用語集
プロジェクト管理で使われる代表的な用語を説明するばい。
知らない単語や間違って覚えていた単語がないかチェックするとよか!
ア行
アサイン
割り当てる、任命する、指定するという意味。
例:「面倒な案件にアサインされてしまい、今日も帰りが遅い。」
訳:面倒な案件の担当になってしまったアジェンダ
予定表、行動計画という意味。課題や議題という意味でも使用されます。
例:「アジェンダの順に今日の会議を進めよう」
訳:議題にそって進めようアジャイル
すばやい、俊敏なという意味。
IT/WEB業界ではソフトウェア開発手法の1つで迅速かつ柔軟な開発のことを指します。例:「アジャイル開発で顧客の要望を迅速に実装できた」
訳:動くものを常に作りつつ、顧客の要望を取り入れたエスカレーション
上司など、自分より上位者へ指示を仰ぐこと、
自分では対応できないことを上位担当者へ連絡・引き継ぎするという意味。例:「困ったお問い合わせに対応できず、上司にエスカレーションすることになった」
訳:対応できずに上司に引き継いだ。エビデンス
証拠、検証結果という意味。発言の証拠、根拠を示す時に用いられることもある。
例:「先方の要望がコロコロ変わるので、仕様変更はエビデンス代わりに議事録を残すようになった」
訳:発言記録を残すようになったOJT(オージェーティー)
「on-the-job training」の略。職場で実務を行うことで従業員のトレーニングを行う意味。
例:「入社早々OJTをすることになり、勝手が分からず緊張した」
訳:現場を体験して業務内容を学んだオンスケ
「on schedule」の略。予定通り、計画通り、定刻という意味。当初の予定どおり問題なく進んでいるという時に用いられます。
例:「いまのところオンスケで進んでいます」
訳:スケジュール通り問題ないです。
カ行
ガントチャート
プロジェクト管理などで管理に用いられる、計画を視覚的に表現した表の一種。
時間を横軸、作業を縦軸として、作業の開始日と終了日を横棒で表現する。
ガントチャートについて例:「ガントチャートで進捗状況を確認した」
訳:表で分かりやすく今の状況を確認したキャパシティ(キャパ)
収容能力、容積という意味。実際にできる能力、受け入れる能力などに用いられる場合もある。
例:「オフィスのキャパが足りないので、そろそろ引っ越したい」
訳:会社が狭く感じてきた。クロージング
顧客と契約を締結するという意味。
売買取引を完了したり、代金と商品の受け渡しを終えるまでの過程のこととしても用いられます。例:「上司から早くクロージングして来いと言われ、今後の商談予定を見なおしている」
訳:早く商談を決めてこいコミットメント(コミット)
かかわりあい、委託、委任という意味から、公約、誓約、約束、という意味で用いられます。
「積極的・深く関わる」というニュアンスで用いられる場合もあります。例:「結果にコミットする」
訳:結果がでることを約束するコモディティ
特定のカテゴリー内で商品やサービスなどの差や違いが不明瞭・または均一化することを意味する。
どれを選んでも大差がない状態をコモディティ化と呼んだりする。例:「市場のコモディティ化が進んでしまい、差別化のため余計な機能が追加された」
訳:どの商品も似たり寄ったりなので、強引に追加機能がついたコンセンサス
複数人による合意・意見の一致という意味。
根回しという意味でも使われる時もある。例:「新しいテレビがほしいので、家族のコンセンサスを事前に得ることにした」
訳:家族に根回しして、新しいテレビを買うコンテキスト
文脈、脈略、状況という意味。それまでの流れや前提となる知識を指すことが多いです。
例:「コンテキストを共有しなければ、議論はできない」
訳:同じ前提知識を持っていないと、議論が成り立たない
サ行
サマリー
要約、要旨、概略という意味。
特定のことに関する情報を要約したものに用いられます。例:「プロジェクトのサマリーがないと、どういうことに取り組む活動なのか検討がつかない」
訳:要約がないと、内容がわかりにくいシナジー
共同作用、相乗作用という意味。
複数の企業が連携や共同することで結果を出すことにも用いられます。例:「シナジーが生まれるような関係にしたい」
訳:お互いに良い影響を与えられる関係にしたいジャストアイデア
思いつき、ふと頭に浮かんだことという意味。
例:「ジャストアイデアだったものが、歴史的な大ヒットを生んだ」
訳:思いつきのアイデアが大ヒットとなったシュリンク
小さくなる、縮むということから
データの圧縮、市場規模が小さくなるという意味で用いられます。例:「市場のシュリンクにともなって、会社の事業方針が変更になった」
訳:市場が小さくなったため、会社の方向性が変わった仕様(シヨウ)
その製品がどのような動作をするのかに関する定義のこと。特に製造業界や情報業界で使われます。
例:「この機能、仕様が少し変わったので見てもらえますか」
訳:要望が変わったので変更してください進捗(シンチョク)
物事が進むこと。一般的には作業の進み具合を指します。
例:「進捗どうですか?」
訳:ちゃんとやってますか?スキーム
枠組みを伴った計画、計画を伴う枠組みという意味。
仕組みがある計画で組織立って継続的に行われる場合に用いられます。例:「新規事業の立ち上げにともなって、会社の事業スキームを作りなおす必要が出てきた」
訳:会社の事業計画が変更になるスクラム
アジャイルの手法の一つ。少人数のチームが一体となることを重視することでチーム全体の能力を最大化するアプローチ。
例:「スクラム開発を取り入れて顧客の要求に素早く対応できるようにした」
訳:チームで一体になれる体制を整えたスクラムマスター
スクラムにおける役割の一つ。チームをゴールへと推進し、チームによってプロジェクトを円滑に進める役割を持つ。
例:「スクラムマスターとしてチームの雰囲気に気を配る」
訳:プロジェクト進行のためにチームの雰囲気に気を配るスコープ
視野、範囲という意味から、
プロジェクトやプロダクトの内容や作業の範囲を定義する場合に用いられます。例:「家事のスコープを決めることで、良好な関係を保ててる」
訳:担当範囲を決めるとうまくいくスタンドアップミーティング
全員が立った状態で行う短時間のミーティング。アジャイル開発において広く行われている。
進捗状況などに関して簡単な確認だけを行い、作業の効率化を図る。例:「今朝のスタンドアップミーティングで状況を確認した」
訳:簡単に状況を把握したステークホルダー
企業の利害関係者という意味。
直接金銭面に関わる組織や人だけではなく、企業活動に関わる人も含める場合にも用います。例:「結婚式の準備をはじめるため、ステークホルダー間で調整しながら内容を決めていく」
訳:お互いの家族の都合をあわせながら準備をはじめるスプリント
スクラムにおける工程の一つ。実際に作業が実行される短期間の工程。
スクラムでは短期間のスプリントとそのレビューの繰り返しでプロジェクトが進行する。例:「今回のスプリントでは機能Aを開発する」
訳:機能Aを開発することに集中する
タ行
タイト
ピンと張った、ぴったりしたというという意味から
スケジュールや予算が厳しいという場合に用いられます。例:「毎度スケジュールがタイトなので、作業効率化して負担を減らせないか悩ましい」
訳:スケジュールが厳しいので効率化させたいタスク
課された仕事という意味です。
コンピューターの行動単位としても用いられます。例:「気持よく長期休暇を過ごしたいので、残っているタスクを集中して進めて行く」
訳:休み前に仕事を片付けたいデファクトスタンダード
事実上の標準という意味。
標準機関や公的な標準がなく、市場の実勢によって標準とみなされる場合に用います。例:「2000年頃まではWindowsが家庭用PCのデファクトスタンダードだった」
訳:みんなWindowsを使っていた
ナ行
ナレッジ
知識、知見というという意味から、経験則からのノウハウや暗黙知や、
それを可視化したものを指す場合に用いられます。例:「おばあちゃんの知恵をナレッジとしてまとめると、先人の人達の苦労が垣間見れる」
訳:昔の人の知恵や経験を可視化して、昔の人の生活を想像する
ハ行
バーンダウンチャート
プロジェクト管理などで管理に用いられる
プロジェクト完了の見込みを視覚的に表現した表の一種。
時間を横軸、残作業量を縦軸として、残作業を折れ線で表現する。
残作業が0に到達するとプロジェクト完了になる。
バーンダウンチャートについて例:「バーンダウンチャートで期日までに終わるかどうか確認した」
訳:残りの作業量を見てスケジュールに間に合うかを確認したバジェット
予算、予算案、経費という意味です。
例:「お小遣い額がすくないので、バジェットの見直しを検討してもらえるように打診する」
訳:お小遣いアップの話をもちかけるバッファ
緩衝というという意味から、
物体に限らず人、モノ、データなどに余裕をもたせている部分を指す場合に用いられます。例:「今月のバッファ分を使いきってしまっているので、お小遣いアップの話は無しで」
訳:今月余裕がないPDCAサイクル
「Plan:計画」「Do:実行」「Check:評価」「Act:改善」の4ステップを繰り返し、サイクルを回していく管理手法のひとつです。
例:「PDCAサイクルを元にしながら、業務の改善点に取り組んでいく」
訳:計画、実行、評価、改善の順に行って、業務改善に取り組むB to B / B2B
企業間取引という意味。
「Business to Business」の略。
似ている用語として、BtoC(企業対消費者間取引)やCtoC(一般消費者同士の取引き)などある例:「会社の業務はほとんどBtoBなので、会社名を知っている人は少ない」
訳:業務のほとんどが企業との取引なので、知名度は低いビジネスモデル
事業で利益を上げるための仕組みという意味。
事業戦略や収益構造を示す用語として用いられる。例:「長い歴史のある企業は時代にあわせてビジネスモデルを変化させつづけている」
訳:時代にあった仕組みづくりで利益を出し続けているフィードバック
ある結果の事実や情報を、原因に反映・調整するという意味です。
結果や情報を提供するという意味でも用いられます。
「FB」と略して表記される場合もあります。例:「消費者の意見を開発チームにフィードバックして次期バージョンで実装する」
訳:消費者の声を反映して次のバージョンで対応するFIX(フィックス)
確定、最終、解決という意味。
今の状態から変更しないという意味で用いられます。例:「内容がFIXしていないが、残り期間がすくないので、作業を始めてしまう」
訳:内容確定していないけど、時間がないので作業を開始するフェーズ
各段階や工程のことを意味します。
例:「プロジェクトの最終フェーズに入り、作業もおおづめになっている」
訳:プロジェクトが最終段階になり、終わりを迎えているFYI(For Your Information)
参考までに、お知らせという意味。
「For Your Information」の略で、メールの件名や文中に記載する場合にも用いられます。
返信不要というニュアンスを含めたい時にも用いられます。例:「【FYI】お土産買って来たので冷蔵庫にいれています、みなさんで食べてください。」
訳:【お知らせ】おみやげ買って来たので、皆さんでたべてくださいプライオリティ
優先順位、優先順、優先度という意味。
例:「子供ができてから、生活のプライオリティが変化した」
訳:子供優先の生活になったブラッシュアップ
さらに良くするという意味。
一定レベルまで達した状態からさらに良くする場合に用いられます。例:「今度提出する企画書を、気の合う同僚とブラッシュアップすることになった」
訳:同僚と一緒に企画書をさらによくすることになったフルコミット
コミット(公約、誓約、約束)したことに対して専任で請け負うこと。
例:「今度のコミュニティーイベントの主催になったので、フルコミットすることにした」
訳:すごくがんばることにしたプレゼン / プレゼンテーション
聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る情報伝達手段の1つ
例:「プレゼンが苦手なので、有名な人の動画をみて練習する」
訳:提案発表が苦手なので、練習するブレスト
「ブレインストーミング」の略で、
複数の参加者が自由にディスカッションを行い、アイデアをどんどん出していくことで、
新しい考え方や解決策を出す手法のことです。例:「新サービスをつくるため、チームメンバーでサービスの方向性をブレストすることになった」
訳:方向性を決めるため自由にディスカッションしたペイ
賃金、給料、報酬というという意味から、採算がとれることを指す場合に用いられます。
例:「新サービスをリリースしたが、利用者がすくないので、ペイできるまで時間がかかりそうだ」
訳:新サービスの採算がとれるまで時間がかかりそうベストプラクティス
最良の実践法、最善の方法という意味。
何かの結果を得るためにどの方法を選択すれば良いのかを示す言葉として用いられます。例:「新しいテクノロジーは誰もが試行錯誤するため、ベストプラクティスが確立されていない」
訳:新しいテクノロジーは最善方法が確立されていないベネフィット
顧客が商品から得られるメリットや価値という意味。
単に商品の特徴を指すわけではなく、顧客視点でメリットがあることを指します。例:「自動掃除機ロボットは、予想以上のベネフィットを出している」
訳:自動掃除機ロボットは思っていたよりいいペルソナ
商品やサービスに対して架空の理想の顧客像という意味です。
一人の顧客が全ての条件を見ることはないため、複数の顧客像を設定するケースが多いです。例:「新商品のお菓子開発のためにペルソナの設定を検討する」
訳:お菓子の購入ユーザーを検討するペンディング
未定、未決、宙ぶらりんの状態という意味。
転じて保留というニュアンスでも用いられる場合もあります。例:「計画当初から事情が変わってしまったので、あの件はペンディングにしよう」
訳:保留にしようボトルネック
全体の円滑な進行や発展の妨げとなる要素という意味。瓶の首のように細く、詰まりやすいという意味に由来しています。
例:「先方の担当者が出張でなかなか話し合いができないことがボトルネックになっている」
訳:出張で話ができないのが妨げになっている
マ行
マイルストーン
道路などに置かれ、距離を示す標識だったことから、
長期に渡るプロジェクトや案件などの工程や節目に設定される達成内容を示す言葉として用いられます。例:「次のマイルストーンまでに間に合うように、機能を実装しよう」
訳:次の節目までに実装しようマスト
英語の助動詞 must から、必ずやらなければならないこと。
期日までに絶対に終わらせる必要のある作業に使われることがあります。例:「この機能はマストなので、最優先で取り掛かってください」
訳:絶対にこの機能は作ってくださいマター
業務に関して責任を持っている人や組織という意味です。
氏名や組織とあわせて使用される場合が多いです。例:「先方の担当者マターの内容が進まず、度々作業がストップしてしまう」
訳:先方の担当者が対応する部分が進まないマネタイズ
何かをお金に変えることというという意味から
無収益のサービスを収益を生み出すようにするということを指して用いられます。例:「無料サービスからのマネタイズで頭を抱える」
訳:収益化で悩むMTG(ミーティング)
Meeting(ミーティング)の略。会議という意味
例:「今日のMTGは、来週に変更になりましたので、お知らせします」
訳:会議は来週になりました
ヤ行
ユーザー
商品やサービスの利用者、購入者という意味。
例:「ユーザー体験からの機能改修が求められる」
訳:利用者視点の意見が求められる
ラ行
リスクヘッジ
危険回避、損失回避、防止策という意味。
例:「リスクヘッジのために、貯金だけではなく投資を検討する」
訳:損失防止のために、投資を検討するリスケ
リスケジュールの略。スケジュールを変更する、計画を組み直すという意味。
例:「締め切りが決まっているため、公開日はリスケできない」
訳:公開日のスケジュールは変更できないリソース
資源というという意味から、
必要となる要素のことを意味します。
場面によって「人」「資金」「時間」「情報」など意味合いが変わってきます。例:「人的リソースが足りず実現できないため、代替案が必要になってきている」
訳:人手が足りないので、代替案が必要になっているリマインド
思い出させる、気付かせるという意味
予定の日程が近づいている時に「確認の連絡、メール」という意味合いでも用いられます。例:「念のためリマインドします」
訳:予定までもうすぐですよローンチ / ロンチ / ラウンチ
新しいサービスや商品を発表、公開するという意味。
例:「今回のプロジェクトは4月1日ににロンチします」
訳:4月1日に公開します
ワ行
ワークライフバランス
仕事と私生活の調和という意味。
フレックス、子育て支援、在宅勤務など、
仕事と家庭を両立しやすい雇用環境づくりを指す場合にも用いられます。例:「長時間労働増加がワークライフバランスの問題になっている」
訳:残業時間が多いので、私生活とのバランスが崩れている