いつもBacklogをご利用いただき、ありがとうございます。この記事はBacklogのAPIを利用している開発者向けの解説記事です。先日告知した「状態の追加機能」リリースに伴うAPIの変更点などをご紹介します。
なお今回紹介するAPIの変更点は「状態の追加機能」のご提供に先立ち、既にリリースされています。そのため、状態の追加機能のリリースを待たずに、APIを利用したシステムを先んじて改修できます。
目次
APIの変更点
- 課題関連の各APIに含まれる状態のレスポンスに、ProjectId、Color、Display Orderなどの情報を追加しました
- プロジェクトの状態一覧の取得APIを追加しました
既存の状態のidは変わりません
すべての状態はidを持っており、APIを利用することで状態のidを取得できますが、「状態の追加機能」リリース後も、既存の状態(未対応、処理中、処理済み、完了)のidは変わりません。
したがって、状態を追加せず、既存の状態のみを利用する場合、機能リリース後も同じようにAPIを利用できます。
追加された状態の情報について
既存の状態は、状態のidとして1,2,3,4を持っていましたが、追加された状態は、1,2,3,4以外のintの値を持ちます。
また、状態の追加機能提供にあたり、課題情報を扱うAPIの各statusにprojectId、color、displayOrderの情報が追加されています。
参照: 課題一覧の取得API
レスポンス例 "status": { "id": 100, "projectId": 1, "name": "新しい状態", "color": "#ed8077", "displayOrder": 1001 },
プロジェクトが使える状態一覧の取得について
追加した状態はプロジェクトに紐付きます。特定のプロジェクトで使用できる状態の一覧は、新たに追加されたプロジェクトの状態一覧の取得APIで取得できます。
形式は課題を扱うAPIで取得できる形式とほぼ同じです。
レスポンス例 [ { "id": 1, "projectId": 1, "name": "未対応", "color": "#ed8077", "displayOrder": 1000 }, { "id": 100, "projectId": 1, "name": "新しい状態", "color": "#ed8077", "displayOrder": 1001 }, ... ]
また既にあった状態一覧の取得APIのレスポンスは変わらず、これまでの状態のみを返します。状態一覧の取得APIは近くDeprecatedとなる予定ですので、利用できる状態の一覧を取得したい場合、今後はプロジェクトの状態一覧の取得APIを利用することを推奨します。
Backlog4Jの対応
弊社が公開しているJava言語向けライブラリ、Backlog4Jも既に先述の仕様変更に対応済みです。追加した状態を利用するときは、最新のバージョンをご利用ください。
APIによる状態の追加・編集・削除について
状態の追加・編集・削除をするAPIについては、状態の追加機能リリース時点では提供いたしませんが、実装を予定しています。続報をもうしばらくお待ちください。