プロジェクト管理と生成AI、佐賀で持ち寄った実践|JBUG佐賀イベントレポート

2026年8月29日、佐賀にてBacklogユーザーコミュニティ「JBUG」が開催されました。会場は佐賀市唐人のLIGHTHOUSE 2Fで、開催には佐賀県産業スマート化センター様にご協力いただきました。

今回のテーマは「プロジェクト管理」と「生成AI」。Excelでの管理に限界を感じている方、Backlogを導入したもののAIをもっと使いこなしたい方に向けて、前半はLTセッション、後半はBacklogを実際に触るハンズオンという構成です。土曜日の午前中から会場を開け、ランチタイムの自由懇談を挟んでの開催となりました。

当日の内容をまとめましたので、ぜひご一読ください。

※掲載内容はすべてイベント開催当日時点の情報です。

クラウド経費導入に伴うBacklogによるプロジェクト管理

ご登壇者紹介

株式会社鈴花
つかぽん 様

ツールを導入する側ではなく、導入される側からBacklogに参加するとどう見えるのか。最初のLTでは、佐賀県で着物関連の商品を販売する企業のシステム課から、マネーフォワード クラウド会計Plusとクラウド経費の導入プロジェクトの話が共有されました。

自社でのBacklog利用はシステム課の2名のみで、課題管理よりもWikiが中心という状態でした。そこからベンダーが立てたプロジェクトへ参加することになった理由は、登壇者が簿記1級を持ち、会計とシステムの両方の言葉が話せるからです。「会計もシステムもわかるなら」と経理と社長から声がかかったそうです。

キックオフの後、Backlogには課題が80件ほど一気に追加されました。テンプレート化された標準パターンで期限も入っており、空欄の担当者を埋めるとそのままガントチャートができあがります。メールの定型的な挨拶文なしにやり取りが進むこと、誰がいつまでにやるかが一目でわかること、設定マニュアルのURLや動画が課題に紐づいていることが、良かった点として挙がりました。

一方で経理課はBacklogを使った経験がなく、担当者が空欄のまま期限が過ぎる課題も出ました。Backlogを使ったことのない部署に使ってもらうには、どう使うのか、何の目的で使うのかを最初に伝えておかなければならない、という言葉で締めくくられました。

進捗MTGいらず!ガントチャートでブログ公開までの8項目を見える化

ご登壇者紹介

株式会社キーワードマーケティング
梶原 様

決まった工程を何本も並行して回す仕事は、どこで詰まっているかが見えにくくなります。続いてのLTでは、ヌーラボのオウンドメディアで編集を担当する梶原様から、進捗管理を切り替えた話が共有されました。

編集者は3人で、月に5本から8本を公開しています。1本の記事に原稿の編集、タイトルの作成、アイキャッチ画像の外部への発注、ブログツールへの入稿といった8つほどの工程があり、公開までに1ヶ月半から2ヶ月かかることもあります。

新卒1年目で配属された当時は、タスク管理そのものが苦手だったと振り返ります。当時のスプレッドシートは一見まとまって見えるものの、8つの項目がすべてプルダウンで、どれがどの状態なのかがわかりません。定例ミーティングが1件ずつの進捗確認で終わってしまい、本当に相談したい記事の中身の話ができない状態でした。

Backlogに移してから2年ほど。ステータスが分かれていることで、どの記事がどのあたりにいるのかが一覧で見えるようになりました。ガントチャートはバーを伸縮できるため、発注が戻ってきて公開が後ろにずれる変動にも対応しやすいといいます。担当者が複数いて変動の多い業務はBacklog、自分ひとりで完結する作業はスプレッドシート、という使い分けをしているとのことです。

ハンズオン「Backlogに触ってみよう」

後半は、参加者の皆さんに実際にBacklogを触っていただくハンズオンです。30日間の無料プレミアムプランでトライアルスペースを用意し、参加者へ実際のBacklogアカウントをお渡ししてチームへ分かれました。用意したシナリオに沿って、課題一覧でどんな件名や担当者が並んでいるかを確認し、自分の課題を作成し、そこからAIアシスタントへの質問へと進んでいきます。

終盤には、ヌーラボからAIアシスタントのデモも行いました。プロジェクトを読み込ませて、担当者が未設定の課題を洗い出す、誰がどれくらいの課題を持っているかの偏りを確認する、手が空いているメンバーを担当候補として提案させるといった使い方です。最終的に誰へ割り当てるかを決めるのは人です。AIアシスタントはプロジェクトを前に進めるために抜けを探す役割であり、進行を取り締まるものではないという位置づけを共有しました。データが蓄積されているほど提案の精度も上がるため、日々の記録がそのまま効いてくる機能でもあります。あわせて、親課題・子課題・孫課題の階層についても紹介しました。

ユーザー会を終えて

「JBUG佐賀」では、導入される側から見たBacklog、ブログ編集という定型業務の進捗管理、そしてAIアシスタントを実際に触るハンズオンまで、立場の異なる視点からBacklogの使い方を共有しました。

通底していたのは、誰がいつまでに何をするのかを見える状態にしておくこと、そして完了の条件を先に決めておくことが余計なやり取りを減らすということです。ハンズオンで触れたAIアシスタントも、そうして積み上げた記録があってはじめて力を発揮します。丁寧に書かれた件名や完了条件は、後から読む人のためだけでなく、AIへの指示書にもなっていきます。

ご登壇いただいた皆さま、開催にご協力いただいた佐賀県産業スマート化センター様、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

今後もJBUGでは、Backlogユーザー同士が実践知を共有し合える場をつくっていきます。

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