【インタビュー】「お中元の検討」など、家庭内のタスク管理にBacklogを徹底活用!“IT系母ちゃん”平 愛美さん
仕様や画面は現行バージョンと異なる可能性があります。
Backlogの最新版についてはこちらからご確認ください。
こんにちは! Meggy です。大人になると、家庭内の「やらなくてはいけないこと」が増えていく一方ですよね。「いつまでに区役所に行く」「お中元を○○さんに送る」など、タスクは山のようにあるのですが、どうしても抜け漏れが生じてしまう。パートナーや子どもがいるとなおさらです。そんな「抜け漏れ」を防ぐ方法として、 Backlog を家庭内の タスク管理 に導入しているご夫婦がいます。 Backlog のTwitterやSNSでもご紹介した「はてなニュース」寄稿記事の執筆者、IT系母ちゃんこと、平 愛美(たいら まなみ)さんにお話を伺うことができました。
<IT系母ちゃん 平 愛美さんプロフィール>
1983年生まれ、熊本県出身のITエンジニア。2児の母で、趣味は写真とグルメ。最近はRaspberry Pi、Arduinoを使った家庭内IoTについて日々研究するIT系母ちゃんとして活躍中。主な著書は、『改訂3版 Linuxエンジニア養成読本』(寄稿、技術評論社 刊)、『Linuxシステム管理標準教科書』(共著、LPI-Japan)など |
これまでのタスク数は 200件超え!無料で使える家庭内 Backlog の活用法とは
− Meggy : 今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、例の記事すごく面白かったです。
− IT系母ちゃん 平 愛美さん(以下、母ちゃん) : ありがとうございます。あの記事は多くの方から反響がありました。 Backlog 導入から2年経ちますが、今では家族にとってなくてはならないツールになっています。
− Meggy : 記事にもありましたが、改めて Backlog 導入のきっかけを教えていただけますか?
− 母ちゃん : はい。私たち夫婦は現在、共働きをしながら子ども二人を育てているのですが、下の子が生まれてから特に、子どものことや私自身のキャリアのこと、親戚付き合いなど「タスク」がとても多くなりました。 Backlog 導入以前、Googleカレンダーを夫婦間で共有しタスクを管理していたのですが、その種類によっては管理が難しかったり、目まぐるしい毎日の中で、どうしても抜け漏れが増えたりしていました。
− Meggy : Googleカレンダーを夫婦で共有というのも珍しい気がしますが、それでも抜け漏れが起きてしまっていたんですね。
− 母ちゃん : (笑)。私も夫もエンジニアをしていて、Webサービスに抵抗がないんです。そんな背景があり、プロジェクト管理ツールを導入することにしました。確かに、私たち夫婦はお互い Backlog を業務で元々使っていたため、導入がスムーズでしたが、「インターネットが嫌い」という方でなければ、 Backlog はむしろ、Googleカレンダーよりも誰もが直感的に使えるインターフェース(画面)だと思います。
− Meggy : 当時、どのプロジェクト管理ツールを導入するか迷った際、「フリープラン(利用料が無料のもの)がある!」というのが決め手だったと記事で拝見しました。ちなみに、現在もフリープランなのですか?
− 母ちゃん : はい、現在もフリープランです。家庭内の課題管理であれば、今のところ やりたいことは全てできるので、フリープランで問題ありません。
− Meggy : 素晴らしいですね。これまでにどのくらいの課題が立てられましたか?
− 母ちゃん : 200件は超えているでしょうか。日常的に発生するルーティンな課題から、転職や保活(=保育園活動)などの数回しかないイベントごとまで、様々な種類の課題を管理しています。
− Meggy : 200件!では、具体的にその活用術に迫っていきたいと思います。私自身が家庭内の課題管理を Backlog で行なったことがないので、ちょっとまだイメージが湧いていません(笑)。具体的にどんな課題があるのか、教えていただけませんか?
− 母ちゃん : そうですよね(笑)。例えばこんな感じです。「お中元の検討」という課題を立て、コメントで詳細を詰めていく感じですね。あとは「ベランダの床掃除」「洗濯槽のワカメ取り」…ちょっと家事っぽいものが続きましたが、他にも「【在職証明書】の記入依頼」や「保育園の転園対応」なんていうものも。
− Meggy : へぇ〜〜(感激)!エンジニアのお二人だということで、どんな難しい使い方をされているのかと思ったら、私でも簡単にイメージできる会話をされてるんですね。
− 母ちゃん : そうですね。期限日を切れるので抜け漏れがなくなることはもちろん、「お中元の検討」のような毎年発生する課題は、去年のログが残っているのも便利なポイントです。「誰に何を送ったか」「その時どんな理由で送る品を決めたか」など、今年の検討に参考になる情報が多いんです。
− Meggy : なるほど、それは使えそうですね。他に、「こんな課題も Backlog で管理したよ!」というような、記憶に残る課題はありますか?
− 母ちゃん : 「息子の誕生日ケーキの発注」も Backlog で管理しましたね。息子は電車が好きなのですが、電車型のケーキを特注するために、結構前から打ち合わせに行くなどしてオンスケジュールで完了できました(笑)。
「 Backlog に起票したら、忘れていい」という安心感
− Meggy : お聞きしていると何だか楽しそうに感じますが、「プライベートまで課題管理に追われるなんていやだ」とか「家でくらい Backlog から離れたい」とか、お思いになりませんか?
− 母ちゃん : いえいえ(笑)。むしろ Backlog に起票さえすれば、覚えておかなくていいので楽ですよ。以前は、無意識的にも頭の中でいつも「アレとアレ、忘れないようにしなきゃ」と思っていたのですが、期限日を入れたらあとは Backlog が覚えていてくれるので忘れてもいい。ノーストレスです。
− Meggy : なるほど!良い意味で自分の記憶を過信しないということですか。「 Backlog が覚えていてくれる」という表現はなんだか可愛いですね。
− 母ちゃん : ちゃんと期限日が近づいたら、スマートウォッチを光らせて教えてくれるんですよ。 Backlog のテーマカラー、緑色に光るようになっています。それで、「あっ、そうだった」と思い出すことができるので、プライベートの課題に炎マーク(期限日を過ぎてしまった課題につくマーク)はありません!
− Meggy : これはすごい!より快適に課題管理ができるよう、工夫されているんですね。これだと生産性が上がりそうです。
− 母ちゃん : 生産性が上がるという点でもう一つ。先ほどのお中元のログの例もそうですが、家庭のルールなども Wiki (複数ユーザーで編集できるドキュメントのようなもの)に残しているため、情報共有の手間が省けます。「あれ何だっけ?」と考えたり、「言った・言わない」で喧嘩したり…といった無駄な時間が無くなりました。
− Meggy : 確かに、 Backlog を参照すれば一目瞭然ですもんね。
− 母ちゃん : はい。他にも色んなメリットがあり、こちらの記事にまとめていますのでぜひ読んでいただければと思います。特に、「以前よりも子どもと向き合えるようになったこと」が最も大きなメリットでした。育児と仕事も両立できるようになり、ストレスも減り、家族の絆が強くなった。課題管理をしっかり行うことには、本当に良い効果があると感じています。
Backlog はツールに過ぎない。使うメンバーの関係性が何より大事
− Meggy : お話を伺っていると、 Backlog を使えば家庭の仲が円満になるというか、スムーズに課題を解決していける気がしてきました。
− 母ちゃん : うーん、そうですね…。 Backlog は確かに便利なツールですが、私は Backlog を導入したからといって全ての家庭内の課題管理がうまくいくとは思っていないんです。
− Meggy : えっ。というと?
− 母ちゃん : Backlog を「どう使うか」が何より大事ということです。私の夫は家事にも育児にもとても協力的ですが、そもそも「適当にうまくやっといて」というような、どちらか一方が頑張るだけの状況では、うまく使えるわけがありませんよね。
− Meggy : 確かに、それはそうですね。例えば夫を担当者にして課題を作っても、いつまでも見てくれないとか。
− 母ちゃん : 「二人で家庭内のやるべきことをやっていこう」「二人で課題を解決していこう」という関係性がまず大事だと思います。どのツールで管理するかを決めるということ自体は、もっとも大切なことではありません。
− Meggy : なるほど…。どんな風にその関係性は築けるものですか?
− 母ちゃん : そうだなぁ。「家族のやるべきことをきちんとやる」という共通目標に、お互いの得意な領域で貢献する意識が持てるといいですよね。誰しも得意分野・不得意分野があると思います。我が家の場合、買い物なんかはメインが夫の担当だったり、女性特有のコミュニケーションが発生するものは私だったりします。意外にも夫の方が得意な「裁縫」なんて課題もあります(笑)。お互いの得意分野が分かると、より相手への感謝や理解も深まりますよ。
− Meggy : そういう意味では、「 Backlog が向いている人・向いていない人」を定義するのはちょっと難しいですね。
− 母ちゃん : その通りだと思います。申し上げた通り、 Backlog のインターフェース(画面)はエンジニアリングの知識がなくとも分かりやすいと思います。それよりも、一緒に使う相手とどんな関係性かによって、 Backlog を活用できる・できないが決まるのでは?と、私は感じますね。
「 タスク管理 ? Backlog ?それって、エンジニアやディレクターなどWebディベロッパーが業務で使うものだよね…」以前、私もそんなイメージを持っていましたが、平さんにインタビューすることで大きく変わりました。
プライベートであろうが業務であろうが、「何かをやる」という以上、期限や担当者はあるもの。家庭の課題管理に Backlog を活用されている平さんの「 Backlog に覚えてもらうことで不要なストレスや喧嘩が減り、より大事なことに時間を使える」というお言葉は、目からウロコではあるものの納得感がありました!
平さん、取材のご協力本当にありがとうございました。
有限な時間を、より充実したものにするために。この記事をお読みのあなたも、平さんの Backlog 活用法から何かしらヒントを掴めていたら良いなと思います。夫婦でも、友達とでも、もちろん一人でも。プライベートの課題管理を Backlog で始めてみませんか?
※掲載内容は取材当時のものです。