入門編2人以上で書く
自分自身にとって役立つページを根気よく書き続けていれば、Wiki に興味を持つ人も徐々に現れるはずです。Wiki を使い続けてもらうことは難しいため、その新しいユーザーを、あなたが色々と助けてあげる必要があります。
新しいユーザーを Wiki に定着させるためのステップの一例を紹介します。
ページの書き方を教える
Wiki の編集機能を体験してもらう
Wiki の共同編集に慣れていない人には、「Wiki はなんだかわからなくて怖い」と思われるものです。その恐れをなくすためには、実際に編集機能を体験してもらうこと(ハンズオン)がおすすめです。できればあなたが横にいる状態で、Wiki の編集機能を実際に触ってもらいましょう。
例えば、多くの Wiki には履歴機能があり、ページを編集し間違えても、元の状態に戻すことができます。実際にわざとページの内容を壊して、履歴機能でもとに戻してもらいましょう。自分で元に戻せることがわかれば、安心して編集できるようになるでしょう。
Wiki のハンズオンとして、実践編のチュートリアルを活用ください。履歴機能については、「チュートリアル:ページの編集を取り消す」で取り上げます。
すでにあるページを編集してもらう
機会があったら、あなたが書いたページの間違いを修正してもらったり、情報を追記してもらいましょう。まったく新しいページを作ってもらうよりは作業量が少ないため、心理的な抵抗感が低くなります。例えば、Wiki に議事録を書いて共有し、気になる点を加筆してもらいましょう。
新しいページを作成してもらう
新しいページを書くには、すでにあるページの真似をしてもらうのが簡単です。例えば、過去にあなたが書いた議事録のページの真似をして、次の打合せの議事録のページを書いてもらいましょう。
新しいページを書いてもらったら、まずはそのことを感謝しましょう。書き方の細かい部分が気になるかもしれませんが、明らかな情報の間違い以外は指摘しないほうがよいです。まずは Wiki に慣れてもらうことを優先しましょう。
ページ構成について話す
あとから探しやすくする
ページを書く人が増えたら、その人たちとページ構成について話してみましょう。あなたが決めたページ構成は、他の人にとってはわかりづらいかもしれません。例えば、Wiki のトップページに書くリンクを見直してみましょう。
また、Wiki によってはページ間の親子関係(階層)を設定できます。例えば、手順書は「手順書」、議事録は「議事録」ページ以下にまとめることで、その Wiki にある情報の全体像を把握しやすくなります。
タイトルを付けるときのルールを決める
ルールを決めても、全員に徹底することは難しいです。そのため、必要最低限のルールだけ決めて、あとは個人に任せるのが一般的です。
ルールの一例:議事録のページは「(年)/(月)/(日) (会議名)」というタイトルにする
しかし、人によっては「新しいページを作るときに、どういうタイトルにしたらいいかわからない」と悩んで、ページを作成できないようです。その場合、まず個人名のページを作り、そのページの子ページとしてはどんなタイトルを付けても良い、というルールを決めるとよいでしょう。タイトルはあとから変更できるので、恐れることはありません。
また、ルールを決めたら、そのルールも Wiki に書いておくことで、あとから参加した人の助けになります。人が増えるたびにルールを見直して、その組織に適したルールに育てていきましょう。