それ、本当にバグですか?

報告されたバグは、調査され、バグであると確認されるまで、厳密にはバグとは確定していません。

調査した結果、報告者の見間違い、勘違いであったりする場合があるのです。また、仕様上正しい動きをしていて、技術的な制約からある程度の不便を許容している場合もあります。さらには、そもそも開発時に要望として挙げられていなかった、というケースもあります。

これらは想定していない動きとして一旦報告されたものではあるものの、バグではありません。そして開発者ではない方が話すときにたまにあることなのですが「自分が想定していたものと違う動き」を全て「バグ」と呼んでしまうことがあります。

開発者は悲しんでいます

開発者は、バグを埋めてしまった罪悪感、低い評価を受けたり、叱られてしまうのではないかという焦りや恐怖、怒りと悲しみと焦りと屈辱がごちゃまぜになった心情で聞いています。同時に、どのあたりに原因がありそうか、そこに原因があったらどうやって修正するべきかも考えています。

「確認したらバグではなかったもの」を「バグ」と呼ばれることは、開発者にとって実は大きなストレスの元になってしまうことがあるのです。

用語の意味を共有する

開発者ではない方が気軽にバグと呼んでしまう場合には、他の呼び方を知らなかったり、お互いの職種の専門用語に関する認識がズレているのかもしれません。一度使用する用語の認識をすり合わせるための場を設けるなどして、バグと確定するまではバグと呼ばない、というようなルールを話し合ってみましょう。

まとめ

さて、サル先生のバグ管理入門はいかがでしたでしょうか。本サイトに書いた内容はごく基本的なものですが、バグ管理に関わるみなさんの一歩の助けになれれば嬉しいです。

バグとの戦いに終わりはありません。より良いバグとの関わり方を探して、楽しく仕事をしていきましょう!

毎日勉強ばい!

サルのダイミョーくん