#JBUG広島 × #AgileJapan 〜 「プロジェクトマネジメントとアジャイルの大切なこと」 #JBUG

世界中のBacklogユーザーのみなさま、こんにちは! コミュニティマネージャーのTanny(タニー)こと、谷山鐘喜(たにやましょうき)です!

BacklogのユーザーグループであるJBUGが先日広島で開催した勉強会についてレポートします。

今回JBUGとAgileJapanの2回目の共同開催が実現しました。
1年振り2回目の共同開催となるJBUGとAgile Japanのコラボレーションです。
プロジェクトマネジメントとアジャイルを体系的に学べ、非常に有意義且つ親和性の高い勉強会だったと思います。

前回のレポートブログはこちらからご確認頂けます。

福井さんによる「敵は敵の顔をしては向かって来ない」

情報システム部として働く福井さんは様々なコミュニティに参加しています。
そんな福井さんですが昨今巷で言われている、業務改革やDXを推進するにあたって障壁となる組織のガバナンスの問題やそこに生じるリスクと変革を恐れる個人の心の問題などを挙げていました。

改革は味方が少ない事が前提なのでやってはいけない事として関係者同士で行う「1対1のクローズドなコミュニケーション」と言ってました。

みんなが見えるオープンの場だからこそ不毛な戦いに発展する事なく、建設的な議論が交わされるのです。そんな時に使うのがプロジェクト参加者全員からコミュニケーションの様子が見えるBacklogと言って頂きました。ありがたいですね♪

Tanny’s eye

福井さんが仰る事には僕も賛成しますし、どこの組織もこうであって欲しいと考えているものだと思います。

特にチャットのDMによる1対1のコミュニケーションは表情やボディランゲージから言葉のニュアンスを汲み取る事ができず、テキストのみのコミュニケーションになるので危険です。

本質から外れた所で議論が白熱したり、マウント合戦に発展しがちです。
こういった状況に加え、問題が発生している事に誰も気づけないという側面もあります。

マネージャーなど、管理職からしたらボヤの段階で火消しにかかりたい所ですが、当事者同士だけでのコミュニケーションで問題が発生した場合に、事が大きくなってからでないと対応できないという側面があります。

その場合大抵はボヤレベルでは無くなっているので火消しに時間を要するという事態になりがちです。
僕もまだまだですが、成果に結びつくように建設的な議論ができるようになっていきたいですね。

福井さんの資料福井さんの資料

待島さんによる「やさしいBacklogの使い方」

株式会社Gear8でWebディレクターを務める札幌在住の待島さんは過去にJBUG札幌に参加したこともあります。

今回はシステム導入やDX推進を行う事に慣れていないお客様向けに、どのようにBacklogの使い方をレクチャーしていくのか教えて頂きました。

まずは下記の5点を基本としています。

  1. 新規課題を立てる(件名、本文、担当者、開始日、期限日を入力頂く)
  2. 課題にコメントを返す(担当者の切り替えや状態欄の変更もお願いする)
  3. コメントの引用やスターの活用をする
  4. ファイル添付やテキストの体裁を整える
  5. Backlogからのメール通知を設定する

このように段階を分けてお客様へレクチャーを行いながらも、全てが最初からできなくても良いという前提に立っています。

「Backlog便利なので使ってください。」という使い方に慣れた側からの一方的なコミュニケーションにならない様に注意し、一つ一つ段階を経てお客様も慣れていくようにしています。

Tanny’s eye

Backlog自体もやさしいUI、UXになるよう開発をしていますが、そんなBacklogの使い方をやさしく教えて頂けるなんて、やさしい待島さんだからこそできるのだと思いました。

僕も導入後のオンボーディングや使い始めのユーザー様向けにYouTubeを更新していたりしますが、待島さんの基本スタンスである「焦らない」というのには共感します。

ご本人がそう言っていた訳では無いですが、言葉の節々からそのニュアンスが伝わってくるようで、とても親切且つ丁寧にプロジェクトやコミュニケーションを進めている印象でした。
僕もやさしい人になりたい。そう思わせてくれる素敵なセッションでした。

待島さんの資料待島さんの資料

豊田さんによる「google/zx」と「Backlog API」を組み合わせたJavaScriptのプログラムからのBacklog操作

通信会社でエンジニアを務める豊田さんにプライベートで開発したものを発表して頂きました。
まずは「こんな時どうする?」と下記の問題を挙げていました。

  • 定期的に割とまとまった数の課題を登録
  • 頻度は多く無いけど毎年数回大量に似たような課題を登録

こんな状況を打破するべくBacklogでは「Googleスプレッドシートから、Backlogの課題一括登録」ができる様になっています。

しかし今回豊田さんは事情があって外部クラウドが使えない方々向けに、JavaScriptのプログラムからBacklog操作をできる様にし、結果もうまく動きました。

気になる方は詳細を豊田さんのブログからご確認ください。

Tanny’s eye

この様に外部のエンジニアの方にBacklogのAPIを用いて開発して頂けるのは大変ありがたいですし、会社としても良い影響を受けていると思います。
実際にこの様に外部の方々が開発を進める事で細かいニーズに対応できる機能ができたりもします。

個人的にはBacklogを開発する会社として外部の方と開かれたコミュニケーションを図る事で新たなコラボレーションを生んだり、開発者やクリエイターが楽しく創造できる様になる事が大切だと思っています。

また、それがコミュニティの成せる技であり、コミュニティとして大切な事であると、改めて思いました。

豊田さんの資料豊田さんの資料

吉田さんによる「小学生がBacklogのプロジェクト管理を参考にして、夢に一歩だけ近づけた話」

小学校3年生の娘とソーシャルイノベーションに関するビジネスプレゼンコンテストに応募すると決め、Backlogの管理方法を参考にしながらホワイトボードを使ってプロジェクトマネジメントを行いました。

まず下記の3点を中心に小学生の娘に対しプロジェクトマネジメントの概念を教えました。

  1. 親課題と子課題を理解してもらった
  2. 担当に課題を振り、期限を逆算して決めてもらった
  3. みんなが確認しやすいよう、ホワイトボードに反映してもらった

その後必要な課題を洗い出し、「余裕を持ったスケジュール管理」や「担当者が偏らない様にする」など大切な事を教えながら一緒にプロジェクトを進めました。

結果、自らの意志で読書やタイピングなどプロジェクトを進める上で必要なスキルの勉強に取り組んだり、積極的に両親の課題の進捗管理を行うなど、オーナーシップを持ってプロジェクトに取り組む姿勢が身につきました。

そのような取り組みが奏功し、課題の期限を前倒しして完了させる経験を経る事で、プロジェクト推進のモチベーションに繋がるという好循環も生まれました。

Tanny’s eye

JBUGから登壇の依頼を頂き、弊社の吉田のセッションが実現しました。JBUGの皆さんありがとうございました!

夢に向かって小さな一歩を家族で踏み出したこの話、とてもあたたかい上に同じように子を持つ親としてはとても勉強になりました。きっかけとヒントだけ与え、後は本人に主導権を握ってもらうように環境を整えるあたりもさすがだなぁと感心しました。

まだ僕の子は小さいけどいつか一緒にやってみたいと思いました。きっと大切なのは親として色々口を出したくなる衝動を抑える事と、本人を信頼して任せる事だと思いました。

責任感を持って取り組めるよう側で支え、それに伴って少しずつ自省する大切さも伝えていきたいなぁと。改めて色々勉強になりました。

吉田さんの資料吉田さんの資料

Agile Japan HIROSHIMA コンテンツ

後半はアジャイルの考え方や進め方を学ぶ為の動画を観た後に、Agile Japan HIROSHIMAの井上さんと田中さん、JBUGの中道さんで「アジャイルの心と未来の働き方」について語って頂きました。

こちらのコンテンツではアジャイルについて特定の専門分野に偏らず包括的に学べました。動画を視聴した参加者からも分かりやすく身近な事に置き換えてイメージできた為、アジャイルを「開発手法というより考え方」と捉えられ、普段の業務に活かせそうという声も上がりました。

議論の様子議論の様子

最後に

今回の開催に向けご尽力された、JBUG広島の中道さん井上さん石橋さんお忙しいところお疲れ様でした!!ありがとうございました!!
最後は恒例の記念撮影😃

記念撮影の様子記念撮影の様子

あづみさんによる素敵なグラフィックレコーディングはこちら

いつもありがとうございます!!

あづみさんのグラレコあづみさんのグラレコ

参考資料につきまして

JBUGについて

JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。現在はオフラインやオンラインでのイベント開催をメインに、Backlogの話だけに止まらず、プロジェクトマネジメント全般やチームコミュニケーション、働き方などについても意見交換を図っています

プロジェクトマネジメントは、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。

Backlogは国内最大級のプロジェクトマネジメントツールであり、すでに100万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクトマネジメント」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、Backlogユーザーによって、JBUGが発足されました。

実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。

あなたの街でもJBUGのイベントを開催しませんか?

これまで、北海道、東京、愛知、静岡、大阪、兵庫、高知、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄にてJBUGのイベントが開催されました。

いずれも、「イベントをやろう!」というBacklogユーザーさんが主体となり、リーダーとして話を進めてくださっています。もしあなたがBacklogユーザーで、「私の住む街でもJBUGを開催しようかな?」と思ったら、ぜひお気軽にJBUGのフォームからご連絡ください!Backlog運営メンバーの方々と一緒に、開催時期やテーマについて考えましょう!

Backlogの開発・提供のみならず、プロジェクトマネジメントのリアルなノウハウや知見を共有する場をオフライン、オンライン問わず増やしていくことにより、「働く」を楽しくしていきたいと考えています。

それでは、JBUGのイベントでBacklogユーザーのみなさまにお会いできることを楽しみにしています!

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