これから新たに Wiki を採用するとしても、他の情報共有ツールを使うのをやめる必要はありません。むしろ、Wiki は他の情報共有ツールへのリンクを持つまとめサイト のように考えてください。

メール、チャット、インスタントメッセンジャー

これらのツールは、一対一または少人数でのやり取りに向いています。しかし、時間が経つと、過去のやり取りを探すのが難しくなります。会話の結論だけを Wiki ページにまとめることで、あとから情報を探しやすくなります。

ファイル共有

一般に、Wiki にはオフィスツール（例：Microsoft Office）ほどの表現力はありません。社外向けの文書などについては、引き続きファイルとして作成し、ファイルサーバで共有したほうがよいでしょう。ファイルサーバのディレクトリ構成や、重要なファイルのファイルパスを指し示すために、Wiki を使うことができます。

オンラインオフィスツール

Microsoft Office 365 や Google Apps などのツールは、オフィスツールの表現力と、共同編集機能を兼ね備えています。その一方で、ファイル間の関係を表現する機能は Wiki に劣っています。図や表を多く必要とする資料はオンラインオフィスツールで作成し、Wiki からは資料の URL を参照する、という使い方が適しています。

Tips

メールやチャットでやりとりされる情報を Wiki ページにまとめる方法については、実践編の「流れていく情報を Wiki にストックする」を参考ください。