.0%)といった理由を挙げている人が比較的多く見られることからも、価値観の多様化に伴ってチームワークの醸成に苦心している様子がうかがえます。

多様化する労働環境の中でいかに業務効率を高めていくかがチームワーク醸成のカギ

勤務形態や雇用形態が同一のメンバーのみでチームが構成されるとは限らなくなっている昨今、いかに業務効率を高めチーム全体のパフォーマンスを上げていくかが問われています。

従来と同じやり方ではチームワークの醸成が困難になっていることを理解した上で、メンバーの価値観やスキルが多様化した複雑な環境下でも、業務効率を高めていくための取り組みが今後ますます必要とされていくでしょう。

 

チームで仕事をする上で重要と感じること

今回の調査ではチームワークの現状に加え、チームで仕事をする上で重要と感じていることについても質問しました。多くのビジネスパーソンは、どのような要素を求めているのでしょうか。

8割以上が役割の明確化や目標に対する共通認識を重視

「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計が高い割合を占めていたのは、次の4項目でした。

  • 自分の役割を理解できている(87.3%)
  • 自分の仕事がプロジェクト全体にどのように影響を及ぼすのか理解している(84.5%)
  • 目標に対して共通認識を持てている(82.6%)
  • 役割や責任の分担が明確である(79.1%)

多様なメンバーによるチームで成果を上げるために、それぞれの役割や責任を明確にする重要性が高まっていることの表れと解釈できるでしょう。

また、チーム全体の目標やゴールに対する共通認識の形成についても、8割以上の回答者が重要と回答しています。社内外のメンバーが関わるプロジェクトが一般的になりつつある昨今、チームとしてのパフォーマンスを引き出すには共通認識の形成が欠かせません。多様なスキルをもつメンバーが在籍するチームにおいて、いかにして同じ方向を向いて仕事を前に進めていくかが問われています。

多様化する労働環境でチームワークマネジメントの重要性が高まっている

社内外の多様なチームメンバーで仕事をする機会が増えていること、そしてメンバーの役割・責任を明確にし、共通認識を持った上で業務を進めていく必要があることが、今回の調査結果からうかがえました。

ヌーラボでは、組織や所属の枠を越えて集まった人々がワンチームとなり、1つの目標に向かって協力し、効率的かつ効果的に業務を推進するためのプロセスや手法を「チームワークマネジメント」と定義しています。

部門や役職にとらわれず、チームワークマネジメントの取り組みによって成果を上げていくことが、変化の激しいビジネス環境下での成果と組織の競争力向上につながっていきます。

 

■調査対象:社会人歴6年目以上で、普段の業務で社内・社外と共同でプロジェクトを進めることがあるビジネスパーソン
■調査手法:インターネットリサーチ
■調査期間:2024年8月29日(木)~9月2日(月)
■有効回答数:【本調査】1,200サンプル
■調査実施機関:株式会社ネオマーケティング

 

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