いつもBacklogをご利用いただきありがとうございます。
Backlogには、外出中や通勤中でもプロジェクトの最新情報を確認できる便利なモバイルアプリがあります。皆さまにより快適にご利用いただくため、日々アップデートを続けています。
その中で、モバイルアプリ開発チームでは、大きなプロジェクトの合間に「カイゼンウィーク（改善週間）」を設け、アプリの機能改善や使い勝手の向上を目指しています。
今回は、5月と7月にそれぞれ開催したBacklogモバイルアプリ（iOS/Android）の「カイゼンウィーク」で実施した開発成果の一部をご紹介いたします！
目次
「カイゼンウィーク」で実装したアップデート
モバイルアプリの機能向上とブラウザー版との統一化
Backlogモバイルアプリでは、コメントや課題の確認、通知の確認といった操作を素早く行える機能を優先しています。しかし、画面サイズの制約からブラウザー版と同じ機能を全て提供することが難しい場合があります。それでも、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなく、ブラウザー版に近い機能を提供できるよう努めています。
前回のカイゼンウィークでは、Androidアプリに課題の種別ごとにフィルタリングする機能を追加し、Webアプリと同様の操作性を実現しました。また、iOSアプリでは、課題やWikiの詳細画面に、ブラウザー版と同様に三点リーダーを追加し、課題とWikiの削除ができるようになりました。この機能は、管理者またはプロジェクトの管理者のみが利用可能です。
この改善によって、ブラウザー版に近しい操作性でモバイルアプリを利用できるようになりました。
新機能の追加
パワーユーザーからの要望に応え、Androidアプリに課題テンプレートのサポートを追加しました。これにより、課題の種別を選択すると自動的にテンプレートがフォームに表示されます。
また、iOSアプリには子課題を「状態」でフィルタリングする機能を追加しました。これにより、多くの子課題を持つ課題でも効率的に管理できます。
iOSウィジェット機能の強化と見やすさの向上
iPhoneユーザー向けにiOS 17のウィジェットに対応し、期限の近い課題をiPhoneのホーム画面やロック画面に表示できるようになりました。
ウィジェットには3つのサイズがあります。小サイズと中サイズのウィジェットは期限が近い1つの課題を表示し、大サイズのウィジェットは2つの課題と最近開いた3つのプロジェクトを表示します。なお、ウィジェットはロック画面にも追加可能です。
アプリ内のUI文言や日付表示の改善
ユーザビリティ向上のため、UIの細部にもこだわった改善をしています。
例えば、「最近見たwikiはありません」という表記を「最近見たWikiはありません」のように、最初の文字を大文字に変更するなど、アプリ内のUI文言を改善しています。
また、タイムスタンプの表示方法も改善しました。
アプリ内には、課題の詳細、コメント、最新の更新、通知、ウォッチリスト、ファイル、添付ファイルなど、「作成日」と「更新日」が表示されるアイテムが多数あります。
これまでは、24時間以内の日付は相対日付形式での表示でした。例えば、英語では「just now, 5m ago, 3h ago」、日本語では「たった今、5分前、3時間前」と表示されていました。
これらを改善し、一年以内の日付については、短い絶対日付形式で表示されるようになりました。例えば、英語では「May 23, 16:42」、日本語では「5/23 16:42」と表示されます。
昨年以前に作成または更新されたアイテムは、年を含む完全な絶対日付形式で表示されます。例えば、英語では「Dec 28, 2023 14:42」、日本語では「2023/12/28 14:42」と表示されます。
また、ファイルや添付ファイルについては、常に完全な絶対日付形式が使用されるようになりました。
その他の改善
いくつかのライブラリを最新バージョンに更新し、開発環境もより現代的で使いやすいものに改善しました。これにより、開発の効率が向上し、新しい機能の追加やバグ修正がよりスムーズに行えるようになります。
今後も最新の技術を取り入れ、開発環境を整えていくことで、皆さまにより良いサービスを提供できるよう努めてまいります。
おわりに
今回は、Backlogのモバイルアプリ開発における「カイゼンウィーク」の取り組みと成果についてお伝えしました。
「カイゼンウィーク」は、製品とお客さまに良い結果をもたらす取り組みだと考えています。今後もさらにサービスを快適にご活用いただけるよう、定期的に実施してまいります。
それでは、今日も楽しいBacklogライフを！