世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!
今回はBacklogのユーザーグループ、JBUG(ジェイバグ)が半年ぶりに高知で開催されました!その様子を登壇された方ごとにレポートします。
オープニング Journeymanさん
オープニングトークはJBUGのメンバーとして長く活動しているJourneymanさんです。
Journeymanさんは2019年の10月に立ち上がった、1回目のJBUG高知から携わってくださっています。オープニングトークでは立ち上げることになった経緯や現在に至るまでの運営体制の変化をご紹介いただきました。
Journeymanさんは、CLS高知という別のコミュニティがきっかけで高知に来るようになり、そこから高知に魅了され、今ではプライベートの旅行でも訪れているそうです。
そんな思い入れのある高知を更に盛り上げていくためにもJBUG高知の企画を進め、今回の開催を実現してくださいました。
普通の教員が社会に巻き込まれるコツとその回し方 野崎さん
野崎さんは大学卒業後、東京の企業に勤めたのち、高知県へ移住したそうです。
その後土佐塾中学・高等学校の教論となり、一般社団法人も立ち上げました。
精力的に活動する野崎さんに、生徒との向き合い方や情報発信についてお話し頂きました。
大切にしている考え方は、「一人ひとりが「学ぶ」の主語になること。」と話していました。
教鞭を執るようになり、保護者や周りの大人たちから生徒の勉強の進め方について相談を受けることがあったようです。
そこで「どうやったら勉強するようになるか?」という考え方に疑問を持つようになり、生徒一人一人を主語にして本人に合った教育方針を提示してあげることの大切さに気づいたようです。
だからこそ生徒自身を主語に置き、「本人に寄り添った学び」を考えることの必要性を訴えていました。
また、ご自身の活動をイベントで登壇して話したり、ブログで発信していくうちに「ちょっと相談に乗ってください」と声をかけられるようになったそうです。
教鞭を執るのと並行して、イベントやブログで発信するのはお忙しい中で大変だと思いました。
忙しい時には「予定を入れない」ということをカレンダーの予定に入れることで業務に追われることを避けているそうです。
その結果、残業もなくプライベートも充実させることができ、心の健康状態を保つことができているように感じました。
だからこそ、余裕を持って生徒一人一人の悩みや課題に向き合うことができ、適切なアドバイスができるのだと思いました。
日々のタスクをこまめに纏めるのが大事な話し 濱田さん
濱田さんはK2 Vision合同会社の代表としてシステム開発やビッグデータ分析の基盤構築のお仕事をしています。
ご自身もプレイングマネージャーとして開発に携わる濱田さんは下記のような案件でPMをしているそうです。
【プロジェクトの概要】
- 運用が始まって15年
- 初期に開発したメンバーは一人もいません
- 引き継ぎを行った前任者も初期メンバーではない
【日々の業務】
- ミドルウェアのバージョンアップ
- AWSサービスのバージョンアップ
- アラート対応
- データ調査
- 新規機能開発
引き継ぎがうまくできていなかったので、案件に入った当初は困惑することもあったそうですが、Backlogの中を検索することで仕様の把握ができたそうです。
運用15年分のプロジェクトのナレッジが全てBacklogに入っていて本当に助かったそうです。
そんなご経験から仕様はもちろん、作業内容や議事録、検討履歴など全てをBacklogに残すことの大切さを訴えておりました。
そして会社のメンバーにもそのように指示し、徹底させることでコストが余計にかかることや事故を未然に防いでいるそうです。
また、記録やドキュメントを残すことを怠りがちな方がいた場合は、自身の経験談を伝えながらその大切さを訴え、コピー&ペーストやスクリーンショットでも良いので必ず記録を残してもらっているそうです。
記録を残すことの大切さには僕も完全に同意します。当事者でも時間が経てば忘れますし、説明できる人が誰もいない。ということも頻繁にあります。
どうしてそうなったかも含めて仕様や作業内容を理解できれば別の技術を使った対応方法など、新しいアイデアが出るかもしれません。
僕自身、Webディレクターをしていた時は記録やドキュメントを残すその瞬間は面倒に感じることもあり、後手に回しがちになることもありましたが、その場合はあとで余計大変なことになることのサインだと思って極力その場で取り組むようにしていました。
登壇資料:非公開
うまく回せるPMの市場価値のはなし 天辰さん
JBUG鹿児島を開催したプロンプト・K株式会社で代表を務める天辰さんにプロジェクトマネージャー(以下、PM)の極意について語っていただきました。
まずPMを「お客様と開発陣の板挟みになる仕事」と定義していました。
その上でプロジェクトの中盤以降から終盤に向けて二次曲線的に進捗が上がるのが良い進捗イメージであり、プロジェクト開始当初からPMが進捗率に拘りを持ち、終盤に向けて直線的に進捗が上がることを前提としているとデスマーチになりかねないというお話をしていました。
そして市場価値が上がるPMの定義を以下のように述べていました。
【求められるPMの資質】
- 技術要素と要素技術の把握をしている
- コンピュータと通信の原理原則を理解している
- 開発から運用が見通せる
- ソフトウェア構成管理ありきの開発手法を取り入れる
話を聞いていてPMには、現状を理解しようとする姿勢と交渉する覚悟が必要だと思いました。少し違いますが僕自身もディレクターをしていたので上述の通り、進捗率に拘りを持ちたい気持ちは分かります。
ただ、これは裏を返すと「不安や焦り」からくるものです。冷静に今ある状況の理解に努め、スケジュールの再調整にも許容することが大切です。
それは早くゴールに到達することが大切なのではなく、確実にゴールに到達することが大切だからです。
それを理解していれば開発側に無理強いする必要はなく、クライアントとも冷静に話し合いができるでしょう。
その結果として、開発、クライアントそれぞれとの間に強固な信頼関係が築けていくのではないでしょうか。
匿名のファンを巻き込み行うメディア運営 安藤さん
安藤さんはファクトチェック専門メディア、 一般社団法人リトマスの理事であり、株式会社インフォハントの代表でもあります。
現代においてインターネットで情報を得ることは多くの方が当たり前にしています。
しかしネット上にあふれる玉石混交の情報から自分自身を守るためにもメディア情報リテラシーを身に付けることが大切と考え、リトマスというメディア運営をしているそうです。
ファクトチェックとは「世の中に影響を与える情報が事実かどうか確認すること」と定義した上で、基本ルールを以下の2点としているそうです。
【ファクトチェックの基本ルール】
- 事実と意見の区別
- 証拠に基づく検証
東日本大震災以来、さまざまなネット情報を検証してきた経験を活かし、日本で初めてとなるファクトチェック専門メディアとなったリトマスは寄付金のみで運営されています。
そのため、寄付金をどこからどのように受け取るかは、公平さを保つためにも必要な観点だそうです。
また寄付金を集める時など、困ったことがあればそれを正直に発信し、素直に周りの方にお力添えをいただくように努めているそうです。
ファクトチェックは世の中にとって必要不可欠だと思います。世界情勢が不安定になりがちな現代ですが、その上、AIの進化もあります。
今までは目にした情報を「信頼できる」ことが前提で無条件に信用していましたが、これからは「信頼できないかもしれない」ということを前提にさまざまな情報と向き合っていく必要があるかもしれません。
また、これからインターネットを通じてさまざまな技術や情報に触れていくであろう子供達のことを考えると尚更ファクトチャックは必要です。
同時に子供達には自分自身の身を守るためにリテラシーを高めるための教育が必要だと思います。
応援し応援される関係を紡ぐこと 伊与田さん
大学卒業後にケニアに移住し、写真を始めた伊与田さん。
帰国後、夜間の専門学校へ通い、本格的に写真の勉強をしたそうです。
それからはさまざまな国へ旅をしながらドキュメンタリー写真を撮り続けるフォトグラファーとして活動しているそうです。
また、去年まで18年間ニューヨークで暮らし活動したようですが、最終的に故郷の高知に貢献したいと帰国を決意。
今後はより多くの人に高知に来てもらい、高知の魅力を感じてもらいながら命の輝きに光をあてた写真を撮るべく精力的に活動していくそうです。
レポートブログについて
今回登壇頂いた野崎さんと天辰さんにレポートブログを書いて頂きました。ありがとうございました!
野崎さんのブログ:JBUG高知#3で話してきました
天辰さんのブログ:JBUG高知#3でLTしてきました
交流会
今回、半年ぶりの開催となったJBUG高知では初参加の方や初めてイベントで登壇する方がいました。また静岡や鹿児島から来られた方もいました。
懇親会参加者も多く、登壇内容についてだけではなく、プライベートの話などさまざまな内容で盛り上がっていました!
宴席の規模もさほど大きくなかったため、参加者同士充実したコミュニケーションが取れていたと思います!そんな中でみんなで高知から四国を盛り上げたいとの気運も高まりました!!
開催に向け準備された運営の皆さん、ありがとうございました!!
登壇者の皆さまもお疲れ様でした!お忙しい中ご準備いただきありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします。一緒に四国を盛り上げて行きましょう♪
会場提供について
最初に登壇いただいた野崎さんが運営するKochi Startup Baseよりとても素敵な会場を提供いただきました。
ご準備や調整などお手伝いいただき大変助かりました!ありがとうございました!とても楽しかったです♪
クラウドファンディングもしているようなのでぜひご覧ください。
次回以降のJBUGについて
- JBUG 大阪 7月21日(金)開催予定で鋭意準備中です
JBUGについて
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています。
プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。
Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。
あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?
これまで、北海道、宮城、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。
いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!
Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。
それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
パートナー制度について
ヌーラボではヌーラボサービスの導入 / 技術 / 運用支援を行う企業とアライアンスを組んでおります。
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