様々な手法
プロジェクト管理は時代やプロジェクトを取り巻く環境に合わせて、多くの手法が考え出されてきました。広く採用されている手法にはそれだけの利点があり、上手く使いこなせばプロジェクト管理をスムーズにしてくれるでしょう。
ただし、プロジェクト管理に正解はありません。一つの手法や、その厳密な適用にこだわるよりも、自分達のプロジェクトにあった手法や考え方を取り入れていくとよいでしょう。
PMBOK
PMBOKは、厳密には手法ではありません。PMBOKはプロジェクト管理に関する広い知識体系で、その中に手法も含みます。
PMBOKが整理する10の知識エリア
この図を見てもわかるように、PMBOKは資源の調達など、一般的に言われるプロジェクト管理よりも広い範囲を含んだものです。
PMBOKの全ての範囲についてお話しするには長い時間が必要です。本サイトではこの10エリアのうち、2, 4, 6, 7, 8を含む範囲についてお話しします。
ウォーターフォール
時系列順に工程を分割して順番に実行していく手法で、ソフトウェア開発では古くから使用されてきた有名なものです。
工程を終了して次の工程に移った後は前の工程には戻らないというのが、この手法の特徴です。この流れを滝を落ちる水に例えてウォーターフォールモデルと呼ばれています。
この手法は作業の進捗管理がしやすいというメリットがありますが、プロジェクト進行中の方針変更に弱いというデメリットもあります。
比較的期間が長く、後戻りのしにくいプロジェクトに向いています。
アジャイル
プロジェクトを短い開発期間で区切り、実行・テスト・リリースするというサイクルを反復して継続する手法です。
アジャイルとは「すばやい」という意味です。その意味の通り、この手法では「計画」「設計」「実装」「テスト」「リリース」といったプロジェクトの主な工程をすばやく何度も繰り返していくのが特徴です。
この手法は要望の変更に柔軟に対応できることが最大のメリットです。一方長期的な展望を持つことや、進捗管理の難易度が上がってしまうのがデメリットです。
比較的短期間で区切りのつくプロジェクトに向いています。
プロジェクト管理の手法に正解はありません
いくつかの手法を紹介しましたが、プロジェクトの種類やメンバーのスキル、さらには働き方や時代の空気によっても、ふさわしい管理の手法は変わります。 既存の枠組みをそのまま取り入れるのではなく、自分のチームにふさわしい方法は何かを常に探していく姿勢が大事です。
手法を学んでいいところを取り入れていくばい!