実践編ページ構成を整理する
必要な情報を見つけやすくするために、ページ構成を整理してみましょう。
複数のページを作る
ここまでのチュートリアルでは、「テスト」というページだけを作りました。いまは「Home」と「テスト」という2個のページがあるはずです。
練習のために、「チュートリアル:ページを追加する」を参考にして、以下の名前のページを作ってください。ページの内容はなんでも構いません(例えば「テスト」だけでも OK)。追加したページは、このあとのチュートリアルで使います。
- 有給休暇申請
- 勤怠管理システムの使い方
- 経費精算
- プリンタの設定
- 会議室予約
ページを追加し終わると、右サイドバーのページ一覧は、次のようになります。
Home ページに目次を書く
ページ数が増えると、ページ一覧だけでは、必要な情報を探しにくくなります。
Home ページに主要なページの説明を書くことで、新しく来た人でも Wiki から自分で情報を探せるようになります。Home ページに、以下の内容をコピペしてください。
# 初期設定
新入社員は、以下のページをすべて確認し、初期設定を行ってください。
* [[勤怠管理システムの使い方]]
* [[プリンタの設定]]
# 通常業務
業務システムの使い方がわからない場合は、以下の手順書を確認してください。
* [[有給休暇申請]]
* [[経費精算]]
* [[会議室予約]]
この例の場合、まずは「勤怠管理システムの使い方」と「プリンタの設定」を読めば良い、と新入社員が自分で判断できるようになりました。
階層を使ってグループ化する
ページ数が多い組織では、このように Home ページを編集するのは面倒かもしれません。
Wiki サービスによっては、ページ間の親子関係を設定する機能があります。この機能を使って、似たページをグループ化してみましょう。Backlog では、ページ名を / (スラッシュ)で区切ると、ページ間の親子関係を設定できます。
先ほど追加したページを、「初期設定」と「通常業務」の2つのグループに分けます。ページ名を次のように変更してください。
変更前のページ名 | → | 変更後のページ名 |
---|---|---|
有給休暇申請 | → | 通常業務/有給休暇申請 |
勤怠管理システムの使い方 | → | 初期設定/勤怠管理システムの使い方 |
経費精算 | → | 通常業務/経費精算 |
プリンタの設定 | → | 初期設定/プリンタの設定 |
会議室予約 | → | 通常業務/会議室予約 |
Home ページに、すべてのページの名前を書く必要はなくなりました。Home ページに、以下の内容をコピペしてください。
# 初期設定
新入社員は、「初期設定」以下のページをすべて確認し、初期設定を行ってください。
# 通常業務
業務システムの使い方がわからない場合は、「通常業務」以下の手順書を確認してください。
以上の作業が終わると、Home ページと右サイドバーは次のようになります。これで、Home ページを編集しなくても、ページ一覧を見ればその Wiki の全体像がわかるようになりました。
特に重要なページは Home ページに書き、それ以外のページはページ一覧から探す、というように使い分けましょう。
タグを使ってグループ化する
Wiki サービスによっては、各ページにタグを設定する機能があります。タグとは、そのページの特徴を表す短い文字列のことです。
タグ機能がある Wiki サービスでは、階層構造の代わりに、タグを使ってページをグループ化することができます。この機能を使ったグループ化も試してみましょう。Backlog では、ページ名の前に [] で囲んだ文字列(タグ)を書くことで、タグを設定できます。
「有給休暇申請」と「勤怠管理システムの使い方」は、いずれも勤怠に関する情報です。そのため、これらのページに「勤怠」というタグを付けてみます。ページ名を次のように変更してください。
変更前のページ名 | → | 変更後のページ名 |
---|---|---|
通常業務/有給休暇申請 | → | [勤怠]通常業務/有給休暇申請 |
初期設定/勤怠管理システムの使い方 | → | [勤怠]初期設定/勤怠管理システムの使い方 |
タグが付けられたページでは、ページ名の下にタグが表示されます。また、右サイドバーに、この Wiki で使われているタグの一覧が表示されます。「勤怠 (2)」という表示は、この Wiki に「勤怠」タグが付いたページが2件あることを表しています。
上記のタグをクリックすると、「勤怠」タグを持つすべてのページが表示されます。
階層によるグループ化がうまくいかない場合は、タグを試してみるといいでしょう。ただし、タグの数が増えすぎると、どのタグを使うべきかの判断が難しくなります。使うタグの数はなるべく少なくすることをお勧めします。