Backlog でアジャイル開発のプロセス改善!北海道のITベンチャーINDETAIL社が語るクライアントワークでの活用例

Backlog導入前の課題

OSSのプロジェクト管理ツールで起きていたクライアントとベンダー間の齟齬を無くしたい

Backlog導入後の効果

双方のコミュニケーションが活発になりプロジェクトの課題を互いに認識しやすくなった

株式会社INDETAILは、北海道に拠点を置くニアショアベンチャーとして、開発やコンサルティングを軸に事業を展開しています。Backlogを導入してから「クライアントとの距離が近くなった」と語るのはビジネスソリューション事業部マネージャーの巻宙弥(まきみちや)氏。 アジャイル開発 を進めるクライアントワークでの、プロセス改善およびプロジェクト管理にBacklogを活用する理由についてお伺いしました。

―――貴社の事業概要について教えてください。

社長室広報 柴田久美子(しばたくみこ)氏:株式会社INDETAILは、首都圏と北海道の札幌をつないで、新しいニアショア開発を推進する「ニアショア2.0」市場のリーディングカンパニーです。システム開発とそれに関連するコンサルティングサービスによってお客様の課題解決と新たな価値創造を実現しています。2017年からはブロックチェーンやAIなどの専門性の高い先進技術の分野の活用コンサルティング開発支援も強化しています。

北海道に本社を構えており、他には東京と名古屋の合計3拠点にオフィスを構えています。社員数は150名で、エンジニアとデザイナーが多数を占めています。

―――Backlogを使っている業務内容について教えてください。

ビジネスソリューション事業部マネージャー 巻宙弥(まきみちや)氏:オンライン作図ツールのCacooを使っていたことがきっかけで、Backlogの存在を知りました。実際に使い始めたのは2年前で、クライアントから提案されて利用するようになりました。

ニアショアに関する総合サービス事業を展開していることもあり、クライアントワークでの課題管理・プロジェクトの進捗管理にBacklogを利用することが多いです。具体的な案件の種別としては、ウェブ開発、アプリケーション開発など多岐に渡ります。基本的には、クライアントから提案される形でBacklogのスペースを借りて利用を開始することが多いです。

私はビジネスソリューション事業部マネージャーとして、クライアントのプロジェクトのプロセス改善に取り組んでいます。具体的には、クライアントのニーズを汲み取って、プロジェクトマネージャーに伝達することが主な役割です。その過程で、クライアントからBacklogの管理者権限をもらって、プロジェクト設定の変更や、Webhookを利用した自動化などを提案することが多いです。

―――Backlogはどのようなプロジェクトで利用することが多いですか?

いま担当しているプロジェクトで、モバイルデバイス向けのメディア事業を展開する企業がクライアントにいます。同プロジェクトでは、アジャイル開発の手法でプロジェクトが進められており、そこでBacklogを使っています。Backlogを採用したのは、課題が立てやすく視認性が高いのでアジャイル開発に向いているということが理由でした。

視認性の高さ・操作性の簡易さの2点で、アジャイル開発のプロジェクト管理にBacklogは最適

―――アジャイル型のプロジェクトでBacklogが使いやすいというのはどういうことでしょうか?

あくまでも個人的な見解になりますが、Backlogは「バックログ(今後やる作業)」を気軽に作れる点が魅力です。課題を気軽に作れるのは、ユーザーインターフェースの視認性が高く、操作性も簡易だという特長があるからだと思います。こうした課題登録の敷居を下げる要素が豊富なので、やることが目まぐるしく変わったり、お客様の要望が変わりやすかったりするアジャイル型のプロジェクト管理に向いていると感じています。

クライアントによってはウォーターフォール型のプロジェクトで、OSSのプロジェクト管理ツールを使うこともあります。あらかじめ要件定義をがっちり固めているタスクについては、OSS型のプロジェクト管理ツールが便利なのですが、そうではないプロジェクトは、Backlogで、ひとまず課題を上げていって、あとで整理していこうという方針で進めています。

個人的には、アジャイルに特化したいならBacklogの方がやりやすいと思いますし、ウォーターフォール型でやるのであれば、OSSのプロジェクト管理ツールなどを使うなど使い分けるのが良いと思います。

―――クライアントワークにBacklogを使うことで、どのような効果を感じていますか?

Backlogを導入してからクライアントとの距離が近くなったと感じます。先ほどからアジャイル開発を例にあげていますが、クライアントのニーズを踏まえてプロセスを改善するためには、クライアントにより近いところでプロジェクトの進捗を把握することが重要だと考えています。

そういう意味では、Backlogを使い始めたことで、クライアント側と弊社側(ベンダー)の双方のアウトプット量が増加しました。Backlogの「課題」を通して、双方の考えを明示することができるようになったので、ベンダー側とクライアント側の思い違いも少なくなりました

―――アウトプット(課題)を漏れなくクライアントとINDETAIL様の間で共有するために設けているBacklogの運用ルールなどはありますか?

課題の詳細欄をちゃんと更新していこう!というのは、プロジェクトメンバーが各自で常に意識してくれています。子課題に更新があった場合は親課題の詳細欄をしっかりと更新して、親課題をみるだけで課題の全体像を把握できるように気を配っています。

他にも、みんなが独自のフォーマットで書かないように、「5W1H」でまとめた課題の詳細のテンプレートを作ったり、ステータスの変更条件などの管理方針をWikiに明記したりするようにしています。

Backlog-アジャイル

Backlogをクライアントとの定例会議で活用!Wikiや課題を活用して会議の時間を1時間から20分に短縮。

―――Backlog上だけでなく、クライアントと認識をすり合わせるための会議などはされていますか?

週に1度、クライアントと弊社(ベンダー)の合計10名でプロジェクトやタスクの振り返りと進捗報告を実施しています。Backlogの課題やWikiに登録した議事録を参考にしながら進めているのですが、Backlogはこうした会議の効率化にも役立っています

BacklogのWikiを議事録として使うようになってから、議事録の内容を会議で読み上げてメンバーに周知するやり方から、BacklogのWikiで議事録を先に共有して、各自で内容を確認して疑問点があれば質問するというやり方に変えました。それにより会議に費やす時間が1時間から20分に短縮できました。

BacklogのWikiはマークダウン記法が使えるので、Githubのコメントを転記するときなど議事録を作成するのに便利なんです。

―――Backlogをどんな人に勧めたいですか?

課題管理の習慣がなかなか浸透しないチームにおすすめです。他にも、アジャイル型のプロジェクト管理をエクセルで行なっているひとにも使いやすいと思います。例えば、非エンジニアの方が多い企業さんなどですね。ITに限らず、課題管理に困っているひとにもおすすめしたいですね。

―――今後のBacklogの活用計画を教えてください。

クライアントと協力してWikiの書き方の究極系を目指していきたいです。Wikiは自由度が高い分書き方もいろいろあるので、バランスの良いWikiの良い使い方を見つけられたらと思います。

Backlog-アジャイル

株式会社INDETAILは、次世代のニアショア開発を推進する「ニアショア2.0」市場のリーディングカンパニーとして、専門性の高い先進技術の開発・活用コンサルティングなどを強化していくという。同社の新しい分野に挑戦していく「攻めの姿勢」は、従来のニアショア開発のイメージを大きく覆そうとしている。

※掲載内容は取材当時のものです。

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