「JBUG」がBacklog導入の決め手に。ユーザーコミュニティはリアルな活用方法や解決策を得る機会

Backlog導入前の課題

・チャットツールだけのタスク管理で、対応の抜け漏れが発生

Backlog導入後の効果

・ユーザーコミュニティ「JBUG」で得た具体的な活用方法を実践
・使いやすさから全社に広がり、営業から広報までBacklogを活用

楽曲・効果音などの音楽作品を販売するサービス「Audiostock」を運営する株式会社オーディオストック。同社ではBacklogとCacooを導入し、開発部をはじめ全社で活用が進んでいます。また、セキュリティサービスのNulab Passも併せて導入することで、より安全な業務環境を構築しました。

Backlog導入の決め手となったのは、Backlogのユーザーコミュニティ「JBUG」の存在が大きいと語る同社開発部の逸見誠氏に、Backlogの導入経緯とJBUGとの出会い、そしてコミュニティ参加の意義や価値についてお話を伺いました。

部署内のタスク管理や他部署とのやり取りに。全社でBacklogを活用中

―― 御社の事業概要をお聞かせください。

株式会社オーディオストックは、動画や番組に使えるBGMや効果音など、商用利用も可能な90万点以上の音楽作品を販売するサービス「Audiostock」を運営しています。サービスを通じて、音楽クリエイターと音源を求めるクライアントを繋ぎ、クリエイターの持続的な創作活動をサポートすることをミッションに掲げています。

さらに、音楽配信代行サービスや、個人・法人向けの定額利用プランなども展開中です。

―― 逸見さんは、どのような業務を担当されているのでしょうか?

私は、開発部のエンジニアリングマネージャーを務めています。サービスサイトやサイト内の管理画面などの開発が主な担当業務です。また、社内からの開発要望をもとに、担当部署との調整やスケジュール策定、タスク管理なども行っています。

現在、全社的にBacklogを導入しており、各部署内のタスク管理や部署をまたがるやり取りなどに利用しています。

―― 全社で活用していただいているのですね!

開発部から利用をスタートしたBacklogですが、徐々にほかの部門にも広がっていきました。

営業部では日常の業務管理に加え、展示会のプロジェクト管理などにBacklogを活用しています。広報の担当者でも、複数の部署と連携したタスクの管理にBacklogを活用しており、ガントチャートをよく使っているようです。

株式会社オーディオストック 開発部 エンジニアリングマネージャー 逸見 誠 氏

株式会社オーディオストック
開発部 エンジニアリングマネージャー
逸見 誠 氏

チャットツールだけのタスク管理に限界を感じ、Backlogを導入

―― Backlog導入前はどのようにタスク管理をされていたのでしょうか。

導入前、開発部ではチャットツールで他部署からの依頼を受け付けていたのですが、タスク管理の難しさに直面していました。複数のトークルームから依頼が来るため、どこで会話していたのかわからなくなってしまい、対応が漏れてしまうケースが発生していたのです。

一時は開発部への依頼専用のトークルームを作成して集約を試みましたが、依頼数が多くどんどんコメントが流れていってしまい、チャットだけの運用に限界を感じるようになりました。

このような問題を解消するため、Backlogの導入を決めたのが2019年でした。

―― Backlogを選んだポイントは何でしたか?

Backlogでは、タスクの数や進捗を管理できるだけでなく、それぞれの課題の中でコメントのやり取りができる点に魅力を感じました。

他部署からは、要望として固まり切っていない状態で相談されることもありますし、「こういうことを実現したいのですか、可能ですか?」といった質問からプロジェクトが始まる場面も少なくありません。Backlogで質問や相談内容を課題として起票すれば、その課題の中で関係者と開発内容のすり合わせができて便利です。タスクに紐づけてコメントをし合える仕様が弊社の業務の進め方にマッチしていました。ほぼBacklog一択でしたね。

―― CacooとNulab Passも併せてご利用いただいています。

Backlogの正式導入とともに、ヌーラボが提供するクラウド作図ツールCacooの利用も開始しました。Cacooはインフラチームがインフラの構成図を描いたり、マーケティングの担当者が企画案の作成をしたりするのに活用しています。

2年ほど前にはNulab Passも追加で契約しました。いちユーザー目線では、シングルサインオンができるのは効率的だと感じています。情シス担当者の立場でも、セキュリティの観点で安心材料だったようです。

株式会社オーディオストック 開発部 エンジニアリングマネージャー 逸見 誠 氏のインタビューイメージ

JBUGで得た出会いと学びが、Backlog活用の幅を広げてくれた

―― 逸見さんは、BacklogユーザーによるコミュニティJBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)にもご参加いただいていますね。

以前から、プログラミング言語の勉強や情報収集、外部の人との交流を目的にさまざまなコミュニティに参加していました。

JBUG岡山との出会いも、コミュニティの知り合い経由です。マネジメントの参考になる話を聞けたらと思い、2018年10月に開催された第1回のJBUG岡山に参加しました。その後も、岡山で開催されているソフトウェア技術をテーマにした無料セミナー「オープンセミナー岡山」で橋本社長のお話を聞く機会があり、ヌーラボさんの会社の雰囲気や考え方を知ることができました。

―― Backlogとの接点がコミュニティだったのですね。

実はBacklogの導入は、JBUGをはじめコミュニティで他社のリアルな活用事例を聞けたことが決め手として大きかったです。JBUGに参加していなくてもBacklogの存在は知り得たとは思いますが、自分の会社に導入して活用するところまではいかなかったかもしれません。

Backlogに限らずITツールの使い方は調べればある程度わかるのですが、実際に皆さんがどのように使っているのか、具体的なエピソードとして聞くとイメージしやすく、自社に置き換えて考えられるのが良いところだと思います。ちなみに、2020年6月にJBUG岡山とJBUG広島でオンライン共同開催した際は、私も登壇者として自社でのBacklog活用事例をお話しさせていただきました。

2020年6月のJBUGに逸見氏が登壇された際の登壇資料

2020年6月のJBUGで登壇された際の登壇資料。Backlog導入の経緯や導入後の感想を発表していただいた

コミュニティに参加するメリット、得られるものとは

―― JBUGがBacklog導入のきっかけになったとのこと、嬉しいです! 逸見さんが感じるユーザーコミュニティや有志の勉強会に参加する意義や価値はどのようなものがありますか?

まず、横のつながりができる点が大きなメリットです。社内に閉じず、さまざまな会社・職種の人たちと交流する機会が増えました。困ったときにコミュニティで知り合った人に相談すれば、何かしらの解決策を得られたり、事情に詳しい人を紹介してもらえたりします。

また、知らない世界を知ることができるのもコミュニティの価値だと感じます。自分の見ている世界は意外と狭いものです。視野を広げるには、勉強会やイベントでいろいろな人の話を聞いて「他者の視点」を得るのが効果的だと考えます。

そういう意味では、自分が使っているツールの勉強会だけでなく、使っていないツールの勉強会にも参加するべきだと思います。新しいことにチャレンジする際に「以前話を聞いたあのツールが活用できるかも」と、自分の中にある引き出しをどんどん増やせるんです。自身のキャリアアップにもつながるのではないでしょうか。

―― こういったコミュニティへの参加になかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃると思います。参加したことがない方にJBUGをおすすめするとしたら、どのようなメッセージを送りますか?

Backlogの使い方はもちろん、他社がどういった形でタスク管理をしているのか、マネジメントを行う際の工夫など、自分が学びたかったトピックから知らない情報まで幅広く吸収できる場です。また、勉強会やイベントに参加している人と直接話すと、登壇の場では聞けなかった思わぬ裏話が聞けることもよくあります。

新しい発見や出会いがありますし、懇親会も楽しいですよ! ぜひ一度参加してみていただきたいと思います。

——貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。

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