Backlogに社員からの意見を集約!現場の声を生かした「最適な開発」を実現

株式会社FUNDINNO

Backlog導入前の課題

・利用中のツールはエンジニア向けだったためエンジニア以外の社員が使いづらい
・他部署からの依頼が電話やメールで届き、優先順位や進捗状況が見えていなかった
・金融業界特有の煩雑な承認フローやエビデンスの保存に管理コストがかかっていた

Backlog導入後の効果

・Backlogを全社員向け共通ツールとして導入したことで、様々な部署から課題やアイデアを吸い上げる環境ができた
・他部署から開発への依頼をBacklogに集約したことで優先順位、進捗が可視化された
・承認フローを一部Backlogで対応することで、承認とエビデンスの保管をスムーズに実施

日本初となる株式投資型クラウドファンディングサービスのプラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」を展開する株式会社FUNDINNO。同社はプロが行っていた金融取引をプラットフォーム化し、個人が株式投資に参加できる場を作りました。

起業家と投資家を支える新サービスを次々と世に送り出す同社において、全社共通のタスク管理ツールとして採用されたのがBacklogです。導入したことで起きた変化と活用の工夫について、新規事業開発部の小関様にお話を伺いしました。

金融業界に新風を巻き起こしたFUNDINNOがBacklogを導入!

―― FUNDINNOが展開するサービスの概要を教えてください。

株式会社FUNDINNOは、起業家と投資家をつなぐことで社会課題の解決を共に目指したいという想いから、3つのサービスを展開しています。

1つ目は、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」。1口10万円前後の少額から、ベンチャー企業に投資することができ、現在登録者は10万人を超えています。投資家の方は安心して応援したい企業に投資ができ、企業はファンになってくれる投資家の評価を直に感じることができます。

2つ目はスタートアップに特化したクラウド経営管理ツール「FUNDOOR」。株主管理、株主総会、財務管理・IR配信などを一括でサポートしています。

3つ目は日本初、オンラインで未上場企業の株式取引ができる「FUNDINNO MARKET」。FUNDINNOで取得した非上場株式を、株主コミュニティ内で売買することが可能です。 「FUNDINNO」で入り口、「FUNDOOR」で成長、「FUNDINNO MARKET」で出口、というように上場までの各フェーズで企業に伴走するサービスを提供しています。

全社員の意見を吸い上げる手段として活用

――御社でBacklogが導入される前に感じていた課題を教えてください。

弊社の開発チームではBacklog導入前も他社のタスク管理ツールを利用していました。優れたツールでしたが、エンジニア向けのツールだったため開発メンバー以外の人がなかなか介入できずに困っていました。

弊社では「全社員から課題を出し合ってプロダクトを開発していこう」というビジョンがあります。全社員一人ひとりが感じる現場サイドの課題を吸い上げる仕組みが必要でした。 その課題解決のため、デジタルツールになじみがない人でも使いやすく、簡単に操作できるツールを探していました。

――様々なツールがあるなかで、Backlog導入の決め手は何だったのでしょうか。

「使いやすさ」と「導入障壁の低さ」の2つです。「課題を全社から集約して、共有できるプラットフォームを作りたい」というビジョンが明確にあったので、この条件は譲れませんでした。

Backlogはシンプルかつ操作も簡単です。非エンジニアでも使いやすく、Slackをはじめいろいろな業務ツールとスムーズに連携ができます。また国産ツールのため、操作画面やサポートが日本語に対応していることも大きな魅力です。

「現場の声」が開発に届き、開発からは能動的な提案ができるように

――Backlog導入でどのような効果がありましたか?

他部署から開発チームにくる依頼のタスク管理が変わりました。Backlog導入前は、「こういう機能を作ってください」という口頭での依頼が多かったのですが、会話から発生するタスクは優先順位や細かな要望を確認しづらいことが問題でした。

また、依頼の裏にある「本当の課題」を見過ごしてしまうことも多くありました。Backlogを導入したことで、「なぜその機能が必要なのか?」「根本的な課題は何なのか?」を深掘り、言語化することができるようになりました。

それにより、「その課題であればこうする方がいいですよ」とエンジニアからの提案ができるようになりました。効率が上がるだけでなく、最適な開発を行えるようになったと感じています。

――Backlogを導入したことでチームのコミュニケーションに変化はありましたか?

現場サイドの声が上げやすくなり、開発以外の他部署メンバーがプロダクトづくりに参加しやすい雰囲気が醸成され始めたと感じています。社内のコミュニケーションレベルが格段に上がり、様々な部署からの課題抽出に繋がっています。

業界特有の煩雑な承認フローにかかる時間を半分に削減

――他にはどのような部署で活用されているのでしょうか。

起業家のサポートを行うフィナンシャルサポート部、そして管理部でもBacklogを利用しています。例えば、フィナンシャルサポート部の広告審査業務には社内、外部を含め大人数がかかわっています。ウェブサイトの文言やセミナーで利用する資料などには、関東財務局や日本証券業協会など外部機関の審査が入ります。

広告審査にかかるやりとりは、以前はすべて紙で対応しておりました。今では審査通過を確認するエビデンスの管理場所として、また過去の審査で受けたフィードバックを振り返る場所としてBacklogを活用しています。審査依頼から施策実行までのリードタイムで約1ヵ月はかかっていたところ、2週間まで縮めることができています。

――エビデンスの管理と承認フローの効率化が同時にできたということですね!

広告審査だけでなく、開発の際の稟議申請でも同じ効果を感じています。弊社では開発を実施する前に稟議申請をする必要があります。顧客管理や金融商品取引法の観点で他部署からの確認が入ります。例えば、ある開発にA、B、Cという3部署からの承認が必要だとします。通常であればA→B→Cと順次経由することになるので時間がかかります。

Backlog導入前はメールやチャットでそのタスクを行っていましたが、膨大なやり取りのなかで流れてしまうことも多々ありました。しかし、Backlogを活用すれば課題を1つ立ち上げて共有することによって、3部署から一気に承認をもらうことができ、やりとりも残ります。社内の承認フローにかける工数が圧倒的に削減されました。

Backlogを上手に活用して業務に集中できる環境づくりを

――課題(タスク)管理以外によく使う機能はありますか?

承認フローをはじめ開発フロー、社内規定など社内の様々なナレッジをWikiで情報共有しています。Wikiに情報を集約するようになったことで、情報のアップデート・整理を把握しやすくなったので、情報共有もスムーズですね。担当の引き継ぎの際や新メンバーが来た時などにも役立ちます。

また、ガントチャート機能はタスクの進捗確認のために活用しています。タスクごとの開始日、期限日を入力するだけで、いつ、誰が見ても一目で進捗を把握できる状態になったので、スケジュール管理が容易になりました。

――今後Backlogをどのように運用していきたいとお考えですか?

Backlogの導入で、全社における共通言語ができて来ているように感じます。これからは、会社の成長に合わせてBacklogの活用の幅をどんどん広げていきたいと考えています。

弊社は、まだまだ帳票や書類によって情報を管理している金融業界でDX化を推進し、企業がさらに事業に集中できる環境を提供していくためのサービスも展開しています。社内の業務も改善を繰り返しながら、業務に集中できる環境を作っていきたいと考えています。

――Backlogが全社共通の課題認識の場を作れているというお話、とても喜ばしく思います。弊社でも引き続きサービスの改善を進めて参ります。本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

※掲載内容は取材当時のものです。

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