分散開発の課題管理を Backlog に集約–キーポート・ソリューションズの導入事例
Backlog導入前の課題
社内LAN上でのみ使用できる標準プロジェクト管理ツールは分散拠点の開発に向いていない
Backlog導入後の効果
ファイル管理やタスク管理をBacklogに集約。管理が効率化したことで分散開発が円滑になった
仕様や画面は現行バージョンと異なる可能性があります。
Backlogの最新版についてはこちらからご確認ください。
金融機関向けのシステムを分散拠点で開発している株式会社キーポート・ソリューションズは、プロジェクト管理にBacklogを導入している。クライアントと共同して進める 分散開発 のプロジェクト管理に、Backlogのようなクラウド型のプロジェクト管理ツールが必要だと感じた理由とメリットについて、同社のフィナンシャルテクノロジーチーム、大谷勲氏にお伺いした。
―――貴社の事業概要とBacklogを使っているプロジェクトについて教えてください。
株式会社キーポート・ソリューションズは、金融機関向けのシステムを受託開発しています。Backlogを使用しているのは、某証券会社向けの新サービスの開発プロジェクトです。
―――導入のきっかけを教えてください。
今回のプロジェクトのクライアントがBacklogを使用していたことが最初のきっかけでした。プロジェクトの開発拠点が本社とお客様のオフィス2拠点に分散したため、インターネット上でリアルタイムにファイル共有、バージョン管理、プロジェクト管理(課題管理含む)が可能なツールを探していました。これらの機能を、Backlogが網羅的に対応していることから、プロジェクトマネージャーが導入を進めました。
3か所で分散して進めている開発プロジェクトをBacklogで一元管理
―――導入の決め手は何でしたか?
Backlogは、インターネットを介してリアルタイムにプロジェクト管理(状況確認)ができるので、開発拠点が分散されていても問題なく使えることが決め手でした。
―――Backlogはどのようなチームで使われていますか?
11名のチームで編成されている、システム開発プロジェクトで使用しています。先述したように、開発拠点が3か所に分散されているためインターネット上でのプロジェクト管理ツールが必要でした。主な使い方として、システム開発用のドキュメントやソースファイルの管理を目的としています。
―――プロジェクト管理ツールは使っていたことはありますか?
Redmine、マイクロソフトプロジェクトやSubversionを使用していました。これらの社内の標準プロジェクト管理ツールは、社内LAN上でのみ使用可能という制限があったため、複数のリモート拠点でのリアルタイムでのプロジェクト管理には不向きでした。
―――導入直後はどのように運用をしましたか?
Backlogの利用を勧めたプロジェクトマネージャーが導入の整備を進めていきました。具体的には、プロジェクトに内在するすべてのタスクをBacklogの課題に落とし込んで優先度と期日を設定したというような形です。
―――導入の効果はいかがでしたか?
やはり、拠点が分散されている開発環境において、ファイル管理やチケット管理(タスク管理)等を一元化できる点において効果は大きかったと思います。
―――お気に入りの機能があれば教えて下さい。
ホーム画面右にあるバーンダウンチャートが、プロジェクトメンバーのモチベーションを上げるのに役立っているように感じます。
※バーンダウンチャートとは?
バーンダウンチャートは「期限までに全ての作業を消化できるのか?」ということが一目で分かるグラフです。縦軸が「作業量」、横軸に「時間」が割り当てられており、残りの作業量がグラフ表示されます。実績線と計画線が近づけば近づくほど、プロジェクトは当初の計画通りに進んでいることになります。一方で、納期が遅れると、両方の線が乖離していき、炎のマークがでてきます。これらの線を近づけるために課題を多く消化したひとは「ooさんのがんばりです!」に名前が表示されます。詳しくはこちらをご覧ください。
―――今後のBacklogの活用計画を教えてください。
プロジェクトのタスクを、WBS(ワークブレイクダウンストラクチャー)レベルに落とし込んで、ガントチャートでも進捗管理ができるようにしたいと考えています。
—— ありがとうございました。
※掲載内容は取材当時のものです。