Googleでプロジェクト管理!各ツールのメリット・デメリット、注意点を解説

タイトルの「Googleでプロジェクト管理!各ツールのメリット・デメリット、注意点を解説」が記載されたイラスト
Googleはスプレッドシートやドキュメントなど、ビジネスに役立つ多様なツールを提供しています。これらを活用することでプロジェクト管理が可能です。

本記事ではプロジェクト管理に有用なGoogleツールを紹介するとともに、メリット・デメリットを解説します。

最後には、本格的なプロジェクト管理に適したツール「Backlog」についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

プロジェクト管理とは

プロジェクト管理は、目標達成に向けてプロジェクトの進行を管理する取り組みです。人材、資金、時間などの限られたリソースを最適に活用し、プロジェクトを成功に導くことを目指します。

プロジェクト管理では、特に以下のような点に注目します。

  • スケジュール管理:各作業の期限設定と進捗状況の把握。
  • リソース配分:人員と予算の効果的な割り当て。
  • 品質管理:業務品質を維持するための管理・改善を実施。
  • リスク管理:潜在的な問題の予見と対応策の準備。
  • コミュニケーション:チーム内外での円滑な意思疎通。

これらの要素を適切に管理することで、リスクを最小限に抑え、円滑なプロジェクト進行を実現できます。

参考:プロジェクト管理とは?目的や項目、管理手法について徹底解説!

プロジェクト管理に役立つGoogleのツール

ビジネスパーソンがテーブルの周りに立ち、書類と虫眼鏡を使って何かを検討している様子のイラスト画像
Googleは、プロジェクト管理に活用できる様々なツールを提供しています。これらのツールはインターネット環境があれば、場所を問わず利用可能です。

ここでは、プロジェクト管理に利用できるGoogleのツールをご紹介します。

  • Google スプレッドシート
  • Google ドキュメント
  • Google カレンダー
  • Google Meet
  • Google Workspace
  • Google Tables

それぞれについて、詳しく解説しましょう。

1.Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートのダッシュボードの画像
引用:Google スプレッドシート

Googleスプレッドシートは、オンライン上で使用できる表計算ソフトです。関数を用いた自動計算やデータの整理・分類が可能で、ビジネスシーンにおけるデータ管理や分析に広く活用されています。

プロジェクト管理では、プロジェクト全体の進捗を管理するガントチャートとして広く利用されています
セルに日付やステータスが入っており、ガントチャートとして利用しているシートの画像
フィルター機能や関数などを利用することで、日数計算やタスクの絞り込みなど、様々な機能が追加可能です。

ただし、専用のプロジェクト管理ツールと比べると、タスクの追加や更新の自動通知機能がないなど、機能面で劣る部分もあります。また、スマートフォンやタブレットでの操作性が悪いという点にも注意しましょう。

スプレッドシートを利用する際は、それらの問題を踏まえた上での利用をおすすめします。

2.Google ドキュメント

Googleドキュメントを入力している様子の画像
引用:Google ドキュメント

Googleドキュメントは、ブラウザ上で文書ファイルを作成・編集できるツールです。複数のユーザーが同時に編集できるため、チームでの共同作業をスムーズに進められます。

また、過去の編集履歴を確認できるので、文書の変更点の追跡、版の復元が容易に実施できます。

さらに、コメント機能を活用すれば、文書内で直接意見交換が可能です。特定の箇所に対して質問や提案を残せるため、効率的なコミュニケーションが実現できるでしょう

3.Google カレンダー

Googleカレンダーの画像
引用:Google カレンダー

Google カレンダーは、オンラインスケジュール管理ツールです。個人利用からビジネスでの活用まで、様々な場面で利用されています。

Google カレンダーでは、チームメンバーとカレンダーを共有し、スケジュールを可視化できます。これにより、プロジェクトの日程や締め切りを関係者間で共有することが可能です。

また、多くの企業がGoogleアカウントを所持していることから、企業間でのスケジュール調整にも利用できます。例えば、外部関係者との会議設定などに活用できるでしょう。

4.Google Meet

Google Meetで様々なメンバーが楽しく会話している様子の画像
引用:Google meet

Google Meetは、シンプルな操作性が魅力のビデオ会議ツールです。Google Meetを使用すれば、場所の制約を受けずに会議を実施できます

Google Meetには以下のような特徴があります。

  • デバイスとネット環境があればどこでも参加可能
  • PC、スマホ、タブレットなど幅広く利用可能
  • 参加者に画面を共有し、効果的なプレゼンが可能
  • 会議内容を録画して共有可能
  • Googleカレンダーを利用して資料の共有ができる

このように、Google Meetにはビデオ会議に必要な機能が揃っています。また、Google カレンダーとの連携してスケジュールが組めるなど、他サービスとの親和性が高い点も特徴です。

5.Google Workspace

Google Workspaceを紹介するトップページの画像
引用:Google Workspace

Google Workspaceは、Googleのツールを統合したグループウェアツールです。スプレッドシートやドキュメント、カレンダー、Meet、Gmailなどさまざまなツールを連動させて使用でき、プロジェクトの進捗状況を効率よく管理できます。

加えて、企業全体でのセキュリティ設定や、独自ドメインでのメール利用、ユーザー管理など、ビジネス向けの機能が充実している点も特徴です。

Google Workspaceには複数のプランが用意されており、組織やプロジェクトの規模に応じて選択できます。

プラン Business Starter Business Standard BusinessPlus Enterprise
ユーザー1人あたりの月額料金(1年契約の場合) 680円 1,360円 2,040円 要問合せ
ユーザー1人あたりのストレージ 30GB 2TB 5TB 5TB(追加可能)
ビデオ会議の参加人数 100人まで 150人まで 500人まで 1000人まで

参考:Google Workspace | 料金

いずれのプランでもGoogle Workspaceの基本機能は使用できますが、ストレージやビデオ会議への参加人数などに違いがあります。組織の規模や業務内容に応じて、適切なプランを選択することが大切です。

6.Google Tables

Google Tablesの画像
引用:Google Tables

Google Tablesは、タスクの割り当てや進捗管理に役立つデータ管理ツールです。ボットを使ってタスクの進捗状況を自動でメール送信するなど、これまで手作業で行っていた作業を自動化できます。さらに、コーディング知識がなくてもノーコードでボットの設定が可能なため、業務の効率化が容易に実現できます。

ただし、Google Tablesはまだベータ版で、2024年10月現在、アメリカ国内でしか提供されていません。新規ユーザーの受付も停止しているため、日本で利用するにはもうしばらく時間がかかります。

Googleのサービスでプロジェクト管理する際の問題点

男性がデスクに座り、ラップトップと書類の山の前で作業しているイラスト画像
便利な機能が揃うGoogleツールですが、プロジェクト管理をする上では、以下のような問題点があります。

  • プロジェクト管理用の機能が不足している
  • プロジェクト管理に最適化されていない
  • ツール間でのデータ連携が難しい
  • 情報が散逸しやすい

それぞれの問題点について順番に解説しましょう。

プロジェクト管理用の機能が不足している

Googleのツールは多様な用途に対応できますが、プロジェクト管理に特化した機能が十分ではありません。例えば、ガントチャートやバーンダウンチャートなどの機能は標準では提供されていません。

Google スプレッドシートを使って類似の機能を再現することは可能ですが、その場合、作成や保守に多くの時間と労力を要します。また、そうして作成した機能も、専用のプロジェクト管理ツールと比較すると機能面で劣ることは否めません。

プロジェクト管理に必要な機能を揃えたい場合は、プロジェクト管理ツールを選択することも検討すべきでしょう。

プロジェクト管理に最適化されていない

Googleのツールはプロジェクト管理を前提とした設計にはなっていません。そのため、プロジェクト管理を始める前に、ユーザー自身が準備を整える必要があります。

主に、以下のような事項を検討しなければなりません。

  • 管理表のレイアウト
  • 情報の共有方法
  • 進捗状況の確認方法
  • ファイルの保管場所

これらの準備に多くの時間を要するため、プロジェクトの立ち上げが遅れる可能性があります。

一方、Backlogのような専用のツールであれば、プロジェクト管理に特化した機能を標準装備しています。プロジェクト管理のベストプラクティスに基づいて設計されているため、複雑な設定やカスタマイズをせず、すぐにプロジェクト管理を開始できます。

専用ツールを使用することで、準備にかかる時間を削減し、効率的なプロジェクト進行を実現できるのが大きなメリットです。

ツール間でのデータ連携が難しい

ツール間でのシームレスなデータ連携が困難であることも、プロジェクト管理における大きな課題です。

例えば、Googleスプレッドシートで作った管理表の情報を変更しても、Googleカレンダーに自動的に反映させることはできません。そのため、メンバーは手動で情報を更新し、さらにその変更をチームに伝える必要があります。

このような人力での作業は労力がかかるだけでなく、作業漏れの原因にもなります。拡張機能を利用すれば自動連携機能を開発できますが、機能の実装や保守には人的リソースが必要です。

これらの問題は、プロジェクト管理の効率を低下させ、チーム全体の生産性に悪影響を及ぼす可能性があります。

情報が散逸しやすい

Googleツールを使用したプロジェクト管理の大きな課題の一つは、情報の散逸リスクです。スプレッドシート、ドキュメント、カレンダーなど、複数のツールを使用して情報を共有するため、プロジェクトに関連するデータや資料が分散しやすくなります。

これにより、必要な情報を見つけ出すことが困難になり、意思決定のスピードが遅くなる可能性があるのです。

また、情報がチーム全体に共有されないと、メンバー間で情報の偏りが出てしまい、密な連携が難しくなる恐れがあります。

このような状況は、チームの一体感を損ない、プロジェクトの効率的な進行を妨げる可能性があります。さらに、情報の不足や誤認から生じる問題は、最終的にプロジェクトの品質低下やコスト増加につながる恐れがあるのです

そのため、プロジェクト管理を行う際は、情報の管理と効果的な共有方法について、十分な対策が必要です。

プロジェクト管理ツール「Backlog」の魅力

「チームの業務を見える化してタスク漏れやスケジュールの遅延を防ぐ」と記載されたBacklogの紹介サイトのトップページ画像
Backlogは、プロジェクト管理に特化した多機能ツールとして、様々な業界で利用されています。豊富な機能と直感的な操作性を兼ね備え、チームの生産性向上に貢献します。

Backlogには、以下のような強みがあります。

  • プロジェクト管理機能が豊富
  • データの一元管理で業務を効率化
  • タスクに関するデータを集約し、情報の散逸を防止
  • プロジェクト管理に特化したデザイン
  • 外部サービスとの連携が可能

それぞれについて、順番に解説しましょう。

プロジェクト管理機能が豊富

Backlogには、プロジェクト全体の管理に役立つ機能が揃っています。そのため、Backlogだけでプロジェクト管理を円滑に進行することが可能です。

例えばガントチャート機能では、各タスクやプロジェクト全体の進捗を可視化できます。ドラッグ&ドロップで簡単にスケジュールの変更を反映したり、担当者やカテゴリーごとにタスクを表示することも可能です。
タスクが登録されたBacklogのガントチャートの画像
また、ボード機能では、「未着手」、「進行中」、「完了」といったタスクの進捗状態を一目で確認できます。タスクをドラッグ&ドロップすることで簡単に状態を変更できるため、更新作業も効率的に実施できます。
登録されたタスクを移動させているBacklogのボードの画像
このような機能を通じて、Backlogは円滑なプロジェクト進行をサポートします。

参考: ガントチャート | 機能 | Backlog

データの一元管理で業務を効率化

Backlogでは、プロジェクトに関連するすべてのデータを一箇所で管理できます。この一元管理システムにより、各機能間でのシームレスなデータ連携が実現可能です。

例えば、ガントチャートでタスク情報を更新すると、その変更がダッシュボードや他の関連機能に即座に反映されます。この仕組みにより、重複作業や手動での更新作業が不要となり、作業時間の削減につながります

また、一元管理により機能間でのデータの不一致や更新漏れのリスクがなくなるため、チーム全体で最新かつ正確な情報を共有可能です。結果として、メンバー間の認識のズレや誤解を防ぎ、プロジェクトの円滑な進行を実現します。

タスクに関するデータを集約し、情報の散逸を防止

Backlogは、タスクごとに専用のページを提供し、関連情報を一箇所に集約する機能を備えています。この機能により、プロジェクト管理における情報の散逸リスクを大幅に低減できます。

タスクページには、関連ファイル、Wiki、コメントなど、そのタスクに関する情報を紐づけることが可能です。これにより、チームメンバーは必要な情報を素早く見つけ出し、効率的に作業を進めることができます

例えば、タスクの進捗状況を確認する際、関連する過去の議論や決定事項、参考資料などを同じページで参照できます。これにより、新しいメンバーがプロジェクトに参加した際も、各タスクの背景や経緯を迅速に理解できるでしょう

この集約型の情報管理により、チーム全体のコミュニケーションが円滑化され、意思決定のスピードが向上します。

関連機能:課題ごとのコメント | 機能 | Backlog
関連機能:ファイル共有 | 機能 | Backlog

プロジェクト管理に特化したデザイン

Backlogは、プロジェクト管理に特化したシンプルで直感的なUIデザインを採用しています。この設計により、ユーザーは複雑な設定や操作方法の習得なしに、すぐにツールを使いこなせるようになります。

例えば、ボード機能では、タスクカードをドラッグ&ドロップするだけで、簡単に進捗状態を更新可能です。この直感的な操作方法により、タスク管理の効率が大幅に向上します

また、ユーザーの学習コストを大幅に削減できる点も魅力です。新しいツールの導入時によくある長期の研修や複雑なマニュアルの必要性が低く、チームメンバーはすぐにBacklogを効果的に使用し始めることができます。

外部サービスとの連携が可能

Backlogは、外部のサービスとシームレスに連携できるのも特徴です。例えば、以下のようなサービスとの連携が可能です。

連携可能なサービス 連携で得られる機能・メリット
Slack Backlogの更新内容の通知、課題追加
Chatwork Backlogにおけるプロジェクトの更新情報をリアルタイムに通知
Dropbox Dropboxの保存ファイルをBacklogの課題にリンクし、直接アクセス可能
メール連携 メール経由でBacklogへの課題の追加やコメント返信、プルリクエストへのコメント投稿が可能
iCal同期 GoogleやAppleなどの各種カレンダーとマイルストーンを同期し、期限日を把握
Googleチャット Backlogの更新情報をリアルタイムに受信可能
Googleドライブ Googleドライブに保存されたファイルをBacklogの課題にし、直接アクセス可能
Googleスプレッドシート Googleスプレッドシート(テンプレート)を使用し、Backlogへ課題を一括登録可能

チームメンバーは普段使用しているツールからBacklogの情報にアクセスできるため、情報の見落としを防ぎ、作業効率を向上させられます。また、データの移行や一括登録も容易になるため、業務実態に合った柔軟な運用が可能になります。

関連:Backlog外部サービス連携

プロジェクト管理には、Googleツールと連携できるBacklogを使おう

Googleツールを使ったプロジェクト管理は、アカウントさえ所有していればすぐに始められるのが魅力です。しかし、プロジェクト管理に特化したツールではないため、機能面や利便性に課題があります。

Backlogは、直感的な操作性と豊富な機能を併せ持つプロジェクト管理ツールです。シンプルなUIデザインにより、ITツールに不慣れな方でもすぐに使いこなすことができます。また、プロジェクト管理に必要な機能を幅広く揃えているため、多面的にプロジェクト進行を支援可能です。

<基本的な機能の一覧表>

機能 特徴
ガントチャート 各タスクやプロジェクト全体の進捗を可視化。
ドラッグ&ドロップで簡単にスケジュールを修正。
ボード プロジェクト内の課題の進捗を一覧で表示。ドラッグ&ドロップでタスクの進捗を素早く更新。
ファイル共有 プロジェクトごとのファイルを一元管理。
関連する課題ページやWikiにリンクを設置することで、簡単にアクセスできる。
Wiki 議事録や業務フローなど、プロジェクトに関するナレッジを集約。メンバーが自由に追加・編集可能。
バーンダウンチャート プロジェクトの進捗をマイルストーンごとにグラフで表示。
タスクの遅延を瞬時に把握。
親子課題 依存関係にあるタスクを親子課題としてまとめて管理。
課題ごとのコメント タスクごとに円滑なコミュニケーションを促進。
お知らせ機能 プロジェクトに関する更新情報をメンバーに通知。
モバイルアプリ スマートフォンからタスク管理が可能。
プロジェクトの進捗確認のほか、コメント返信やWikiにも対応。

このような機能を活用することで、プロジェクト管理に関わる業務の効率を向上させ、チーム全体の生産性向上につなげることが可能です。

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